自信を持つことは、
一般的に「よいこと」とされ、
多くの人が「自信をつけたい」
と望んでいるでしょう。
実際、自信があれば
挑戦する際の躊躇が減り、
新たな可能性を切り拓く力にもなります。
この記事では、健全で幸せに、
そして心穏やかに生きるための
「究極の自信のつけ方」について
お話ししたいと思います。
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他人と比較する自信は、心を不安定にしやすい
私たちは往々にして、
「何かができるようになると自信がつく」
と考えがちです。
たとえば、
スポーツの練習を一生懸命頑張って
競技が上達すれば、
そこで得られる達成感とともに
自信が高まるでしょう。
また、勉強に力を注いで
クラスでよい成績を取れたときにも、
自信が湧いてくるものです。
しかし、
このようなタイプの自信には
見逃せない落とし穴があります。
それは、自信のよりどころが
「他人との比較」に基づいている場合、
安定した心や幸せには
結びつかないからです。
「~ちゃんよりも
うまくできるようになった」
「あの人より高得点を取れた」といった
比較をベースにした自信は、
一つの指標になる反面、
心の平穏をもたらすかどうかは別問題です。
もちろん、人と競争すること自体が
悪いわけではありません。
人は競い合う中で目標を明確にし、
より大きく成長する機会を
得ることも多々ありますし、
誰かに勝ちたいという想いが
行動の原動力になることもあります。
ただし、
「他人より勝っているかどうか」を基準に
自信を感じる習慣が身についてしまうと、
優越感と劣等感のはざまで
心が振り回されやすくなるでしょう。
他人に勝てているうちは
高揚感を得られても、
もっと優れた人を目の当たりにすれば
一気に自信を失い、
深い落ち込みを経験するかもしれません。
他人との比較で一喜一憂することは、
心の不安定さをもたらします。
自分がうまくできたときには
「やった!」と嬉しくなる一方、
思いどおりの結果が出なかったり、
自分よりもすごい人と出会ったりすると、
一瞬で自信が揺らいでしまいます。
心の状態が
アップダウンを繰り返すようになると、
穏やかな気持ちを保つことは難しくなり、
日常生活にも少なからぬ影響が及ぶでしょう。
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究極の自信をつけるために意識すべきこと
目標に向かって努力し、
成果を上げることは
素晴らしく意義深いものです。
しかし、
他人との比較を基準にした自信ばかりを
追い求めると、
心が揺れやすくなる傾向があります。
そこでおすすめしたいのが、
「自分の内面を軸にした
究極の自信のつけ方」です。
そもそも「自信」とは、
「自分を信じること」を意味します。
言い換えれば、
「自分自身を信頼すること」です。
では、どうすれば
自分を信頼できるように
なるのでしょうか?
その鍵となるのが、
(1)自分との約束を守ること、
そして(2)自分の心に正直でいること、
この2つです。
一見すると
シンプルに感じられるかもしれませんが、
これを実践するのは
決して簡単なことではありません。
しかし、この2つを
意識的に実行することで、
心の深い部分から
「自分は自分を信頼できる」という
確かな感覚が生まれ、
揺るぎない自信へと
つながっていくでしょう。
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自分との約束は破らない
「約束を破られると信頼できない」
のは当然のことでしょう。
たとえば、友人があなたに
「明日、あなたのために○○をしてあげる」
と約束したとしましょう。
あなたはその言葉を信じて
喜びます。
でも、もしその約束が
果たされないままだったら、
どんな気持ちになるでしょうか?
さらに、そのようなことが
何度も繰り返されれば、
その友人のことを
信頼できなくなってしまうのは
自然なことです。
実は、この原則は
自分自身にも当てはまります。
自分で決めたことを
守れない状態が続けば、
自分自身への信頼が損なわれていくのです。
たとえば、
「明日から毎日30分ジョギングをする」
と心の中で決意したとします。
それにもかかわらず、
「今日は疲れたから明日にしよう」
と繰り返し先延ばしにしてしまうと、
自分自身に対して
「どうせ自分はやらないんだ」という
否定的な思いが生まれます。
その結果、自分への信頼が失われ、
いつしか「自信がない」という状態に
陥ってしまうのです。
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自分との小さな約束を守ることで、自信が育まれる
では、どうすれば自信を
育てることができるのでしょうか?
その答えはシンプルです。
「自分で決めたことを、
確実に実行する」。これに尽きます。
ただし、
いきなり大きな目標を掲げると、
ハードルが高くなり、
挫折しやすくなるのも事実です。
そこでおすすめしたいのが、
「少し背伸びすれば実行可能な
小さな挑戦」を
コツコツ積み重ねていく方法です。
たとえば、
毎日5分だけ瞑想や呼吸法を試してみる、
夜10時以降はスマホを触らないようにする、
朝起きたら一杯の水を飲む、
といった行動が挙げられますが、
これはあくまで一例にすぎません。
何をやるかは人それぞれです。
重要なのは、
自分にとって意義のある
「小さな挑戦」を見つけ、
それをやると心に決めたなら
実際に行動を起こしてみるのです。
どんなに小さな約束であっても、
「やると決めたことを守った」
という達成感が
自分の中にしっかりと刻まれていくでしょう。
こうした「小さな成功体験」を
積み重ねていくことで、
自然と「自分もやればできる」
という感覚が芽生えます。
このタイプの自信は
他人との比較に影響されるような
不安定なものではなく、
自分の中に根付いた、
揺るぎない自信へとつながります。
少しずつ積み上げていく過程で、
心の中に「自分を信じられる」という
確かな感覚が生まれ、やがては
大きな自信へと発展するでしょう。
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自分の心に正直になる
究極の自信をつけるための
2つ目のポイントは、
「自分の心に正直になること」です。
一見簡単そうに思えますが、
実際はとても難しいものです。
なぜなら、心の中には
「感じたくない感情」が
しばしば湧き上がるからです。
たとえば、
つらい気持ちや悲しい気持ち、
寂しさなどは、多くの人が
目をそらしたくなるものではないでしょうか?
しかし、こうした感情を
見ないふりでやり過ごすと、
自分に嘘をついていることになります。
本当はつらいのに、
それを感じたくないばかりに
怒りにすり替えて他人にぶつけたり、
本当は悲しいのに強がって無理をしたり、
平気なふりをする――
こうした経験は多くの人がするでしょう。
でも、
自分の内面を見ないようにすると、
一時的には気が紛れるかもしれませんが、
長期的には
「自分の心を信じられない」状態へと
つながります。
弱音を吐くのはよくない
と思う人もいるかもしれませんが、
実際には、自分の弱さやつらさを
受け止めることこそが、
本当の強さと言えるでしょう。
自分の心に正直でいるためには、
どんな感情でも受け入れる勇気が
必要だからです。
本当につらいときは「つらい」と認め、
その感情を自分でしっかりと味わう。
悲しいときは
「悲しい」と素直に感じてみる。
そうした行為は、
心の器を広げ、結果的に
「自分を信じられる基盤」を
育むことにつながります。
つまり、
「今の自分はどんな気持ちなのか」
をごまかさず、
受け止めてあげることが大切なのです。
そうすることで、
「自分は自分に嘘をついていない」
という安心感が得られます。
そして、この安心感こそが
「自分との信頼関係」を築く土台となり、
揺るぎない自信へと
結びついていくのです。
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具体的な実践例
ここからは、
究極の自信をつけるために役立つ
2つのポイントを実践するための
具体的な習慣をご紹介します。
1. 「自分の気持ちを書き出す」習慣
自分の本音を把握するには、
「書き出す」ことが効果的です。
ノートやメモアプリを使い、
今日あった出来事や感じたことを
正直に綴ってみましょう。
これは他人に見せるためではなく、
自分だけが読むものなので、
遠慮なく感じたことをそのまま
書いてみるのがポイントです。
この習慣を続けることで、
自分の正直な感情と向き合いやすくなり、
本音を理解する助けになるでしょう。
2. 「小さな約束カレンダー」を作る
「自分との約束を守る」ためには、
約束を明確にし、その実行状況を
記録するとよいでしょう。
たとえば、カレンダーや日記に
自分で決めた約束を
実行したかどうかを
○×で記録してみます。
守れた日が増えていくと
視覚的にも達成感を得られ、
モチベーションも高まります。
また、守れなかった日があっても
自分を責めるのではなく、
「なぜできなかったのか」
を客観的に振り返り、
将来に活かすとよいでしょう。
3. 「セルフケア時間」を確保する
自分の心に正直になるには、
心の余裕を持つことが欠かせません。
忙しすぎると
感情をじっくり味わうどころか、
自分が何を感じているのかすら
分からなくなってしまいます。
そこで重要なのが
「セルフケア時間の確保」です。
1日の中で15分や30分でもよいので、
一人で静かに過ごす時間を
意識的に設けてみましょう。
「短い瞑想をする」「散歩をする」など、
心をリフレッシュさせ、
自分の内面を見つめ直すひとときを
持つことで、
心の内を整理しやすくなるでしょう。
これらはあくまで一例です。
大切なのは、あなた自身に合った方法を
見つけることです。
無理のないやり方で、
2つのポイントを意識しながら
実践してみてください。
それが、自信を育む
確かな第一歩となるでしょう。
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おわりに
この記事では、
「究極の自信をつけるためにやるべきこと」
として、(1)自分との約束を破らないこと、
(2)自分の心に正直になること、
という2点を中心にお話ししました。
これらを実践することで、
少しずつでも自分自身を
信頼できるようになるでしょう。
試してみるとわかりますが、
これらの取り組みは
想像以上に心を強くし、
揺るぎない安心感を
もたらしてくれるものです。
もちろん、
何かで成果を出すために
努力を重ねることも重要です。
ただ、その前段階として
「自分を信じる基盤」を
しっかりと築いておくことが、
長い目で見て大きな力となるでしょう。
地盤の弱い土地に
どれだけ立派な家を建てても、
ちょっとしたことで崩れてしまいます。
それよりも、
まずは地盤を固めるように
「自分を信頼する」土台を作り、
そのうえで成果を目指すという順番のほうが、
最終的に得られる満足感も
格段に高くなるでしょう。
自分を信じられるようになると、
人は本来の力を発揮しやすくなります。
その力をもって
思い切って行動することで、
新しい景色が広がっていくでしょう。
どうぞ、自信という
豊かな土壌をゆっくりと
育んでいってください。
心から応援しています!