話し合いを始めたはずが、
結局は毎回同じように
喧嘩で終わってしまう!
そんな経験はないでしょうか?
いつの間にか感情が高ぶり、
同じパターンで
衝突してしまうのです。
では、どうすれば
相手と建設的な話し合いをして、
お互いが満足できる結果に
たどり着けるのでしょうか?
この記事では、そのために
有用な方法を考えてみます。
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話し合いの前にルールを作ろう!
意見が対立したとき、
相手と話し合うことは
とても大切です。
しかし、
話し合いを始めたのに、
結局は喧嘩に終わってしまい、
どちらかが我慢を強いられたり、
関係がぎくしゃくしたり、
不満が溜まってしまうことも
あるでしょう。
そんな状況が繰り返される場合、
どうすればそのパターンを
回避できるのでしょうか?
効果的な方法のひとつは、
まず「内容」ではなく、
「話し合いの枠組み」について
事前に話し合うことです。
ここで言う「枠組み」とは、
話し合いの進め方やルールについて
あらかじめ合意しておくことを
意味します。
たとえば、夫婦間で
「子育てのこと」
「子どもの勉強のこと」
「お金の管理について」
「実家の親との関わり方」など、
意見が対立する場面になったとき、
いきなりその内容を話し合うのではなく、
まずは「話し合いの進め方」
を決めることが重要です。
問題となっていることは
一旦脇に置き、どうすれば
いつもの喧嘩パターンに陥らずに
話し合いが進められるのか?
どのようなルールを設ければ、
おたがいが傷つかず、
感情の高ぶりを防げるのか?
こうした点について
しっかり考え、
話し合いのルールを
先に決めておくのです。
その後、
両者が合意したルールに従って、
本題に取り組むと
スムーズに進むでしょう。
このように、
まず話し合いの土台となる
ルールを整えることで、
感情的な衝突を避け、
お互いに納得できる結論へと
到達しやすくなるでしょう。
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外枠がしっかりしていれば、安心して中身を話し合える
なぜ、外枠をしっかりさせてから
話し合いを始めたほうが
よいのでしょうか?
これを料理に例えると、
わかりやすいでしょう。
たとえば、圧力鍋のように
フタがしっかり閉まる
丈夫な鍋を使えば、
さまざまな食材を
安心して調理できます。
一方で、
フタがきちんと閉まらない鍋や、
穴が開いているような鍋で
料理をしたらどうでしょうか?
中味がこぼれ出て、
収拾がつかなくなるでしょう。
そんな頼りない器具で
料理をするのではなく、
まずはきちんとフタが閉まる
しっかりした鍋を準備してから
料理を始めたほうが賢明です。
もし壊れた鍋を
使って料理をしたら、
せっかくの食材を
無駄にして
しまうかもしれません。
話し合いの「外枠」も同じことです。
いきなり本題について
議論を始めるのではなく、
まずは話し合いのルールを
整えることが重要です。
外枠がしっかりしていないまま
中味に踏み込んでしまうと、
話がこじれ、感情が溢れ出して
手に負えなくなるかもしれません。
外枠がしっかり整っていれば、
話し合いの内容を
冷静に扱うことができるでしょう。
そのため、
少し時間がかかっても、
現在抱えている問題を一旦脇に置き、
双方が納得できる
話し合いのルールを
じっくり話し合うことが大切です。
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建設的な対話を導くためのルール作り
具体的なルールを決める際、
そのルールは当然ながら
当事者同士の状況や関係性によって
変わってくるでしょう。
ここでご紹介するルールは、
あくまで参考にして
いただくためのものです。
重要なのは、お互いが安心して、
傷つけ合うことなく、
建設的な話し合いができる
環境を整えることです。
その前提をふまえたうえで、
いくつかの例を見てみましょう。
たとえば、話し合いを
中断するルールを設けることで、
感情が高ぶった際には
無条件で一旦話し合いを止め、
冷静になる時間を
設けることができます。
また、話し合いの
タイミングを選ぶことも大切です。
疲れていたり
感情が乱れているときは避け、
双方がリラックスできる時間を
選ぶことで、
冷静な対話が期待できます。
さらに、話し合いでは
一度に一つの問題に
集中することが効果的です。
複数の問題を同時に持ち出すと
混乱を招きやすいため、
まずは一つのテーマにするのも
よいでしょう。
相手の意見や感情を否定せず、
まずは受け入れることを心がけると、
対話がスムーズに進みます。
相手の視点を考慮し、
相手の立場に立って
考える姿勢を持つことも、
理解を深める助けになります。
また、お互いを尊重し、
攻撃的な言葉遣いを避ける
リスペクトルールも重要です。
急いで結論を出さず、
時間をかけて
双方が納得できるまで
話し合うことが、
良い結果を生むでしょう。
相手が言ったことを
自分の言葉で繰り返して
確認することで、
認識のずれを防ぐことができます。
また、一方が
話している途中で割り込まず、
最後まで話を聞くこと、
そして双方が飲酒していない状態で
話し合いを行うことも
基本的なルールとして考えられます。
これらのルールは
あくまで一例ですが、
話し合いに関わる双方が安全に、
そして建設的に
対話を進めていくための
基盤を整えることが目的です。
場合によっては、
ルールを決めるための話し合いに
時間がかかるかもしれませんが、
その時間をかけることには
大きな価値があるでしょう。
そうすることで、
お互いが安心して
話し合いに臨むことができ、
結果的により建設的な話し合いが
実現しやすくなるからです。
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まとめ:生産的で建設的な話し合いを実現するために
この記事では、
意見の対立が生じたときに、
同じパターンで
喧嘩に終わってしまう問題への
対処法を探りました。
その鍵となるのは、
まず「外枠」を
しっかりと作ること、
つまり話し合いのルールを
あらかじめ決めることです。
この外枠が整うことで、
話し合いが感情的にならず、
建設的に進められる環境を
整えられるでしょう。
具体的なルールの例を
挙げましたが、最終的には
双方が納得できるルールを
一緒に決めることが大切です。
ここでのポイントは、お互いが
安心して話し合いに臨み、
感情を傷つけることなく
対話を進められることです。
その結果、以前よりも充実した、
前向きなコミュニケーションが
可能となり、双方が満足できる結論に
たどり着ける可能性が高まるでしょう。
もし、話し合いが
いつも喧嘩に発展してしまう
と感じているなら、
まずは「外枠」を整えることから
始めてみてください。
それが、負のパターンを打破し、
より良い関係を築くための
一歩となるでしょう。
一緒に築いたルールが、
新たな信頼と理解を生み出し、
建設的な対話へと
導いてくれるでしょう。