過剰な焦りは逆効果! 正しい方向へ進むために必要なこと

焦っている時に
慌てて何かをすることは
状況を改善するどころか、
事態を悪化させてしまう。

そんな時には、
行動するのを控え、
一旦立ち止まって、
落ち着くまで待とう!

これが今回の話の内容だ。

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一般的には、
何か問題がある場合は、
行動しないよりも
行動した方が望ましい。

行動によって、
問題を解決したり、
改善したりすることができ、
自分自身や周囲の環境を
より良くすることが
可能だからだ。

しかしながら、
時には、行動するよりも
行動しない方が
よい場合もある。

それは、焦っている時だ。

焦りが強い時には、
視野が狭くなり、
周りのことが見えにくくなる。

そのような状態で
バタバタと動いても、
適切なことができるどころか、
かえってダメージを
与えることになる。

まずは、
一旦行動をやめて
落ち着くまで待つことが重要だ。

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例えば、電化製品が
上手く作動しない場合。

自分ではよく分からないのに、
色々なボタンをガチャガチャ
いじってみる。

ボタンを触っているうちに
動くようになるだろう
と淡い期待があるからだ。

でも、やっぱり動かない……。

そんな場合は、慌てず、騒がず、
深呼吸をしてから、
サポートに電話しよう!

焦りながら
自分で何とかしようとすると、
かえって機器を壊してしまい、
修復不可能になるおそれもある。

もし夜間に問題が発生し、
翌日までサポートが
利用できない場合は、
今晩は何もせずに
寝る方が良いだろう。

連絡がつく時間まで待って、
サポートにヘルプを求めれば、
きちんと直る
可能性も高くなる。

同様に、
何か上手くいかなくなり、
焦りが出てきた場合は、
無駄な行動を取ることなく、
まずは一旦立ち止まろう!

しばらく静かにして、
落ち着くまで待てば、
物事を冷静に考えることが
できるようになる。

そうなってから、
やり直した方が
早く物事が解決することも多い。

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それにもかかわらず、
私たちは焦ったときに
立ち止まることを考えず、
何かをしなければならない
と思ってしまいがちだ。

どうにかしなければ
という気持ちが強く、
バタバタと動いてしまうのが
人間の特徴のようだ。

何かを試してみることで、
自然と問題が解決したり、
物事が上手くいくように
なるかもしれない
と期待する気持ちがあるからだ。

しかし、実際には
期待外れの場合がほとんど。

焦りのために
視野狭窄になり、
よく見えない状態で
動いているからだ。

慌ててパニックを起こして
落ち着きを失った状態で
行動することは、
冷静な判断力を欠いてしまうため、
良い方向に向かうどころか
悪い方向へ進んでしまう。

場合によっては、
焦りからくる行動が
何らかのダメージを引き起こし、
その後に修復しなければならない状況を
招くこともある。

修復作業に時間や労力がかかり、
「あの時、何もしなかった方が
マシだった」と
後悔することになるだろう。

焦っているときには、
「何かしなければ!」と
いう気持ちが湧いてくるが、
この気持ちをグッとこらえて、
何もしないことが重要だ。

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過剰な焦りは、脳の前頭葉や
海馬の働きを妨げて、
集中力や記憶力を低下させる。

それにより
思考や判断力が落ちて、
逆に問題を悪化させる場合も
少なくない。

また、冷静な判断が困難となり、
感情に基づいた行動を
起こすこともしばしばだ。

残念ながら、感情に基づく行動は
現実的ではなく、
問題解決につながらない
場合が多い。

「どうにかしなくちゃ!」と
焦りながら慌ててやれば、
ミスを引き起こす可能性も
高くなる。

落ち着いた状態で行えば、
簡単なことでも、
パニックに陥って急いで行動すると、
こんな些細なミスを犯すことがあるのか
と思うような間違いを
犯してしまうこともある。

「早くしなければ!」
という気持ちは分かるが、
焦りが強い時に
急いで行動を起こすことは、
ろくな結果を生まない。

更に言えば、
焦りは心身の健康にも
悪影響を与えることがある。

焦りにより
副交感神経系が弱まり、
交感神経優位の状態が続く。

すると体は緊張して、
血圧や心拍数が上昇する。

この状態が長時間続くと、
病気やストレスの
原因となる可能性もある。

過剰な焦りは、正確な判断力や
意思決定能力を奪い、
事態を悪化させるだけでなく、
心身の健康状態にも
悪影響を与えることになるのだ。

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そう考えれば、
「自分は焦っている!」と自覚したら、
焦りがエスカレートする前に
今やっている行動は
一旦止めた方が無難だ。

行動に出たくなる気持ちは
グッと抑えて、
まずは一旦休止!

深呼吸して
気持ちを落ち着け、
焦りが収まるまでは
何もしないこと。

行動派の人は、何もせずに
じっとすることが苦手で、
不安になるかもしれない。

しかし、意図的に
「何もしないこと」に
慣れておくことは、大切だ。

行動を一時停止する際には、
次のことを頭に入れておくと、
行動停止がしやすくなる。

「今すぐ焦って行動しても、
ますます状況を悪化させてしまい、
何もしないことよりも
ダメージが大きくなること」
を意識するのだ。

動きたくて仕方なく、そのことで
体が勝手に動いてしまう場合には、
別の行動に
切り替えてみるとよい。

具体的には、
ウォーキングやランニング、
エクササイズが役に立つ。

運動で体を動かせば、
焦りにより生じたストレスも
緩和されるからだ。

深呼吸や運動により、
気持ちが落ち着いてから、
再度その問題に向き合えば、
焦っていた時には
視界に入らなかったものが、
見えるようになる。

すると問題解決のために
冷静な判断もしやすくなる。

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今回の話をまとめれば、

焦りの気持ちが
強くなってきたら、
行動は一旦止めて、
落ち着くまで待とう!

なぜなら、過剰な焦りで
行動するのは逆効果だから。

焦りにより、視野が狭くなり、
集中力や判断能力も低下して、
感情的に動きやすくなる。

その結果、不適切な判断をして、
不適切な行動を取ったり、
普段は間違えないような
ミスをしたりして、
更に事態を悪化させてしまう。

焦った時には
何かをするよりも、
何もしない方がずっとマシだ。

このことをしっかり頭に入れて、
焦った時には一時停止を
試みよう。

どうしても動きたければ、
運動で体を
動かすことがお勧めだ。

運動によって、
焦りのストレスを発散させ、
気分を安定させるのだ。

落ち着いて、視野が広がり、
冷静に判断できるようになってから、
再び行動を始めよう!