今回の話は、挫折せずに
チャレンジを最後まで
やり遂げるコツについて。
結論を先に言えば、
目標設定する際に、
挫折しないような目標を
意図して立てることだ。
色々なことにチャレンジして
やり始めたけれど、
どれも長続きせず、
途中で挫折する原因の多くは、
目標設定が高すぎるから。
自分のコンフォートゾーンから
かなり離れた領域に
目標を置いてしまうのが
問題だ。
なぜそうなのか?
詳しく説明したい。
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まず最初に
コンフォートゾーンとは
いったい何か?
それは、個人が心理的に
快適に感じる
範囲や領域を指す。
個人が
自分の能力や経験に応じて、
ほとんどリスクを冒さずに
楽に過ごせる状態を表す。
コンフォートゾーン内にいれば、
その人は自己肯定感や
安定した感情状態が得られやすく、
心地がよい。
しかし、
ずっとこの快適領域に居続ければ、
新しいことへの挑戦はなく、
自己成長や発展は
妨げられてしまう。
コンフォートゾーンから
外に出る行為が
「チャレンジする」
ということだ。
コンフォートゾーンから
離れれば離れるほど
チャレンジの難易度が
増してくる。
コンフォートゾーンよりも
ちょっとだけ外に出た場合は、
少し頑張れば達成可能だ。
しかし、
コンフォートゾーンよりも
かなり遠くにあるものは、
一生懸命頑張っても
一気には到達できない。
頑張っているうちに
無理が出て、
やる気を失ったり、
体調を崩したり、
精神的に参ってしまったり……。
そして、「もうダメだ」
ということになり、
挫折してしまうのだ。
よって、目標は、
自分のコンフォートゾーンよりも
遠くに置くのではなく、
ちょっと外に出た位置に
設定するのが望ましい。
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例えば、
跳び箱の4段までは
普通に飛べる子供がいるとする。
その子供にとっては、
コンフォートゾーンは4段以内だ。
4段以内ならば、無理なく
楽に飛べるからだ。
もし、その子供が
「チャレンジしたいから」と言って、
いきなり8段を目指したら、
どうなるだろうか?
おそらく、
上手く行かないだろう。
それだけではなく、
ひょっとしたら
怪我してしまうかもしれない。
4段までがコンフォートゾーン
の人にとっては、
8段は危険領域になるからだ。
でも、その子供が
5段を目指したら、どうだろう?
5段でもチャレンジはあるが、
一生懸命頑張れば、
飛べるようになるだろう。
コンフォートゾーンから
少し外に出た5段なら、
努力すれば達成可能だ。
途中で挫折することも
ないはず。
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やり始めても
途中で挫折してしまうのは、
あまりにも大きな目標設定をして、
自分のコンフォートゾーンより
大きくかけ離れた挑戦を
始めてしまうからだ。
目標は
大きければ大きいほど良い!
と信じて、大きな目標に向かって、
いきなり難しいことを
やろうとするのが問題なのだ。
難し過ぎることをすれば、
当然上手く行かず
失敗するからだ。
そして、失敗すれば、
自信がなくなり、
自己肯定感も下がる。
そんな状態で
再びチャンレンジしても、
更に失敗しやすくなり、
負の悪循環に陥ってしまう。
この状態を防ぐためには、
目標は自分のコンフォートゾーンよりも
少しだけ外にあるものに
設定すること。
まずは
ちょっと背伸びをすれば、
到達できるような
「プチチャレンジ」をするとよい。
それでも、最初は
失敗することもある。
しかし、
その失敗からは、
学びができる。
「こうやるのはダメなんだ。
では次回は別の方法で
試してみよう」と
試行錯誤をするとよい。
何度か試すうちに、
最善のやり方が見つかって、
どんどん上達してゆくものだ。
このやり方なら
大きな挫折を経験することなく、
楽に向上してゆける。
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大きな目標設定をする人は、
小さな目標を軽視しがちだ。
そんなに小さな目標では、
たいしたことはできない!
と考えるから。
でも、これは間違いだ。
小さな目標が達成された時点で
すべてが終わる
わけではないからだ。
小さな目標をクリアできたら、
次はまた別の目標を立て、
それに向かって動けばよい。
小さな目標を一つ達成した後は、
自分のコンフォートゾーンも
以前よりはちょっとだけ
広がっている。
そして、次回の目標も
今の自分のコンフォートゾーンよりも
少しだけ外にあるものを選ぶ。
失敗しながらでも
その目標を達成できた時点で、
再びコンフォートゾーンは
大きくなっている。
少し拡大された
コンフォートゾーンのちょっと外を狙い、
再度、次の目標設定をする。
このサイクルを回すうちに、
自分のコンフォートゾーンは
どんどん広がってゆき、結果的には
大きな成果を出すことも可能だ。
一気にその高い地点まで
到達するのは困難でも、
小さな挑戦を
幾度も繰り返すうちに、
以前は難易度がかなり高い
と思われた場所にも
楽に行き着けるようになる!
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色々なことを始めても、
長続きせず、
途中で挫折してしまう人は、
目標設定を低くしよう!
今の自分の快適領域よりも、
ちょっとだけ外に出た位置に
目標を置くことだ。
それなら、少し努力すれば
到達可能であるからだ。
到達後には、再び
小さな目標を立て、
それに向かって行動する。
この繰り返しをするうちに、
気がついたら、
こんな高い所まで登っていた
と感激する日も来る。
自分が進む方向性を
意識することは
決して悪くはない。
でも、5年後には
この大きな目標に到達しよう!
と考えるよりも、
2カ月後には、
この小さな目標をクリアしよう!
と考えた方が、気持ちを楽にして
チャレンジがしやすくなる!
大きな目標に固執するより、
プチチャレンジを
次々と続けてゆこう!