今回の話は、
人生上手く行かない時、
これらのことをすれば、
もっと辛くなってしまうこと
について。
それらは、
物事がスムーズに進まない時、
多くの人がついつい
やりがちな行為だ。
でも、残念ながら、
そうすることで、
事態は更に悪化する。
いったい、それらとは何か?
結論を最初に述べれば、
以下のことだ。
1)腹を立てること
2)恨むこと
3)妬むこと
4)諦めてしまうこと
5)依存すること
6)騙されること
それぞれ詳しく見てゆこう。
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1)腹を立てること
物事が思い通りに進まなければ、
人は不機嫌になり、
怒りの感情が湧いてくる。
自分の欲が満たされなければ、
「けしからん!」「許せない!」と
イライラして腹立たしくなる。
これは
人間の自然な感情なので、
ある程度は仕方ない。
しかし、
この不快な感情に
自分自身が支配されてしまえば、
ろくなことは起きない。
職場での嫌な出来事でも、
その怒りを家庭に引きずれば、
そのこととは無関係の家族にまで
迷惑がかかる。
奥さんや子供の
ちょっとした落ち度に対して、
ネチネチ文句を言い、
暴言を吐くだろう。
こんなことを頻繁にすれば、
そのうちそれが原因で
夫婦不仲になったり、
離婚に発展したりもする。
職場で怒りを爆発させて、
同僚に当たり散らせば、
当然、同僚との人間関係も悪化する。
腹立たしさの感情に任せて、
やってはいけないことを
やってしまえば、
左遷の対象にもなり得る。
「思い通りに行かないから」
と言って、腹を立てれば、
自分自身はもっと苦しくなるし、
周囲の人たちにも被害を及ぼす。
このことを頭にしっかり入れて、
怒りの感情が出て来た時でも、
その感情に支配されないよう
努めることは重要だ。
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2)恨むこと
人間は勝手なもので、
良い結果が出た時には、
「自分の努力のお陰だ!」と思い、
逆に結果が悪い場合には、
「アイツがあんなことをしたから、
こうなったんだ!」と
他人のせいにすることもしばしば。
上手く行かなくて、
自分が被害を被るのは、
他人のせいだを考えて、
その人を恨む。
でも、この行為が
自分を更に不幸にする。
なぜなら、恨むことで、
自分の貴重な時間やエネルギーを
無駄遣いしてしまうからだ。
恨むこと自体、
かなりエネルギーが要るもの。
エネルギーを大量に恨みの行為に
費やしても、
建設的な結果は得られず、
自分自身も疲弊する。
恨む時間を
景色を見て楽しんだり、
音楽を聴いて良い気分になったりして、
人生を楽しむこともできるのに、
恨みにより、
楽しい時間も失われてしまう。
恨む相手が分からない時には、
犯人探しが始まって、
それらしき人を見つけては、恨む。
残念ながら、このような行為は
非生産的、非建設的で、
自分が損するだけだ。
恨みの行為で
大切な命の時間や労力が
奪われないよう、気をつけるのは、
賢い人がすることだ。
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3)妬むこと
自分が苦しい時に、
幸せそうな人を見れば、
「なんであの人ばかり!」
と妬みの気持ちが生じる。
例えば、
幸せな結婚をしていない人や、
結婚したくてもできない人は、
幸せな結婚をしている人に対して、
妬みの感情が強くなる。
本心とは裏腹に
口では「おめでとう!」と言っても、
心の内は強い妬みの気持ちで
いっぱいだ。
そんな自分を観ていれば、
嫌気がさして、自己嫌悪に陥る。
自分が不幸であれば、
幸せそうな人を見て、
妬ましく思うのは、ごく自然なこと。
ただ、この感情に囚われて、
そのことばかりを考えていれば、
自分はもっと辛くなる。
自然に湧く妬みの感情を
無理に抑える必要はないが、
その感情に溺れてしまうのは、
やめた方が無難だ。
妬みの感情を
ちょっと自分の横に置き、
他の活動を始めた方が
良いだろう。
その活動に専念するようになれば、
今まで気になっていた
妬みの対象も
視界から消えてゆくものだから。
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4)諦めてしまうこと
上手く行かない時、
私たちは大切なものを
諦める傾向にある。
今まで一生懸命やって
積み上げてきたことでも、
期待通りの結果が出なければ、
「こんなに頑張って来たのに、
全然ダメだ!」と悲観して、
「もうやめた!」と諦める。
しかし、これは
とても勿体ないことだ。
今は確かに
認められていないし、
高く評価されてもない。
でも今はダメでも、
今までやってきた努力は
いつか必ず活かされるはずだ。
それなのに、今までのことを
全部投げ出してしまう。
もう暫く頑張れば、
大きな成果を見れたのに、
もう一息が乗り切れずに、
諦めてしまうのは、残念だ!
大きなことを成し遂げるには、
時間がかかることを
覚えておくとよいだろう。
確かに、時には損切りも必要。
しかし、
ちょっとやっても実らないから
直ぐに諦めるのは感心できない。
もう暫くやってみて
それでもダメなら
考え直そう!
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5)依存すること
人生上手く行かなければ、
フラストレーションも溜まり、
憂さ晴らしに、
酒やドラッグに依存したり、
異性やギャンブルに
はまるケースも多い。
これらのことで
簡単に快楽を得られるからだ。
しかし、この気持ち良さは、
ほんの一時的なものであり、
長続きはしない。
それどころか、
かえって酷い状況を
招くことになる。
アルコール依存症になり、
自分の体を壊したり、
違法ドラッグで刑務所行きに
なったりすることだ。
短期的には良くても、
長期的には破壊的な行為だ
と言える。
これらに依存すれば、
築いてきた財産を失ったり、
人生を狂わすこともしばしば。
ろくなことはないだろう。
その時は辛くても、
一時的な誘惑に
身を任せることなく、
依存の罠に陥らないよう
しっかりと自分を律することは
後々のためになる。
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6)騙されること
普段は騙されない人でも、
逆境に遭遇して弱気になれば、
詐欺師の
ターゲットになりやすい。
とても苦しい人は、
理性が失われて、
「早く楽になりたい!」
「早く助かりたい!」と
藁を掴む気持ちになるものだ。
そんな時に
「あなたが苦しいのは~が原因です。
でも、安心して! このツボを買えば、
あなたは救われます」
と優しい声をかけられれば、
目がくらんでしまうのも仕方ない。
ただしこれは、かなり危険!
詐欺師は人間の
心理コントロールのテクニックを
よく心得ている。
苦しい人を嗅ぎ分けられる
鋭い嗅覚も持っている。
そんな詐欺師に引っかかれば、
大金を失って、
余計人生が苦しく
なってしまうだろう。
普段からこのことを
しっかり頭に入れて、
ツライ状況に置かれても、
詐欺師に引っかからないよう
気をつけることが必要だ。
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人生上手く行く時もあれば、
そうでない時もある。
これは誰でも同じだろう。
上手く行く時には、
元気でエネルギーに満ち溢れ、
たくましい人でも、
逆境に遭えば、弱気になり、
普段ならしないことを
ついついやってしまう。
やれば余計辛くなることを
知らず知らずのうちに
やってしまうのだ。
普段から
どんなことがNGなのか?
頭の片隅に置いておくのは、
役に立つこと。
おさらいすれば、
上手く行かない時に、
これをやれば、更に苦しくなることは、
以下の通りだ。
1)腹を立てること
2)恨むこと
3)妬むこと
4)諦めてしまうこと
5)依存すること
6)騙されること
これらをしっかり頭に入れて、
物事がスムーズに進まない時でも、
意識してこれらの行為から
自分自身を遠ざけよう!