嫉妬で苦しんだとき、どう考えれば楽になれる?

今回は、
嫉妬で苦しんだとき、
どう考えれば楽になれるか?
について。

嫉妬とは、他者が自分よりも
優れていたり、
恵まれていたりしたとき、
妬ましく思う感情のこと。

正直言って、
あまり心地良くなく、
できれば避けたい不快な感情だ。

でも考え方を少し変えれば、
嫉妬で自分が苦しむことも
大分少なくなる。

この話は、「具体的に
どのように考えれば、
自分が楽になれるか?」
を語るもの。

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例えば、嫉妬の対象が
何らかの能力に長けており、
それに対して羨ましく思う場合、
次のように考えてみよう。

もし前世があるとしたら、
あの人は前世でも、前々世でも、
ずっとそれをやってきた人。

前世では
上手くできなかったけれど、
一生懸命頑張って、
努力してきた人だ。

だから、今世では楽々と
やってのけることができる。

その一方で、私はこのことを
今世で初めて試している初心者。

あの人みたいにできなくても、
当たり前だ。

でも今頑張っている分、
近い将来、私も上達できる!

今はまだ私の番ではないけれど、
次は私の番だ!

そう考えれば、
気分も楽になり、
そのことに集中できるだろう。

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嫉妬と聞けば、
ネガティブな響きがするが、
実は嫉妬は、
悪いことばかりでもない。

なぜなら嫉妬により
人生が豊かになることも
あるからだ。

時々、こういう人を見かける。

「人生でやりたいことが
見つからない!」
と嘆いている人だ。

周囲の人たちが
色々な分野で活躍していて、
活き活きと生活する姿を見れば、
「自分は何なんだ!」
と情けなく感じてしまう。

しかしこんな場合、嫉妬は、
私たちに大切なことを
教えてくれる手掛かりになる。

誰かに嫉妬したとき、
その誰かがやっていることが
自分自身の心底やりたいこと
である場合も多いからだ。

そもそもあなたはなぜ
その人と自分を比べて
落ち込むのだろうか?

もしあなたが
その人のやることに
全く興味がないのなら、
その人を見て「素晴らしい!」
と思っても、
嫉妬心は湧かないはずだ。

例えば、運動とは全く無縁の人が
オリンピック選手の
素晴らしい功績を見れば、
「スゴイな!」とは思う。

それでも、
嫉妬心は湧かないはず。

自分にはオリンピック出場は
無関係だからだ。

でもスポーツに長けていて、
自分もいつかスポーツ分野で
活躍したいと望むのなら、
「ああいいな~」と羨ましく感じる。

スポーツ能力の高い人なら、
オリンピック出場も
全くの夢ではないからだ。

「もしかしたら自分にも
その可能性があるかも?」
と思える場合には、
嫉妬心も自然と出てくるものだ。

「人生でやりたいことが
分からない!」と言う人の大半が
潜在意識では自分が心底
望むことを知っている。

ただ様々な理由で、
理性がそこに蓋をしてしまい、
望むことが
見えなくなっているのだ。

嫉妬は、
「あなたが何に興味があり、
本当にやりたいことは何なのか?」
を教えてくれる
コンパスのようなもの。

あの人に嫉妬して、
不快な気持ちになったなら、
「しめた! これだ!
私のやりたいことは!」
と喜んでいいのだ。

お陰で自分が心底望むことを
知る機会になったからだ。

そして、自分も
あの人と同じことを
やる方向へ動こう!

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嫉妬は不快なものでも、
自分を頑張らせる
原動力にもなり得る。

あの人のように
上手になりたければ、
自分も一生懸命努力して、
あの人みたいにできるよう
頑張ればいいからだ。

同じ人間なのだから、
あの人にできることは
自分にもできるはず。

お手本にする人が
近くにいれば、
見習うことで効率よく
マスターすることも可能だ。

そう考えれば、嫉妬も
ネガティブではなく、
むしろポジティブに
捉えられる。

やってはいけないのは、
これとは真逆のこと。

相手に対する悔しさが
あまりにも強くて、
その人を恨んだり、
攻撃的になったりすることは
しない方が無難だ。

人間だから、
そんな気持ちになることも
あるだろう。

でも心でそう思っても、
実際に行動を起こさない方が
賢明だ。

他人の足を引っ張ることで、
相手を引きずり下ろし、
自分は一時的に優越感に
浸れるかもしれない。

しかし冷静に考えれば、
そんなことをしても、
自分は何も学べないし、
自己成長も期待でない。

周囲に対して
妨害行為をするようなもので、
非建設的な行為だ。

そのうち周囲の人たちからも
信用を失うだろう。

そんな愚かなことをするより、
自分も相手のレベルを目指して、
本当の意味で上に登った方が
賢いと言える。

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嫉妬を感じるのは、
不愉快であり、
心地良いものではない。

でも考え方をちょっと変えれば、
嫉妬により苦しむことも
軽減できる。

嫉妬心が湧いたときは
次のように考えよう!

1)あの人がスゴイのは
前世でも、前々世でも、
ずっとそれをやってきたから。

自分は今世で初めてやるので、
あの人のように
できなくても当然。

「私も今頑張っているから、
次は私の番!」と思うことだ。

2)嫉妬は自分が
心底やりたいと望むものを
教えてくれるヒントになる。

嫉妬心が湧いたときには、
「それに気づくチャンスだ!」
と喜べばいい。

3)嫉妬は自分を頑張らせる
原動力にもなり得る。

あの人をお手本にして、
上手くやるコツを
頂いてもよいのでは?

このように考えれば、
嫉妬は悪いものではなく、
むしろ良いものになる。

それにより、
自分をより望ましい方向へ
導いてくれるものだからだ。

嫉妬を敵に回さずに、
自分の味方につけて、
上手く利用してしまおう!