脳を若々しく健康に保つために、積極的にやるとよいこと

今回は、脳を若々しく
健康に保つために、
積極的にやるとよいこと
について。

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その答えは、
「ストレス」をかけること。

これを聞いて
驚く人もいるだろう。

一般的に「ストレス」は
心身に悪影響を与え、
脳を破壊してしまう
と言われているからだ。

確かにその通りで、
極度なストレスは
避けた方が無難だ。

しかし「適度なストレス」は
ないよりも、
むしろあった方が望ましい。

それにより、
脳の健康が保たれて、
アンチエイジングにも
つながるからだ。

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では「健康な脳」とは
いったいどんなものか?

それは、その人を見れば、
すぐに分かる。

健康な脳の持ち主は、
毎日ハリがあって楽しい。

意欲的で、
色々なことに興味を示し、
活き活きと生活している。

こんな人の脳は
健康だと言えるのだ。

脳を健康に保つには、
バランスの取れた食生活、
質の高い睡眠、
また、適度な運動が必須。

それと同時に
適度なストレスも必要だ。

ただしここで注意すべきことは、
ストレス量を自分にとって
適切なものに留めること。

ストレス量が大すぎれば、
脳を委縮させ、
鬱病の発症リスクも高くなる。

逆にストレス量が少なすぎれば、
これも脳の萎縮につながり、
健康な脳の状態を
維持できなくなるからだ。

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脳のストレスに関する
興味深い実験がある。

その実験では、
ちょっとムリかと思えるほどの
難題を被験者に解かせた。

被験者は頭を抱えながらも、
その回答を見つけようと
必死に難題に取り組んだ。

この時、被験者の神経細胞は
破壊されてゆくことが
明らかになったのだ。

これだけを見れば、
「ストレスは脳を破壊する」
という結果になる。

しかしここからが面白い。

実はその後、脳内では
新しい神経回路が
出来上がっていたのだ。

今では
脳内の回路そのものが
リフレッシュされるため
古い回路が壊れるのだろう
と推測されている。

もしこの推測が正しければ、
適度なストレスは
脳を若返らせる作用がある
と言えるのだ。

適切な量のストレスを
自ら意識してかければ、
ストレスを味方にして
アンチエイジングに役立てることも
可能になる。

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それでは
適度なストレス量とは
具体的にはどのくらいか?

その答えは、
個人差や状況によって
適度の度合いは異なるため、
絶対的な適量値は示せない。

同じ程度のストレスでも
ある人にとっては
大きすぎるストレス。

でも別の人には
十分なストレス量でないことも
珍しくない。

人それぞれ違うので、
自分にとって、どの程度が
適切なのか知ることは大切だ。

知る手がかりは、
自分がどう感じるか?
自分の感覚に頼るとよい。

ストレスをかけることで
モチベーションの向上や
集中力の向上が見られ、
意欲的に感じるのなら、
そのストレス量は自分にとって
よいもの。

それとは反対に、
精神的、身体的不調があったり、
疲れが酷かったり、
不安感やイライラが募り、
爽やかな気分からはほど遠い場合は、
そのストレス量は
多すぎると判断できる。

感覚的に、
自分自身の様子をうかがえば、
適度なストレスかどうかは
分かるはずだ。

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適切なストレス量を
意図して自分にかけるために
やるとよいことは、
自分がちょっとだけ背伸びすれば、
到達できるような課題を
自分自身に与えること。

あまりにも
難しすぎる課題はNG。

なぜなら
できない自分にがっかりして
失望するだけだからだ。

また、あまりにも
簡単すぎるものも
お勧めしない。

それでは張り合いがなく、
充実感、満足感を得ることも
できないからだ。

挑戦したいことはあるけれど、
そのことは自分にとっては
難題すぎると感じたときには、
その難題を小さなサブ課題に
分けるとよい。

分けたサブ課題でも、
まだ難しいと思うなら、
サブ課題を更に噛み砕いてみる。

要は、自分にとって
ちょっとだけ背伸びすれば
できるくらいのサイズまで
小さくすること。

分割された課題でも、
一つずつ丁寧にこなしてゆけば、
最初は無理だと思われたことでも、
最終的には成し遂げられる。

小さなサブ課題でも完了すれば、
脳内ではドーパミンが分泌され、
充実感と喜びで満たされる。

サブ課題を一つクリアしたら、
今度は次のサブ課題に移る。

これを繰り返せば、
適度なストレス量を
常に自分にかけて、
活き活きと生活するのも可能になる。

結果的には
脳の健康を維持して、
アンチエイジングにもつながるのだ。

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ストレスはありすぎても
良くないけれど、
なさすぎもダメだ。

人生100年時代と言われる今、
いつまでも脳を若々しく
健康な状態に保つために、
意図して適度なストレスを
自分にかけよう!

そのためには、
毎日「ちょっと背伸び」を試みて、
プチチャレンジを続けよう!