「ここでダメなら、どこへ行ってもダメ」は不当な思い込みにすぎない!

今回は、
「ここでダメなら、どこへ行ってもダメ!」
という考えは、
不当な思い込みにすぎない
という話。

自分が今居る環境が
すべてではない!
嫌だったらサッサと逃げよう!
という内容だ。

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例えば「ブラック企業」。

ブラック企業に搾取されて、
過酷な労働条件の下、
身も心もボロボロになって
必死に働く人がいる。

はっきり言って、そういう人は
頑張ってブラック企業から
抜け出した方が無難だ。

なぜなら、
非人間的な働き方をして、
ツライ、苦しいだけの人生を
送ることになるからだ。

いったい何のために
自分が生きているのか?
も分からなくなってしまう。

それなのに、なぜ
自分の人生を犠牲にしてまで、
ブラック企業に
尽くすのだろうか?

その理由は、ブラック企業は
日本人の特性を
巧みに悪用しているから。

それと同時に
私たち日本人の多くが
間違った思い込みを
しているからだ。

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では、
そんな日本人の特性とは
どんなものか?

それは、
共同体を大切にする心。

集団を維持しなければならない
という道徳心のようなもの。

和からはみ出す人や
ルールを逸脱する者を
厳しく廃除する姿勢だ。

共同体の外に出れば、
生きて行けなくなる! 
と思い込んでいる日本人も
少なくない。

そのため、どんなに苦しくても、
過酷な労働に耐え忍び、
我慢してブラック企業に
居続けようと努力する。

辞めてしまえば、
生きて行けなくなるから、
と信じ込んでいるので、
どんなにシンドクても
我慢するしかないのだ。

搾取されすぎでも、
何の疑問も抱かずに
言われたまま働くのも
日本人の特徴だ。

日本人は、前例だとか、
集団のルールに忠実で、
それらに逆らうことに
強度な反発心を覚える人も多い。

そんな背景があるから、
ブラック企業は社員に鞭を打ち、
非人間的な過酷な労働を強いても、
生き残りが可能だ。

いつまでも
労働者を搾取し続け、
永遠に蔓延ってゆくのだ。

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ブラック企業側は
それでもよいだろう。

自分たちが利益を得れるなら、
何も問題はない。

逆らう人間もほぼいないから
現状をラクに維持できる。

しかし働く側にとっては
たまったものではない。

ブラック企業に
殺されてしまう人さえ
いるのが事実だ。

ブラック企業から飛び出せば、
自分は生きて行けないからと心配して、
辞めずに頑張っても、

最終的には
過労死やメンタル疾患で
命を落としてしまうのなら、
元も子もない。

何かオカシクないだろうか?

死ぬことはなくても、
非人間的な労働を強いられ、
ツライ、苦しい、シンドイだけの人生に
なってしまうのだ。

それでは何のために
自分が生きているのか?
分からない。

周りの皆も
同じようにやっているから
仕方なく我慢しているが、

今のうちに冷静になって
自分の将来を
真剣に考えた方が賢明だ。

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「ここでダメなら、
どこへ行ってもダメだ」というのは、
搾取する側にとっては、
便利で都合の良い言葉。

この言葉を発すれば、
転職しようと考える人を脅かし、
自分の会社に留まらせることも
簡単にできるからだ。

でも実は、
この言葉はウソいっぱいで
正しいことではない。

実際に自分でやってみれば
分かるけれど、
「ここでダメなら、
他のところへ行った方がよい」
という方が本当のところ。

世界は広い!
日本でダメだったら、
海外へ行ってもよいはず。

チャンスというものは
色々なところに
ころがっているからだ。

息抜きする暇もなく
あくせく働くだけの人には
目の前にあるチャンスでさえ
見ることができない。

早いうちに過酷な労働から
自分自身を解放して、
次に移った方が賢いだろう。

人間は現状維持が
大好きな生きものだ。

未知の世界に恐怖を感じるのも
否定できない。

しかし実際のところは
未知の世界の怖さよりも、
今現在の過酷な労働条件の方が
よっぽど怖いことだ。

ブラック企業の中に居れば、
神経が麻痺してしまい、
そんなことも分からなくなる。

勇気を奮って、
一旦外に飛び出せば、
「今まで自分がいた環境が
すべてではなかった」
と分かるはずだ。

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今回の話は
ブラック企業を例にして
進めてきたが、

ブラック企業に限らず、
今居る環境があまりにも過酷で
身も心もボロボロになっている人
すべてに有効なもの。

自分が今居るところは
数多くあるオプションの中で、
たった一つの選択肢にすぎないことを
知ろう!

今居るところが
すべてではないということだ。

「ここでダメなら、
どこへ行ってもダメ」というのも
不当な思い込みにすぎず、
真実からはかけ離れていること。

未知のことは確かに
恐怖ではあるが、
思い切ってそこから抜ければ、
「全然そんなことはなかった!」
と身をもって実感するはずだ。

今居る環境でツライ、苦しい、
シンドイばかりの人は、
勇気を奮って、
ぜひ外に飛び出そう!