小さな心づかいをするだけで、人間関係は大分良くなる!

今回の話は、
小さな心づかいをするだけで、
人間関係は大分良くなる
という内容。

別の言い方をすれば、
ちょっとした心づかいにより、
人間関係のトラブルも
かなり防げるということ。

その心づかいとは、
相手が触れて欲しくない
話題を避けることだ。

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では、
相手が触れて欲しくない話題を
どうやって知るのか?

そのためには
「コンプレックス指標」
を活用すれば、簡単だ。

「コンプレックス指標」とは、
ある質問に対して
相手が答えるまでの「間」のこと。

「間」が長ければ長いほど
相手にとっては
触れて欲しくない話題だ
と捉えてよい。

相手に何かを質問した際、
すぐにハキハキした態度で
答えが返ってくれば、
その話題を更に深めてもOK。

逆に迷った様子があったり、
その質問を聞き直したり、
曖昧な返答をしたりする場合には、
その話を続けるのはNGだ。

即答できない理由は、
相手はそのことに対して
なんらかのコンプレックスを
持っているから。

これを頭の片隅に置き、
適切な場面で使えれば、
不必要に相手との関係を
悪くすることもなくなる。

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これは私の失敗談だ。

日本で会社勤めをしていた頃、
同じ課で、私にすごくよくしてくれる
先輩がいた。

ある日
その先輩の顔全体が真っ赤で
腫れぼったくなっていた。

私は気になって、
「先輩、顔大丈夫ですか?」
と聞いてみた。

すると先輩は嫌そうな顔をして
「単なる肌荒れだから大丈夫。
気にしないで」と返してきた。

そこで話をやめればよかったが、
私はその話を続けてしまった。

私も以前、赤い腫れやぶつぶつが
顔中に出て、痒みで困ったことも
あったからだ。

話しているうちに、
先輩の様子が変になり、
そのうち彼女の機嫌は
とても悪くなった。

先輩は顔の腫れを
かなり気にしていて、
悩んでいたからだ。

しかし、
そんな先輩の気持ち無視して、
私は話題を変えることなく、
ずっとそのことばかりを
話していたのだ。

私としては
悪気があったのではなく、
自分も似たような経験をしたから
そのことを話したかっただけ。

でも、その後2~3日、
先輩は私に対して
全然口を聞いてくれなくなった。

普段は先輩の方から
声をかけてくれるのに、
この時は私が近くにいても
何にも言ってくれない。

そんなわけで
私は先輩のことで気を揉み、
あれこれ悩んでしまったのだ。

その後先輩は
「私、大人気なかったわね。
ごめんね」と言ってくれ、
私たちの人間関係も元に戻ったが、

あのとき私が
「肌荒れだから大丈夫」
と嫌そうな顔で言う先輩に
きちんと心づかいをして、
すぐに別の話題に変えていたら、
こんなことは起きなかっただろう。

たった2~3日
先輩が不機嫌になっただけでも、
私は精神的に辛かった。

大好きな先輩を怒らせてしまい、
後悔の気持ちに襲われたり、
その後の先輩との関係が
悪いままだったらどうしよう
と心配までした。

自分が悩んだだけでなく、
先輩にも不必要に
不愉快な思いを
させてしまったのだ。

自分が質問される立場になっても、
言いたくないこと、避けたいことを
相手がしつこく聞いてきたら
嫌な気分になるだろう。

相手に悪気はなくても、
その相手を避けたくなるのは
当然のことだと思える。

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人間関係で悩む人は多い。

人の悩みの多くは
人間関係から来るとも
言われるほどだ。

人間関係が上手く行かないのは
様々な原因があるが、
ちょっとしたことを
気をつけるだけでも、
防げるものはあるはずだ。

コンプレックス指標のことを
頭に入れて
相手が避けたい話題を
しないように努めれば、
不必要な人間関係のトラブルも
少しは防げるはず。

相手に何か質問したとき、
すぐに相手からハキハキと
答えが返ってくれば、
その話題を更に進めてもOK。

それに対して、
相手が迷った様子を見せたり、
質問を聞き直したり、
曖昧な回答をしたりする場合は、
その話はそれ以上続けないのが無難だ。

その話題にまつわることで
相手にコンプレックスがあることが
考えられるからだ。

このことを意識して
適切な場面では
会話を別の方向へ仕向けるよう
意図してするとよいだろう。

そのお陰で
人間関係のトラブルを
減らすことも可能だからだ。