ミスや失敗したとき、そこから早く立ち直る方法

今回は
ミスや失敗したとき、
そこから早く立ち直る方法
について。

最初に結論を言えば、
後悔に時間やエネルギーを
費やすのはやめて、
改善に力を注ぐことだ。

当たり前のことだ
と思われても、
実践するのはけっこう難しい。

どうすれば
ラクにその方向へ進めるか?
がこの話の内容だ。

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失敗、ミスをした際に、
自分自身に
どんな質問を投げかけるかは
とても重要だ。

質問の仕方により、
その後に進む道も
全然違ったものになるからだ。

考えられる質問は、次の2通り。

1)なぜ失敗したのか?
なぜミスが起きたのか?

2)どうすれば
同じ過ちを防げるか?
どうすれば
事態を改善できるか?

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1)なぜ失敗したのか?
なぜミスが起きたのか?
と質問したら、
どんなことが起きるだろうか?

人間の脳は
質問通りに考えて、
それに見合った答えを
探し始める。

この場合は
失敗やミスが起きた原因を
どんどん自分の元に
運んできてくれるだろう。

「Aをしたから
ダメだったんだ!」

「Bを怠ってしまったから
悪い結果を招いたんだ!」

「Cの選択をしたから
良くなかったんだ!」などなど。

上手く行かなかった原因を
考え始めれば、
「こうすればよかったのに……」
「あれをやらなければ、
こんなことにはならなかった!」
と後悔が始まることもしばしば。

「間違いを犯した自分は
ダメな奴だ」とか、
「できなかった自分は
本当に情けない」などと
自分自身を責めてしまうことも
珍しくない。

この方向へ進んでしまえば、
暗い気持ちになるだけで
良いことは何もない。

たとえば
自分が何気なく言った一言で
友人を酷く傷つけてしまった場合。

悪気はなかったにせよ
まずは友人に
詫びることが必要だ。

その後、
「何で私はそんなことを
言ってしまったのだろうか?」
と考えたところで
有益なことはあるだろうか?

もう済んでしまったことを
あれこれ考えても、
友人が傷ついた事実は変わらないし、
自分の気持ちも凹むばかりだ。

ミスや失敗をしたり、
悪いことをしたときには、
その原因を知ることは大切だ。

しかし、原因ばかりに
フォーカスを当てれば、
自分の気持ちは落ち込むだけで
生産的、建設的なことはできない。

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もう一つの質問の仕方は
どうすれば
同じ過ちを防げるか?
どうすれば
事態を改善できるのか?
というもの。

これを自問自答すれば、
同じ失敗を繰り返さないよう
自分ができることや、
今の悪い状態を良くするために
役立つことを、
脳は探し出すようになる。

そして、色々なアイデアを
次々と私たちに
届けてくれるだろう。

「Aをすればいいんだ!」

「Bは避けた方が賢明だ!」

「Cのやり方を採用すれば、
もっとよくできるかもしれない」
などなど、改善策が頭にどんどん
浮かんでくる。

そうなったら、次はそれを
行動に移してみるとよい。

その際、
「今度は絶対にミスはダメ!」
と自分自身に
厳しすぎるのは禁物だ。

間違いないよう
気をつけるのは大切でも、
あまりにも注意しすぎれば
緊張により、
かえって上手く行かなくなることも
多々あるから。

また、
「絶対に失敗は許されない!」
と思ってしまえば、
失敗が怖くなり、
再挑戦しづらくなる。

それよりも、
「前回はこれで失敗したから、
今度は別の方法で試してみよう!」
と実験するような感覚で
物事に臨んだ方がよい。

失敗する → 改善策を考える
→ 別の方法で再度トライ
→ その方法で上手く行ったか確認。

もし、これでも
上手く行かなかったら
更に別のやり方を考えて
実践してみることだ。

このサイクルは一度だけでなく
何度繰り返しても構わない。

サイクルを回すうちに
人は徐々に色々な学びをして、
少しずつ賢くなり、
自己成長してゆくものだから。

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失敗やミスをしたり、
物事が上手く行かないとき、
自分自身に投げかける質問により、
その先進む方向が決まる。

なぜ失敗したのか?
なぜミスが起きたのか?
なぜ上手く行かないのか?

その原因を知ることは必要でも、
こればかりに焦点を当てれば、
悔やむことや自分責めに
貴重な時間や労力を
費やしてしまうことになる。

どんなに後悔しても、
どんなに自分を責めても、
自分自身を落ち込ませるだけで、
得なことは何もない。

その一方で、
どうすれば改善できるか?
どうすれば同じ過ちを
犯さずに済むのか?

こちらに力を入れれば、
次にやるべきことが
見えてくる。

見えてきたら即実践だ。

その際、
「次は絶対にミスしたらダメ!」
と踏ん張るのはやめよう。

ミスしないよう
気をつけることは必要でも、
「絶対にミスはダメ」と
自分自身にプレッシャーをかければ、
再挑戦が怖くなり、
やらなくなってしまうからだ。

「やらなければ失敗もない。
だからもうやるのはやめよう」
と消極的な姿勢では
学ぶこともできないし、
自己成長も期待できない。

「絶対に失敗したらダメ!」
と思うのではなく、
「前回よりも良い状態にしよう」
と思う方が望ましい。

ベストを狙うのではなく、
ベターを目指すとよい
ということだ。

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今回の話をまとめれば、
ミスや失敗、上手く行かないことを
経験した際は、
自分にとって後々有益になるような
質問の仕方をしよう!

具体的には、
なぜ失敗やミスが起きたのか?
ではなく、

どうすれば、
同じミスを繰り返さなくなるか?
どうすれば、
今までよりも改善できるか?
を自問自答することだ。

前者の質問は
自分を後悔させたり、
自分責めの方向に自らを
誘導しやすくなる。

それに対して、
後者の質問をすれば、
今後の向上のために
自分ができることを
考えるようになるからだ。

今までよりも
ベターな状態になるには
何を実践すればよいのか?

ここにフォーカスを当て、
失敗する → 改善策を考える
→ 別の方法で再度トライ
→ その方法で上手く行ったか確認。
のサイクルをどんどん回してゆくことだ。

一度で完璧になろう!
と期待するのはNG。

ベストを狙うのではなく、
常にベターを目指して
その都度学びをして
徐々に成長していければ、素晴らしい。

ミスや失敗をしたとき、
物事が上手く行かないときには
自分に対する質問の仕方に注意を払い、

後悔に時間やエネルギーを
費やすのではなく、
改善のために力を注ごう!