今回は
笑顔の人は得をする
という話。
ツライときに無理して
笑顔になる必要はないが、
笑顔になれるよう努めるのは、
最終的には自分の得にもなることだ。
なぜそうなのか?
お話したい。
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その理由は、多くの人は
笑顔を見るのが好きだから。
たとえば、こんな話がある。
駅前で人目につきやすく、
便利な場所に
店を構えているA店。
駅から5~6分で
メインストリートから
少し外れた不便な場所にあるB店。
A店ではお店の雰囲気が悪い。
店員はぶっきらぼうで、
お客が来ても、ろくに挨拶もしない。
その一方でB店では
店主も店員もニコニコ笑っていて、
とてもフレンドリーな雰囲気だ。
店の前まで行けば
「いらっしゃいませ!」と
笑顔で声をかけてくれる。
そんなB店の前を通り過ぎた人は、
B店に入る予定がなくても
「ちょっと入ってみようかな」
という気になる。
親切な店員と会話するうちに
「これ買ってみようか?」と
買うつもりもなかったものを
購入することもしばしばだ。
逆にA店は便利な場所にあるので、
最初のうちには
多くの人たちが来店する。
しかし、
お客は店の険悪な雰囲気に
嫌気が差して、
再びA店を訪れることはなくなる。
そして、A店からは
徐々に人が離れてゆくのだ。
クチコミで
「B店は良い雰囲気だし、
店員も親切だよ」と聞けば、
多少不便な場所にあっても、
B店に行きたくなるのが
人の心だろう。
そのうちにB店には
多くのお客が入るようになり、
お陰で大繁盛することになった。
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B店はA店よりも
地理的条件は悪いのに、
B店の方が大繁盛するのは
店主・店員の笑顔
によるところが大きい。
人は笑顔が大好きだ。
笑顔の人を見れば、
気分も良いし、
自分も明るい気持ちになる。
逆にしかめっ面した人の
近くにいれば、
自分まで不快な気分になってしまう。
「笑顔の人は運が良い人が多い」
という話をよく聞くが、
これは本当のことだろう。
人間は一人では
生きられない動物だ。
他人と関わることで
社会生活が可能になる。
人生上手く行く人は、
他人からサポートを
得ることができる人。
なぜなら、自分一人では
大したことはできず、
他人と協力しなければ、
大きなことを成し遂るのも
難しいからだ。
多くの人たちが
サポートしてくれる人は、
大勢から好感を持たれる人。
好感を持たれるには、
笑顔でいた方が
ずっとよいのだ。
ムッツリとして
しかめっ面の人には
誰も近寄りたくないが、
笑顔の人にはアプローチも
しやすいからだ。
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そうは言っても、
私たちは人間だから、
ポジティブな感情も、
ネガティブな感情も
自然と感じてしまうもの。
元気なときもあれば、
疲れていて
パワーが出ないときもある。
嬉しい、楽しいと感じて、
ウキウキ気分のときもあれば、
怒ったり、悔やんだり、
がっかりしたり、
気分がブルーのときもある。
笑顔が良いからと言って、
常に笑顔にすることは
なかなかできないものだ。
ネガティブな感情であっても、
自分の内から自然と湧いたものは
まあ仕方ないだろう。
頑張って感情を
コントロールしようとしても、
上手くできないからだ。
望ましくない感情でも、
それはそれでよしとして
ツライときに無理して
笑顔を作らなくてもよい。
しかし、それでもやはり
笑顔でいられる時間が
長ければ長いほど
自分自身が得することになる。
その理由は、
冒頭で述べた通りだ。
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それでは、
笑顔になれないような
ネガティブ感情に
しばしば襲われる場合は、
どうすればよいだろうか?
その答えは
自分の「思考」を
コントロールすることだ。
感情は自然なもので
一旦湧いてきたものは
コントロールがきかないもの。
しかし、感情を引き起こす
思考自体を自分の支配下に置ければ、
結果的には悪い感情が発生するのも
大分防げるものだ。
物事に対する捉え方、解釈の仕方、
思考の癖により、
感じ方もかなり違ってくるからだ。
たとえば
雨が降ってばかりいて
嫌だな~と考えていれば、
嫌な気分を誘発しやすい。
しかし、雨が降ってくれるお陰で
水不足になることもなく、
本当に助かっていると思えば、
雨に対して
感謝の気持ちさえ感じられる。
同じ「雨が降る」という現象でも、
どう捉えるか? どう解釈するか?
どのように考えるかで
自分の感情も違ったものになるのだ。
「雨が降る」というのは
単なる一例であり、
どんな事柄にも同じことが言える。
自分の身の回りで起きる
出来事一つ一つについても、
自分がどう解釈するかで
その出来事に対する
自分の感じ方も変わってくるもの。
こう考えれば
自分の気分が上向きになる
というような考え方を
意図してすればよいのだ。
つまり、どんなことでも
自分の都合の良いように捉えて、
なるべく自分の感情が
心地良いものであるよう
目指すとよい。
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多くの人は、
むっつりしている人よりも、
笑顔の人に好感を持つものだ。
笑顔のステキな人が
近くにいれば、
周りの人たちも
明るい気持ちになれる。
そして、その人に
近づいて仲良くなりたい
と思うこともしばしばだ。
笑顔の人は
多くの人たちを魅了して
良い人間関係にも恵まれやすい。
素晴らしい協力関係を築き、
一緒に色々なことを
成し遂げることも可能だ。
笑顔でいれば、
幸せで笑顔の人を
自分の周りに引き寄せられる。
素晴らしいチャンスを
他人が運んで来てくれることも
珍しくない。
笑顔でいれば、
良縁やステキなチャンスにも
恵まれやすくなるのだ。
そう考えれば、笑顔の時間が
長ければ長いほど
望ましいと言ってもよいだろう。
しかし、現実的には
身の回りで色々なことが起きて、
常に笑顔でいることは
かなりハードルが高い。
時にはネガティブ感情に
自分が支配されてしまうことも
あるからだ。
それでも、なるべく
笑顔の時間が長くなるよう
努めることは可能だ。
ネガティブ感情の波に
飲み込まれている時、
笑顔にしようと試みるのは
ほぼ不可能。
しかし、出来事の捉え方や
解釈の仕方を変えることで、
ネガティブ感情に支配されるのを
減らすことは可能だ。
そのためには
自分の気持ちが
良くなるような考え方を
あえて意識的にすること。
自分がどんな捉え方、考え方、
解釈の仕方をしようと
他人に迷惑がかかるわけではない。
それなら
自分の都合の良いように
考えてもよいのだ。
そのお陰で
引き起こされる感情も
ネガティブになることが
少なくなれば、こちらの勝ちだ。
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自分が心地よくなるような
思考習慣をつけて、
なるべく長い時間を
良い気分でいられるようにしよう!
そうすることで
笑顔でいる時間も
今までよりも長くなる。
自分の笑顔は周りの人たちを
明るい気分にして、
その場の雰囲気も良くなる。
同時に自分の元には
同じように笑顔がステキな人たちが
集まって来て、
軽やかな波動の空気が
周囲に流れるようになる。
そうなれば、
素晴らしい人間関係やチャンスにも
恵まれやすくなり、
結果的には幸せの道に入れる。
笑顔が多くなるような
思考習慣をつけることを
今年の抱負にしてみませんか?