自信のない人が健全に自信を身につけるには、どうすればよい?

今回の話は、
健全な自信をつけるには、
どうすればよいのか?
について。

自己否定の強い人や、
自信を持てずに悩んでいる人に
向けた話だ。

最初に結論を言えば、
以下の3つが役に立つ。

1)褒め言葉を否定せず、受け入れる。
2)自分を責めない。
3)自分自身を褒める癖をつける。

詳しく解説してゆきたい。

====

1)褒め言葉を否定せず、受け入れる。

他人から褒められた時には、
「有難う!」と言って、
素直に受け入れよう!

日本には「謙虚は美徳」
という文化があるので、
褒められても、
「いや、そんなことはありません。
私はあまり上手じゃないです」
なんて言う人もいる。

でも、これはしない方がよい。

また、
「お世辞に決まっているでしょ」とか、
「どうせ口先だけ」とか、
「なんか企んでいるの?」などど、
相手の言葉を変に捉えて、
ひねくれた考えをする人もいるが、
これもNG。

褒め言葉に対して、慢心して、
いい気になったり、
おごり高ぶったりするのは
感心できないけれど、

逆に、過剰にへりくだって
自分を下げる必要もない。

それよりも、
褒めて貰えたことを
素直に受け入れて、
「有難う!」と言おう。

====

2)自分を責めない。

自分に自信がない人が
よくやることは、自分責め。

「私はこれができない」とか、
「自分はここが欠けている」とか、
「こんな性格の自分はダメ!」などと言い、
自分を厳しく非難する。

しかし、自分責めをしても、
あまり良いことはない。

自分で自分を嫌な気持ちにさせ
気分が滅入ってしまうだけだ。

その代償に
ご褒美が貰えるわけでもない。

自分責めをしても
ろくなことはないので、
やめた方が賢明だ。

「私はこれができない」
と情けなく思った時には、
「どんなに立派な人でも、
完璧な人間はいないこと」
を思い出そう。

確かに、
自分はそのことは
上手くできないかもしれない。

しかし、それ以外のことで
すぐれている点や、優った点も
必ずあるはずだ。

劣った点ばかりに注目すれば、
素晴らしい点があっても、
見えなくなってしまう。

欠けた部分だけに焦点を当て、
自分責めをしても
落ち込むことになるだけで、
良いことは何もない。

だから、そんなことはしないこと。

性格についても同様だ。

自分のこんな性格が嫌だ!
と感じても、
自分が忌み嫌う性格でさえ、
別の角度から見れば、利点になる。

短所と長所は表裏一体だ。

視点や見方を変えれば、
短所にもなり得るし、
長所にもなり得る。

これはどんな性格でも
言えること。

その性格の悪い面だけに焦点を当て、
良い面を無視するのは
公平な見方ではない。

嫌な性格だ! と感じても、
その嫌なものでも、
良い面があることを知り、
自分を責めないことだ。

====

3)自分自身を褒める癖をつける。

日常生活の中で、
意識して自分を褒める癖を
つけるとよい。

たとえば、
美味しいご飯が作れた時、
心の内で「私ってスゴイ!」
と褒めてあげる。

ちょっとしたことでもいいから、
「私もなかなかイケてる!」
と褒めることを意図してやること。

なぜ、小さなことでも
自分を褒めるとよいかは、
自分が発する言葉は
自分自身が聞いているからだ。

言葉には2種類あって、
一つは声に出して言う言葉。
もう一つは、他人には聞かれない
自分の心の内で発せられる言葉。

自分の内なる言葉は
外の人には聞かれないので、
軽く見ている人もいるが、
それはあまり感心できない。

なぜなら、
他人には聞こえなくても、
自分自身は
しっかり聞いているからだ。

もしもネガティブな言葉で
いつも自分を否定していれば、
本当にネガティブで
自己肯定感の低い自分を
創り上げてしまう。

良くない言葉により、自己洗脳を行い、
望ましくない自分に
仕立て上げてしまうのだ。

自分では気づかなくても、
この自己洗脳の威力は
かなりパワフルだ。

自分で自分を
悪い方向へ誘導しないためにも、
意識して自分を褒める癖を
つけた方が賢明だ。

どんなに小さなことでも、
「スゴイね!」と言って
褒めてあげるとよい。

自分を褒める癖がつけば、
自分を肯定する言葉を
常に聞けるようになる。

そうするうちに、
自己肯定できるようになり、
自分のことも好きになれる。

自分自身をポジティブに
捉えられるようになれば、
結果的には
自信もついてくるものだ。

====

今回の話をまとめれば、
自信を持てない人が
健全な自信を身につけるには、
以下の3つを意識してやるとよい。

1)褒め言葉を否定せず、受け入れる。
2)自分を責めない。
3)自分自身を褒める癖をつける。

これらは、自分を過大評価して、
「私は特別なんだ!」と
自惚れるのが狙いではない。

それよりも、足が地に着いた
謙虚な自己肯定をして、
健全な自信をつけるためだ。

今回紹介した3つのことを
常に心がけていれば、
そのうちに驚くほどの
健全な自信が身につく!