引き寄せの法則を利用して、メンタル疾患を治すには?

今回の話は
引き寄せの法則を使って、
「メンタル疾患を治そう!」
とするときの注意点について。

実際に、この法則に従って
頑張っているつもりでも、
逆効果になることも珍しくない。

努力しているのに、
なぜ効果が出ないのか?

====

睡眠、食事、運動面に気をつけて、
メンタル疾患を改善させよう!
と一生懸命頑張っても、
なぜか期待通りに行かない!

早く病気が治るよう、
必死に努力していても、
どうしても思い通りにならない!

心の内では
既に病気が治った状態を想像して、
元気に振る舞う姿勢でいても、
やはり具合は良くならない。

一見、良かれと思われることを
たくさんやっているのに
効果が見られないのは

引き寄せの法則の落とし穴に
はまったからかもしれない。

「既に病気が治った状態」
を取り違えたから、
余計病気を悪くしてしまった
可能性もある。

この取り違えを理解できれば、
なぜ、引き寄せの法則が
上手く行かなかったのかも
納得できるだろう。

「既に病気が治った状態」では、
病気に対して
自分はどのように
感じているだろうか?

おそらく、ここに
間違いがある。

病気がすっかり治った人は、
病気のことを
意識することは全くない。

病気のことなんて
これっぽっちも
考えていないはずだ。

しかし、
病気を治そうと頑張る人は、
病気そのものに
意識が向きすぎている。

病気のことばかりを
考えているのだ。

だから、上手く行かないのだ。

====

病気を治すために
身体に良いことを
一生懸命やる時、

その裏には
病気を自分の外へ追い出したい!
という気持ちが強い。

「どうしても、
病気とはオサラバしたい!」
と切に願う時、
自分の意識は病気に集中している。

そして、そこには
「執着」というものがある。

別の言い方をすれば、
病気に囚われてしまっている
と言うことだ。

自分の意識が病気に向き
執着や囚われがある時には、
病気から解放されることは
かなり難しい。

なぜなら、
病気から解放された状態では
病気のことなど
全然意識することもないはず
だからだ。

それなのに、
病気を治そうと執着して、
頑張っている状態は、
意識が病気に向きすぎている。

病気がすっかり治った時とは
真逆のことをしているから、
治らないのだ。

====

病気を治すこと以外で
引き寄せの法則を利用して
願望実現を果たそうとする場合も
同じことが言える。

たとえば、
「Aを手に入れたい!」と強く願う時、
その裏では「今の自分にはAがないこと」
を強く意識している。

Aがない状態を
ありありと感じていれば、
当然、Aのない状態を
引き寄せてしまう。

「どうしてもAを手に入れたい!」
と思えば思うほど、
Aに対する執着や囚われが大きくなり、
Aを手にすることは難しくなる。

本当は、
もう既にAを手に入れた時に
感じるであろう感覚を
ありありと味わう必要があるのに、

そうするどころか、
Aのない状態を
強く感じてしまうので、
結果的にはAのない状態を
引き寄せてしまうのだ。

特定のものに執着している状態、
囚われている状態は、
それが欲しくてたまらないけど
実際にはそれに恵まれない状態を
心の中で強く意識している。

だから、上手く行かないのだ。

====

「病気が治らない!」
と嘆くのも、
これと似たようなことだ。

病気が治った良好な健康状態
を強く望む時、
「今の自分には良好な
健康状態がないこと」が
心のどこかにある。

本人は気づかなくても、
そのことを
強く感じている。

実際には、病気のない状態は、
病気からすっかり解放されているので、
病気のことなど
少しも考えていないはずだ。

一方で
病気を自分の中から追い出したい!
と強く望む時には、

自分の意識は病気に
フォーカスされて、
そのことばかりを考えている。

病気のない状態を達成するために、
病気のことを意識しすぎれば、
病気はいつまで経っても
自分の中から消えることはない。

その結果、病気をずっと
引きずってしまうのだ。

====

それでは、どうすれば
病気と縁を切ることが
可能になるか?

その答えは意外だが、
「病気があってもいいじゃないか!」
と病気の自分を許可することだ。

「病気があっても別によい!」
と開き直る姿勢が大切だ。

なぜなら、その状態になれば、
自分自身が病気に執着することも
囚われることもなくなるからだ。

病気を意識することが
少なくなるから、
気分的にも病気から解放される。

病気があっても、
常に病気の症状に
悩まされているわけでは
ないだろう。

確かにシンドイ時もあるが、
健常者と同じように
普通に生活できる時だってある。

症状が強い時には
病気に目が向いても
仕方ないが、

症状が軽い時や、
ほとんど感じられない時には、
自分が病気であること自体を
忘れてしまったほうがよい。

忘れるためには
自分の意識を病気以外のことに
向ける必要がある。

興味のあることや
やっていて楽しいことに
専念していれば、
多少身体に違和感を覚えても
あまり気にならないはずだ。

つまり、
「病気があってもいい」
と良い意味で諦めてしまうこと。

その上で、
実際になんらかの活動を
始めてみるとよい。

やっているうちに
その活動に専念できるようになれば、
自分の意識も病気には向かず
楽しい活動に向くようになる。

すると、
病気のことを考える時間も
少なくなるだろう。

引き寄せの法則を利用して
病気を治すためには、
この状態こそが望ましい。

病気のことを
すっかり考えなければ、
気持ちの面でも病気から解放される。

これこそが
良くなるためには必須だ。

====

引き寄せの法則では、
自分が強く願うことが
引き寄せられてくる
と言われている。

しかし、強く願うことで
「今は望むものがない状態だ」と
強く意識してしまえば、
望むものを手に入れることは難しい。

恵まれない状態に
意識が向きすぎれば、
そのような状態が
現実として引き寄せられてくるからだ。

病気がすっかり治った状態に
なりたいのなら、
病気を全く意識しない自分
になることが必要だ。

治そう! 治そう! 
と頑張れば頑張るほど、
病気に意識が向いてしまうのが
実際のところ。

それよりも、
「病気があってもいいじゃないか!」
と病気の自分を許してあげる。

これができれば、
自分の意識も病気に向くことも
少なくなるから、

結果的には
病気から解放されやすくなる。

「病気を治したい!」と思ったら、
治す努力はしないほうが賢明だ。

「病気でもいい」と良い意味で
諦めてしまおう!

そして、病気とは全く関係のない
楽しい活動に
自分自身を専念させることだ。

活動そのものを楽しめれば、
病気のことを忘れている時間も
ずっと長くなる。

そうなれば、
病気も快方に向かうだろう。

つまり、
病気を頑張って治す努力は
逆効果だということ。

病気がある自分も
そのまま受け入れて、
病気に囚われるのはやめよう!

これこそが
早く治るための秘訣だ。