ツイている人と、ツイていない人は、どこがどう違うのか?

今回の話は、
身の回りで良いことばかりが
起きるツイている人と、

不運に見舞われて
ツイていないことばかりの人とは、
何が違うのか? について。

通常、「私はツイている!」
と言う人は、
良いことばかりに恵まれて、
悪いことはほとんどないような
印象を受ける。

一方で「僕はツイてない!」
と嘆く人は、
悪いことしか起きておらず、
良いことは全くないように
思われる。

しかし、実際には、
ツイている人にも
望ましくないことが起きたり、

ツイていない人にも
喜ばしいことが
起きたりするのが事実だ。

すべての場面を含めた
広い視野で眺めた時、

また、「最近」という
短い期間ではなく、
人生という長いスパンで
物事を観察した時、

「ツイている」と喜ぶ人にも、
「ツイていない」と嘆く人にも、
全体的には、
同じように良いことも、悪いことも
起きているのだ。

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それならなぜ、
「ツイている!」と言う人は
そのように思うのか?

そして、「ツイていない!」
と悲む人は、そう感じるのか?

その答えは、
本人がどの部分に
焦点を当てているか? 
で感じ方が
大きく違ってくるからだ。

「自分は幸運に恵まれている」
と感じる人は、
人生や世の中のポジティブな側面に
目を向けている。

それに対して、
「不運続きだな!」と文句を言う人は、
悪い側面や望ましくないことに注目して、
そこばかり見る傾向にある。

実際に起きていることは同じでも、
人によって感じ方が全く違うのは、
「どこに焦点を当てているか?」
が異なるからだ。

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自分の人生も、
世の中で起きることも、
様々な側面から成っている。

自分にとって都合の良いこと
もあれば、
不都合なことも起きる。

素晴らしい面もあれば、
望ましくない面もある。

どんなに悪いことだと
思われるものでも、
その悪いことを
自分にとっては良いものだ
と感じる人もいるくらい。

最近起きた
新型コロナのパンデミックが
良い例だ。

常識的に観れば、
このパンデミックのせいで
多くの人々が苦しみ、
大変な思いをしたから、
この出来事は「悪いもの」
と捉えられる。

しかし、
そんな邪悪なものでも、
これにより
沢山利益を得た人もいる。

そういう人たちにとっては、
この出来事は決して
悪いものではない。

むしろ自分に富を与えてくれた
望ましいものに
感じられる。

どんな出来事でも、
起きることは、
ただ起きているだけ。

本来は良いも、悪いもない。

「これは良いこと」
「あれは悪いこと」
というのは、それぞれの人間が
勝手に意味付けするもの。

同じ出来事でも、
その人の立場や状況、
解釈の仕方で、
良いものになったり、
悪いものになったりする。

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ツイている人は、
物事の良い側面、
ポジティブな点に
注目している。

一見、悪いことに見えるものでも、
なんらかの工夫を凝らして、
良いものに転じさせる可能性を
常に探っている。

一方、ツイていない人は、
出来事の悪い側面、
ネガティブ面にフォーカスを当て、
そのことを嘆くばかりだ。

文句は言っても、
その悪いことを良いことに
変えようなんて発想はない。

ただただ「ツライ」
と連続するだけ。

起きたことは同じでも、
それに対する観方や
対処方法が全然異なるから、
結果として
大きな差が出てくる。

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そんな話をすれば、
物事のネガティブ面に
注目してしまう人を
良くない人間だと
非難しているように
聞こえるかもしれない。

しかし、
そういうことではない。

ネガティブ面、悪い面に
注目する人は、
それまでの人生で、様々な事情があり、
悪いことに注目する癖が
身に付いてしまっただけだ。

自分がそういう癖がある
と自覚して、
癖をなくす方向へ動けば、
ツイてない人から、ツイている人に
変身することも可能だ。

つまり、
悪いところ探しをする癖を
やめて、

良いことろ探しをする癖を
身に付けるということ。

癖というものは、
なかなか厄介で、
自分でも気づかずに
自然とやってしまうものだ。

だからこそ、最初は意識して、
その癖をやめる必要がある。

それと同時に
良いところ探しを
意図してやることだ。

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その時に
役立つ方法がある。

それは、
「ポジティブ3行日記」。

一日の終わりに
今日起きた「良かったこと」
を3つ取り上げて、
良かったこと一つにつき、
ワンセンテンスで表現すること。

どんなに小さなことでもいいから、
「これが良かったな」
と思えることを書いてみる。

たとえば、
「今朝は目覚めが良かった」とか、

「青空が綺麗で
清々しかった」とか、

「昼食に食べたパンが
美味しかった!」とか、

「友達と楽しい
お喋りができた」とか、

大したことでなくても、
ちょっとした「良かった」
を探して、日記に書き出すことだ。

悪いところ探しの名人には、
この作業はなかなかしづらい。

なぜなら、今まで
そんなことをしなかったから。

最初はこじつけでもいいから、
ちょっとした良いことを
探し出してみることだ。

3つがムリなら、1つでもいい。

毎日、この作業を
寝る前にする習慣をつければ、

そのうち、その日に
自分の身に起きた良いことが
自然と頭に浮かぶようになる。

あえて「良いこと」を
探してみれば、
「けっこう、良いことも
あるではないか!」と分かる。

そうなればしめたものだ!

そう、確かに、
自分が感じるように
悪いことは起きている。

しかし、それだけではない。

良いことだって、
ちゃんと起きているのだ。

ただ、今までは、
それに気づけなかっただけ。

悪いところばかりを
探す癖がすっかり身に付いて、
そればかりをしていたから、
当然だろう。

良いところ探しに
慣れてくれば、

自然と良いところにも
目が向くようになる。

そうすれば、
今まで「自分はツイてない!」
と文句ばかりを言っていた人でも、

「人生も、世の中も、
そんなに悪いことばかりでない」
と徐々に理解できるようになる。

このことが腑に落ちれば、
もうツイていない人は卒業して、
ツイている人の仲間入りができる。

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出来事をどのように観るか?
どのように解釈するか?
どのように活用するか?

その違いで、
ツイている人になったり、
ツイてない人になったりする。

もちろん、時には、
「ツイてない!」と思うような
出来事が連続してしまうこともある。

しかし、
すべての場面を含めた
広い視野で眺めて、

「最近」だけではなく、
ずっと長いスパンで
物事を観るようにすれば、

良いことも、悪いことも
両方同じように起きている。

このことを知って、
まずは「良いところ探し」の
練習をしてみるとよいだろう。

「ポジティブ3行日記」
をつけることで、
良いところが見えやすくなったら、

自分の感じ方も
今までとは大分違ってくる。

一見、悪いものに見えても、
なんらかの工夫をして
良いものに転じさせる可能性も
考えられるようになるだろう。

そうすることで
自分もツイている人に
変身できるのだ!