エネルギーが落ちた時、これをするのは絶対にやめよう!

今回の話は、
自分のエネルギーレベルが
低い時に、
絶対にやらない方がよいこと
について。

「エネルギーレベルが低い」とは、
具体的には、
疲れていて、元気のない時、

寝不足でフラフラ
している時、

ショックな出来事があり、
気分が落ち込んでいる時など、

どんな理由であれ、
肉体的にも、メンタル的にも
エネルギーが枯渇している、
と感じられることだ。

そんな時には、要注意!
絶対にやらない方が
いいことがある。

それはいったい何なのか?

なぜ、それを
避けた方がよいのか? 

これから解説してゆきたい。

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エネルギーが落ちている時、
やってはいけないことは、

「大きな決断をすること」。

その決断により、
後の自分の人生が
大きく左右されるような

重大な決断は、
疲れている時には
避けた方が無難だ。

なぜなら、
エネルギーが低い時には、
視野が狭まっていて、
ニュートラルな視点で
物事を観れなくなるから。

当然、正しい判断も
できなくなるからだ。

私たち人間の能力や判断力は、
その時の体調により
随分変わってくるものだ。

毎晩、よく眠れて、
身体も元気で、絶好調の時には、
仕事や勉強も効率よくでき、
能力を最大限に活かしやすい。

しかし、同じ人間でも、
寝不足だったり、体調不良で
エネルギーレベルが低ければ、

やるべきことに集中できないし、
普段はしないような間違いや
ミスも多くなる。

ちょっとしたことでイラつき、
一時的な感情で
長期的には愚かな結果をもたらす
決断をしてしまうことも
珍しくない。

絶好調の時と、不調の時とを
比べれば、
同じ人間でも能力の差は大きい。

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能力の差だけではなく、
現実の見え方も
かなり違ってくる。

元気な時には、
物事の良い面、悪い面、
長所、短所、ポジティブ、ネガティブを
満遍なく観やすい。

広い視野を持ち、
公平に判断できるのだ。

その一方で、
気分が落ち込んでいたり、
体調不良だったりすれば、

嫌なことやネガティブなこと
ばかりに目が向きやすい。

利点や長所があっても、
ネガティブな面ばかりに
フォーカスが当たるので、

良いことは
ほとんど見えなくなる。

視野狭窄に陥り、
「悪いことばかりじゃないか!」
と嘆くこともしばしばだ。

狭くて偏った視野の時には、
投げやりの気持ちになりやすく、

今までやってきたこと、
積み上げてきたことでも、
「上手く行かないから、
もうやめよう!」と
簡単に諦めてしまいがちだ。

しかし、身体の不調は
ずっとは続かない。

そのうちエネルギーも充電され、
元気を取り戻せる日がくる。

そうなってから、
「あの時、どうして
やめてしまったのか!

せっかく、ここまで
一生懸命やってきたのに!

なんてことか!」と
後悔するはめになる。

不調の時に下した
決断を残念に思うのだ。

小さな決断なら、
何も問題ないだろう。

しかし、その決断により
その後の自分の人生が
大きく左右されるような
重大なものであれば、

後々の後悔も
大きなものになる。

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昔、こんな知人がいた。

彼は仕事熱心で
とても頑張り屋さんだ。

外資系企業でバリバリ働き、
努力と能力を高く評価され、
責任あるポジションに昇格した。

しかし、昇格してから数か月後、
体調不良を起こし、
休職を余儀なくされた。

彼は休職中、
自分のことが情けなくなり、
自分で自分を責めて、
体調不良も増々悪化していった。

「なんで、自分はこうなんだ!
本当に情けない!
もうこの会社に残ることは
ムリだろう」と感じて、

そのうちに
退職する決意をして、
辞表を提出した。

会社が「辞めてください」
と言ったわけではないのに、

彼は自分で
「もう昔の自分とは違い、
堕落してしまったから、
ここには居れない」と勝手に思い込み、
辞める決意をしたのだ。

3カ月後、彼の体調は回復した。

社会復帰も可能になり、
再就職もできた。

新しい会社で仕事を始めてから
暫く経った時に、
彼はこんなことを言った。

「ああ、あの時、
どうして辞表を出して
しまったんだろう。
辞めなきゃよかった……。」

彼は具合の悪い時に
自分が決めたことを
かなり後悔していた。

今の会社は
その当時勤めていた会社よりも
待遇があまり良くないらしい。

あの時、会社側は
彼の不調を受け入れていた。

彼が早く回復して、
職場復帰できる日を
上司や同僚たちも期待していた。

しかし、彼は
独りよがりの思い込みで、
「もう、自分はここには
居てはいけないんだ!」と勝手に考え、
退職願を出してしまったのだ。

身体の調子が悪くて、
メンタル的にも
落ち込んでいる時は、

自分の悪い部分だけに
フォーカスが当たり、
良いことは全く見えなくなる。

彼の場合も、体調を崩す以前は、
会社に大きな貢献を
長い間してきた。

そんな素晴らしい点が
あったのにもかかわらず、
それさえも見えなくなるのだ。

その理由は、視野が狭まり、
認知の歪みが生じて、
偏った観方しかできなくなるからだ。

そんな時に愚かな決断をして、
後々後悔するのは、
とても残念なことだ。

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誰にでも、体調不良は起きる。

寝不足気味で
頭がすっきりせず、
身体もだるくてシンドイ時もある。

嫌な出来事があり、
気分が落ち込む時もある。

残業続きで、
なんだか疲れたな~と
やる気が出ない時もある。

そんな時には、
重要な決断をすることはNG。

決断を一時的に保留にして、
元気になってから、
広い視野でより良い判断を
した方が賢明だ。

人生を左右するような
重要な決断をする際、
このことを意識した方がよい。

「今の自分はちょっとでも
疲れていないかどうか?」

「病気により、
体調が悪くないか?」

「気分が落ち込んでいる
ということはないか?」

これらのことを
自問自答してみること。

今の自分の状態が
大きな決断を下すのに
望ましいかどうか
自分でチェックしてみるといい。

少しでもイマイチだな
と感じることがあったら、

その決断を即座に
するのはやめよう!

エネルギーが充電されてから、
病気が回復してから、
気分が上向きになってから、

広い視野で偏りなく
物事を観れるようになってから、

大切な決断を
正しい判断力を持ちした方が、
自分のためになる。

そうすれば、
後になって後悔もないからだ。

エネルギーが落ちている時には、
大きな決断は保留にして、
元気になるまで待とう!