これ面白そう! やってみたい気がするけれど、どうしよう?

「これ面白そう!
やってみたい気がするけれど、
どうしようか?」と

やるか? やるまいか?
迷ったことはないだろうか?

こんな時には、迷うよりも、
まずはやってみよう!

これが今回の話だ。

もちろん、挑戦するのに
莫大なコストや高いリスクが
ある場合、

または、やることにより
明らかに悪い方向へ行ってしまう
と最初から分かっている場合は例外。

それ以外の、たいていのことは、
そんなことはないだろう。

迷った時には、
まずは実際に試してみよう!

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なぜ「まずはやってみること」
がお勧めなのか?

それには、幾つか理由がある。

やってみたら
どうなるのだろうか?

と色々頭の中で考えても、

実際にやってみなければ、
どんな状態になるかは
分からない。

上手く行くかもしれないし、
行かない場合もある。

やるまでは、どうなるかは
知ることができないからだ。

だから、とりあえずは
試してみる。

「やろうか? やるまいか?」
と悩んでいるうちに、

時間は刻々と過ぎてゆく。

さほど興味がないことなら、
直ぐに忘れてしまうだろう。

しかし、暫くの間、
やるか? やるまいか?
迷うほどのことは、

やはり、やってみたい
と興味深く感じていることだ。

そんな場合には、迷うことに
時間を費やすよりも、

とりあえずは、
着手してしまった方がいい。

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やる前に、
実際にそれをやっている人に
どんなものだか聞いてみたい
と考える人もいる。

経験ある人の
意見やアドバイスを聞くことは、
良いことではあるが、

これをやりすぎても
あまり意味がない。

なぜなら、他人がやった場合と
自分がやった場合とでは、

必ずしも
同じ答えを得るわけでは
ないからだ。

実際に自分で行動してみて、
自分で感じて、様子を見る方が

やったことのある他人に聞くよりも、
より確実だから。

たとえば、糖質制限ダイエットで
体重をかなり減らせた人がいる。

その人にとっては、このダイエット法は
大きな負担もなく、やり易かった。

体重を落とせただけでなく、
体調も全般的に改善された。

その話を聞いた別の人が、
「じゃあ、私もやってみよう。
彼女が上手く行ったから、
私も上手く行くだろう」と期待した。

ダイエットを始めてから
確かにラクに体重減少を
実現できた。

しかし、なんだか体調が
優れなくなってしまった。

体重は落とせても、
身体がだるくて、パワーが出ない。

睡眠の質が落ちて、
昼間もぼーっとするようになった。

エネルギーレベルが低くなり
何もやる気がおこらない……。

実は、この人には
このダイエット法は
合わなかったのだ。

これはほんの一例。

ある人には良くても、
別の人には同じように
良い結果をもたらす保証はない。

人はそれぞれ皆違うからだ。

年齢も、性別も、遺伝的なものも、
生まれ持った資質や能力も、皆違う。

生まれ育った環境や、
自分を取り巻く人間関係、また、
今現在の生活環境も人それぞれ違う。

考え方や価値観も
全然異なるものを持つ私たちだ。

人間は多種多様。

一人の人に良いからと言っても、
全員に良いとは限らない。

そういう理由もあり、
色々な人たちに聞きまくり、

その人たちが言ったことだけを
鵜呑みにするのは、
あまり望ましいことではない。

実際に自分で試してみなければ、

「自分にとってはどうなのか?」
を知ることは不可能だ。

他人の意見や経験談を
ある程度、参考にするのはよいが、

人に聞くことばかりをしても、
実際に自分でやってみるまでは、
自分にとってどうなのかは分からない。

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「やってみたいけれど、
失敗したらどうしよう?」とか、

「やってみたいけれど、
上手く行かなかったら
どうしよう?」とか、

「やってみたいけれど、
そのことが好きになれなかったら
どうしよう?」とかと考えて、

尻込みしてしまう
ケースもある。

しかし、そんな心配は不要だ。

失敗して嫌になったら、
やめても構わない。

上手く行かなかったら、
途中で投げ出してもいい。

やってみて
思ったよりもツマラナかった
と分かったなら、

その時点でやらなくなっても
大きな問題はない。

始めたからには、
最後までやり遂げて、

それを立派に成功させなければ
と考えなくてもよい。

たとえ上手く行かなくても、

そのチャレンジにより
視野を少しは広げることも
できたから。

今まで知らなかったことを
知ることもできたから。

中途半端であっても、
その挑戦は無駄だった
とは言えない。

それをやることで、
新しい出会いが
あったかもしれない。

ちょっとかじったけれど、
極めることはできなかった
という場合でも、

それを全くやらないよりは、
何らかの知識が得られて、

自分の視野や経験も
今まで以上に大きくなった。

やる前の自分よりも、
試した後の自分の方が
少しでもより賢くなっている。

失敗を恐れるばかりに
何も着手できないよりも、

たとえ上手く行かなくても、
なにかをチャレンジした方が

有意義な時間を過ごせるし、
人生そのものが豊かになる。

たいていのことは失敗しても、
たいしたことは起きないもの。

やる前から、「失敗したら……」
と考えなくてもよいはずだ。

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新しいことを始める際、
最初から大きなことを目指すのは、
難易度が高すぎる。

初めから急な階段を登ろうとすれば、
なかなか最初の一段が
踏み出せないものだ。

最初から新しい分野のことを
本格的にやらなくても、

第一ステップは
自分に無理ない程度の
小さなチャレンジにすることも可能だ。

たとえば、農業をやって
自給自足したいと考えた時。

農業の知識もないのに、
初めから本格的な農業に
取り組むのは、かなり困難。

それよりも、自宅の室内や
バルコニーでできるプチガーデニングを
まずは試してみることだ。

この程度なら、誰でも気軽に
無理なく実践可能だ。

プチガーデニングで
実際に小さな植物を育てて、

ガーデニングがどんなものだか
自分の肌で感じてみるといい。

そのうち、「もうちょっと
本格的にやりたい」
という気になったら、

今度は小さな畑を借りて
野菜や果物を作ってみる。

ミニチャレンジをするうちに、
実際に自分の体験を通して、

野菜や果物の育て方、
収穫の仕方を少しずつ学んで行ける。

試してみて、気に入れば、
今までよりも、もう少し
難易度を上げたり、
行動範囲を広げてゆけばよい。

毎回、
少しずつ小さなステップを踏み、
ちょっと背伸びをすれば可能なこと
にチャレンジするのだ。

常にプチチャレンジをしながら、
徐々に本格的な農業に
近づくことができる。

このやり方なら、無理なく
大きな負担もなく、やりやすい。

時間はかかるが、
大きなプレッシャーがない分、
長い間、継続もしやすい。

長期的には
大きな成果を上げることも可能だ。

新しい語学を習得しよう
と思った時も同様だ。

たとえば、スペイン語
を喋れるようになりたい場合。

最初から、スペイン語の
スクールに入会することもできるが、

そうする前に
ネット上でスペイン語講座を
見つけることもありだ。

最近はネット社会で、
ネット上にありとあらゆる
有益な情報が出回っている。

自分に役立つ情報を
無料でゲットすることも
簡単にできる環境がある。

スペイン語に興味があれば、
まずはネット上で
無料オンライン講座を
トライしてもいい。

少しやってみて、
もっと本格的に学びたい
と感じた時点で、

スペイン語教室に参加するのだ。

最初から本格的を
目指す必要はなく、

今の自分に
無理なくできることを探して、

その小さなことから
試してみることだ。

それなら気軽にできるし、

万が一、自分向きではなかった
と分かっても、

損失も少なく、やめることもできる。

気に入れば、
今までよりも、もうちょっと
本格的にできる道に進む。

常にちょっとだけ背伸びする
という感じで、

小さな挑戦を次々としてゆけば、
その小さなものは、長期間では
かなりのものに積み上がる。

一つのことを極める方向へ
進む場合もあるし、

色々な分野で浅く広く
横幅を大きくしてゆく方向へ
進こともできる。

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今回の話をまとめれば、

何かに興味が湧いて、
やってみたいという気になったら、

尻込みせずに、
まずは試してみよう。

やるか? やるまいか? 
と迷う時間は勿体ないから。

実際に自分で試してみなければ、
それがどんなことかは
分からないことも多いから。

上手く行かなければ、途中で
やめても全然構わない。

ちょっとかじっただけでも、
今までよりは、少しは
自分も賢くなっている。

中途半端でも
全くの無駄にはならないのだ。

新しいことに
チャレンジする際には、
いきなり大きなことを
目指すのではなく、

気軽にできそうな
プチチャレンジから
始めてみるといい。

自分に大きな負担にならない
ミニチャレンジを続けていれば、

いつかは本格的なものに
携われるようになるだろう。

幾つもの分野で
浅く広く知識を得ることも可能だ。

たいていのことは、
大きなコスト、リスクはないもの。

尻込みすることなく、
迷ったら、まずはやってみよう!

それにより、人生もより楽しく、
より豊かになるはずだ。