不安症でも気にすることない。もっとラクに生きれる方法を考えよう!

今回の話は、
不安症である自分を認めて、

ムリにポジティブになるのは
やめること。

その代わり、
自分がラクになれる方法を
見つけることに専念する、という内容。

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日本人は
セロトニントランスポーターのS型
(不安遺伝子)を持つ人が多い。

世界中でも
最も不安感が強い民族だとのこと。

基本的にセロトニンが出にくくて

色々なことをネガティブに
とらえる傾向がある。

遺伝子レベルでそうなので、

自分の努力で
簡単に変えれるものではない。

そういう性質を持つ自分は、
典型的な日本人だと思ってよい。

自分が悪いから
不安症があるのではなく、

生まれつきそうだから、
仕方ないと言える。

そんなに気にすることはない。

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不安症は、必ずしも
悪いことばかりではない。

不安や心配があるから、
色々なことに慎重になれる。

どんなことでも
十分気をつけるので、

大きな間違いや
ミスを犯すことも少ない。

起こり得る悪いことに備えて、
しっかり準備するので、

いざという時には
困ったことにもならない。

不安症の傾向がある日本人は
リスクマネージメントがバッチリだ。

そのおかげで、最終的には
上手く行ったということも
多くの人々が経験する。

不安症の悪い性質ばかりを
強調するのではなく、

不安症による利点も
大切にしたほうが賢明だ。

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しかし、そうは言っても、
やはりポジティブは魅力的。

ポジティブ思考は前向きで積極的。

明るさや力強さがあり、
物事を進める上で、
大きな原動力になる。

たとえ悪い状況に置かれても
「なんとかなる」という精神で
乗り切ることができる。

ポジティブ思考で生きれる人は、
幸せを感じやすい。

そんな理由もあり、ポジティブは良くて、
ネガティブは悪いことだという
社会風潮まで出来てしまった。

多くの人たちが
自分もポジティブになろうと
ポジティブを掲げて一生懸命だ。

「そんなに物事をネガティブに考えないで、
もっとポジティブに生きよう!」とか、

「そんなに悪いことばかりを
考えてもダメだよ」という言葉を
耳にすることもしばしばある。

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そんな背景もあるから、
ネガティブな自分を殺して、
ポジティブになる努力をした人も
多いのでは?

その結果は、どうだった?

物事の明るい面を見ようと
努力して、上手く行った?

ポジティブに振る舞うことで、
元気になれた?

すべての物事が順調に行き、
目標達成も果たせた?

これらの質問に対する答えが
イエスであれば、問題ない。

「良かったね」で、
めでたしめでたし。

しかし、ノーと答える人のほうが
多いのではないだろうか?

どんなに良い面を見ようとしても、
やはり、悪い面が目についてしまう。

なぜだか、良いことよりも、
悪いことのほうが大きく見える。

「ダメだな自分は。
もっと良いところを見なくては!」
とポジティブになれない自分を責めて、
落ち込んでしまう。

リスクもリターンも高い投資を
楽観的な人がするのを見れば、
「ああいいな」と羨ましく思う。

だから、自分もその人のように
ポジティブに考えて真似しようとする。

でも、どうだろう?

リスクもリターンも高い投資を
自分がすれば、

やはり、心配で
心が落ち着かなくなってしまう。

不安症、心配性的傾向がある人が、
自分の気持ちに逆らって、

ムリしてポジティブを装ったり、
心配なハイリスクの投資に手を出せば、

苦しみが増大してくる。

前向きになれるどころか、
余計、不安や心配に襲われるようになり、

精神的な負担が重くなってくる。

自分でない自分を演じれば、
自分らしくないので、
かなり疲れてしまう。

けっきょくは
上手く行かないというのが
多くの人たちが経験することだ。

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では、どうすればいいだろう?

まずは
自分の不安症的傾向を
認めてあげることだ。

生まれつき、そうなので、
「もうしょうがない」
と諦めてしまうこと。

その上で、どうすれば、
自分がもっとラクに生きれるか?
を考えてみる。

不安症が悪いのは、
心配ばかりして、
自分がツラくなってしまうから。

「そのツラさを、
どうすれば軽減できるか?」
にフォーカスを当てるのだ。

不安症の自分を受け入れ、
不安症の自分でも、

できるだけ不安を感じることなく、
気持ちをラクに生きれるか?

そのための工夫をすること。

たとえば、投資の場合には、
多少リターンは低くても、

心配性の自分が精神的負担がなく、
ラクに投資できる方法がないか?
探してみることだ。

時間が心配になる人は、
十分余裕を持った計画を立て、

時間に追われることなく、
心配なしでゆったりと生活する。

おそらく、早すぎる時間に着いたり、
早めに終わってしまう
ということもあるだろう。

それでは、時間が勿体ないのでは?
と別の心配をするかもしれない。

そうであれば、
今度はそのための対策を取る。

余裕が出た時間を無駄せず、
有効活用できるように、

本を持ち歩いたり、
パソコンで作業ができるように、

常に必要なものを持ち歩き、
準備しておくとよい。

こうすれば、
早め、早めに動くことができ、

時間に遅れる心配もなし。

余った時間を
無駄にすることもなしだ。

自分の心配が起きないよう
計画を立て、

その計画により
別の不都合が生まれるのなら、

その別の不都合に対しても、
色々考えて、工夫してみることだ。

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自分の性質を変える努力ではなく、

その性質をそのまま持ち続けても、

落ち着いて生きられる方法を
探すことに専念すること。

不安症は不安症のままでOK。

でも、不安症によるデメリットを
どうにかして、最小限に抑える。

そのための対策案を
色々考えて練る。

よい案が出たら、早速、実践。

そうすれば、
自分にとって負担も軽くなる。

自分の特性をそのままにして、
ムリもないから、自分もラク。

下手にポジティブを装って、
心的エネルギーを枯渇させ、
疲労困憊することもない。

不安症、心配性でも
全然気にする必要はない。

そのまま受け入れること。

そして、その性質により起きる
悪い点に関して、

どうすれば、減らすことができ、
自分がより快適になれるか?

そちらのほうに
時間とエネルギーを費やすことだ。

自己否定を始めて、
自分でない自分を演じるのは、

幸せの道から
自分自身を遠ざけてしまう行為だ。

短期的には大丈夫でも、
長い間、それを続ければ、

不必要に神経をすり減らし、
逆効果になるのがオチ。

そうなれば、
自分自身にがっかりして、

自信を失うことにもなる。

そんなことをするのは
やめよう。

それよりも、
自分らしく生きること。

ただし、その自分らしさが
自分を苦しめるのなら、

どうすれば、
その苦しみを軽減でき、

気をラクにして、
楽しく生きれるのか?

そちらを一生懸命考えて、
それに専念することだ。

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不安症、心配性でも
良い面だってある。

自分の生まれ持った性質を
大切にして、

その強みを活かすようにする。

弱みに対しては、
どうすれば、弱みによる悪いことを
防げるのか?

自分がラクに生きれる方法を
色々考え工夫してみる。

不安症でも全然構わない。

気にすることもない。

どうすれば、不安によるツラさを
軽減できるのかにフォーカスを当て、

自分らしく生きるほうが

人生は楽しいし、
幸せな気持ちにもなれる。

不安症の自分を認めよう!

ムリなポジティブ思考を
やめて、

自分がラクになれる方法を
見つけるのに専念して、

楽しく、ラクに
幸せに生活してゆこう。