孤独でツライあなた。あなたが苦しいのは、本当は孤独が原因ではない。

あなたは孤独で
ツライと思っているけれど、

本当は、孤独だから
ツライのではない。

あなたは周りの人たちと
心が通じることなく、
寂しさや、虚しさでいっぱいだ。

孤独から解放されたら
どんなにいいだろう
と望んでいる。

でも、本当は孤独があなたを
苦しめているのではない。

他に原因があって、
その原因により、
あなたは苦しんでいる。

今回は、
孤独でツライと感じる人が、
聞いてくれれば、
気持ちがラクになる話。

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孤独により、
あなたを苦しめる
本当の原因は、

あなたの間違った
思い込みによるものだ。

あなたの中で
不当な思い込みがあるから、

孤独でツライ
と思ってしまうのだ。

その思い込みとは、

「孤独は惨めなこと」

「孤独はいけないこと」

「孤独は望ましくないこと」

「孤独であってはならない」
というような考え。

つまり、あなたは
孤独を「悪」だと信じている。

そして、その悪の状態にいる
自分自身を情けなく思い、

自分のことを責めている。

だから、あなたは
ツラくなってしまうのだ。

孤独が必ずしも悪いことではない
と分かれば、

あなたはほっとして
もっと気楽に生きられる。

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一見良くないことに思われる
「孤独」でさえも、

優れた面がある。

孤独であれば、
他者の評価なしに、
自分に素直に向き合える。

そのおかげで自己理解が深まり、
自主性も高まる。

孤独でいれば、
望ましくない社会的プレッシャーから
離れることもでき、

他人に不必要に気遣うこともなく、
自分が思うままに自由にできる。

自分一人で集中してやらなければ、
成し遂げられないことも、

孤独になったお陰で
それに専念でき、
達成することも可能だ。

孤独には、
あなたが想像するような
悪い面も確かにある。

しかし、悪いことだけではなく、
良い面も間違いなくある。

孤独に限らず、どんなことでも、
メリット、デメリットを
両方を持ち合わせているものだ。

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あなたは孤独自体が問題だ
と信じ切っているけれど、

本当は孤独自体は
何も問題ではない。

あなたがツライのは、
あなたが「孤独はいけないことだ」と、

孤独に対して、
マイナスのイメージを
抱いているせいだ。

孤独なことは惨めであり、
あってはいけないことだ
と不当な思い込みをしているから。

ここが一番の問題点だ。

惨めなことをしている自分。

あってはならないことを
している自分。

望ましくない状態にいる自分。

そんな自分を情けなく思い、
自責の念が沸いてくる。

これがあなたを苦しめるものだ。

もし、「孤独を感じることは
全然悪いことでもないし、普通のことだ」
と考えられれば、

孤独であっても、
別に何とも思わない。

惨めでもなく、
望ましくない状態でもなく
気にせずに、普通に過ごせる。

人間ならば孤独を感じるのは
普通のことだと思えれば、

孤独である自分を
責めることもしない。

よって、あなたは
そんなにツラくならないはず。

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孤独をツラく感じるあなたは、
きっとこのことを知らない。

それは、
「もともと人間は
孤独な生き物である」ということ。

一番孤独でないのは、
お母さんのお腹の中にいる時だ。

呼吸も、栄養摂取も、体温調整も、
すべてお母さんがやってくれて、

自分は何もしなくても
守られている。

でも、おぎゃあと産声を上げた瞬間、
お母さんから分離させられて、

「孤独になる道」を歩むための
準備が始まる。

小さな子供の頃は
自分一人では何もできないから、

親から助けられて、
孤独を感じることは少なかった。

しかし、成長と共に
徐々に独立してゆき、

自分一人で
何もかもするようになれば、
常に誰かと一緒ではない。

そのため、孤独を感じることも
全然不思議ではない。

小学校、中学校、高等学校、大学
の卒業時には、
今まで仲良くしてきた友人に
別れを告げ、

自分独自の道に進むことになる。

家族や家庭の事情により、
引っ越しする際も、
慣れ親しんだ環境や人々から離れて、

新しい場所で
新たな生活が始める。

こんな時、
誰でも孤独を感じるものだ。

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表面上は、皆、和気あいあい
仲良く和やかにしていても、

その輪の中では、
ほとんど誰とも心が通じず
悲しさを感じる人もいる。

表面上は一緒に居ても、
心底では輪から外れていると
思う人もいる。

相思相愛の理想的な夫婦だ
と外の人には思われても、

実際のところは、
旦那さんの職場でのツライ経験を
奥さんは全く分かっていない。

逆に、奥さんが
同居している義理母と上手く行かず、
悩んでいることを、

旦那さんは
これっぽちも理解していない。

そんなことは、
全然珍しくない。

周りの人たちは
人間関係で満たされているように
あなたの目には映っても、

本当のところは、
そうでないこともしばしばある。

たとえ一緒に居ても、
心が通じ合わないと
悲しさや虚しさを感じる人は、

あなたが想像するよりも、
沢山いる。

ただ、皆、
そんなことを口に出さない。

「なんだか寂しいな」と感じても、
皆、黙っている。

今、満員電車の中で
あなたと一緒に揺られている人たちも、

皆があなたと同じように
孤独を感じることもある。

あなたも孤独を感じるけれど、

実はその他大勢の人たちも、
孤独を感じている。

お互い言わないだけで、
皆、孤独の時間を過ごしている。

だから、孤独は普通であり、
孤独になる時間があっても、

変なことでもないし、
気にすることでもない。

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多くの人たちが
「孤独は良くないこと」
と考えるのは、

人間の歴史によるところが大きい。

もともと人間は弱い生き物だ。

大昔、誰も一人では
生きて行けなかった。

外敵から身を守って、
皆で力を合わせて、
食料を調達しなければ、
生きて行けなかった。

群れから外れることは、
「死」を意味した。

仲間と一緒に群れをなして、
協力しながら
生き延びた時代も長い。

そんな背景があるから、
未だに「皆で一緒でなければいけない」
という考えが、

私たち人間に染みついており、
「孤独はいけないこと」
と信じ込んでいる。

しかし、今の時代は、
大昔とは全然違う。

常に群れの中にいなくても、
生きれる社会になった。

現代社会では、
色々な道があり、色々な選択があり、

人それぞれ全く違う人生を
歩んでいる。

共通する部分はあっても、
違う道を歩んでいるから、

自分にしか分からないことも
沢山ある。

今の社会では、
私たちは皆、それぞれ
自分独自の経験をして、

独自の人生を歩んでいる。

物理的には一緒に居ても、

自分が経験することや、
考えること、感じることすべてを
共有できない。

分かり合える部分もあるが、
理解し合えない部分もあり、

心が通じていないように感じる。

でも、これは普通のことで、
多くの人々が経験することだ。

つまり、孤独を経験するのは、
普通のことで、当然のこと。

惨めなことでもないし、

望ましくないことでもないし、

あってはならないことでもない。

このことを
しっかり理解できれば、

孤独を感じるあなたは、
自分自身を悪く感じないはず。

「私も孤独を感じるけれど、
他の大勢の人たちも
同じように孤独を感じる」

これは珍しいことでもなく、
皆がしばしば経験すること。

ただ、そのことを
皆、黙っているだけ。

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孤独でツラくなるあなたが
最初にするといいことは、

「孤独はいけないこと。
惨めなこと。望ましくないこと。
あってはいけないこと」という

不当な思い込みから
抜け出すことだ。

孤独は悪いことでもなく、

惨めなことでもなく、

いけないことでもなく、

望ましくないことでもなく、

あってはいけないことでもない。

孤独は多くの人たちが
普段しばしば感じるもの。

特に現代社会では
孤独は皆が普通に感じるもの。

孤独は確かに
悪い面もあるが、

良い面も確実にある。

孤独のお陰で、
自分だけの時間を有効に使い、

物事に専念できるから、
大きな成果を出せる。

孤独のお陰で、
自分と向き合う時間もあり、

自己理解が深まり、
自主性も高まる。

孤独のお陰で、
不要なプレッシャーから逃れ、

自分だけで気ままに
自由に楽しむこともできる。

孤独を感じるのなら、
孤独のこういう優れた点を
積極的に味わって、

孤独に悲しむのではなく、
孤独を上手く使って、

あなたの人生を
良い方向へ導いたほうが賢明だ。

孤独は決して
悪いことではないよ。

孤独な自分でも
全然いいんだよ。

他の人も皆、
そんなもんだからね。