人生の質を高め、幸福に生きるために、何よりも重要なこと

「幸せになること」は
世界中の誰もが望むこと。

人それぞれ幸せの定義は違っても、
皆が人生の質を高めて、
幸福に生きたいと願っている。

そのためには
具体的に何が必要なのか?

仕事面でも、家庭生活面でも、
健康面でも、経済面でも、
友人関係の面でも、
充実度を高めるために
何よりも大切なことがある。

それは、
どんな人と付き合うか?
また、
どんな環境にいるのか?

これらのことは、非常に重要だ。

なぜなら、
人間は付き合う人や
自分の置かれた環境に
大きく左右されるからだ。

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私たちは
付き合う人によって
どうにでも変わってしまう存在だ。

健康に気遣う人と住んでいれば、
自分も知らず知らずのうちに
健康に気を遣うようになる。

モチベーションが高い人が
隣のデスクに座っていれば、
自分も良い影響を受けて、
一生懸命やるようになる。

運動に積極的な人たちと付き合えば、
自分も刺激を受けて、
運動するようになる。

ダイエットしようと決めても
仲良しグループが甘い物好きなら、
自分も誘惑に負けて、
甘いものを食べてしまう。

不良グループに入っていれば、
「自分はそんなことはしない」
と最初は思っていても、
そのうち、周囲からの影響で、
「皆もやっているから、
これくらいなら大丈夫だろう」
と悪事を働いてしまう。

「朱に交われば赤くなる」
は本当のこと。

良い影響を与えてくれる人が
近くにいれば、
自分もその恩恵を得られる。

逆に望ましくないことばかりを
する人たちに囲まれていれば、
自分も良くない方向へ導かれる。

だから、十分注意が必要だ。

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環境についても
似たようなことが言える。

大気汚染が酷くて、
公害が深刻な環境下では
健康的な生活習慣や食事を
常に心がけていても、
健康になれるわけがない。

男尊女卑の風潮が強い社会では、
どんなに有能な女性が
社会進出しようと頑張っても、
なかなか上手く行かない。

子供にダメ出しが止まらない
毒親のいる家庭環境では、
子供は委縮して、
健全な成長が妨げられる。

お互いを励まし合い、
共に成長する姿勢の職場環境では、
自分をどんどん磨き上げ、
高いパフォーマンスを発揮して、
社会貢献するのも可能だ。

良い環境に身を置ければ、
自分も自然と良い方向へ導かれる。

逆に悪い環境下にいれば、
悪影響を受けることも多く、
自分の努力も報われにくい。

だから、意図して
自分のいる環境を選ぶことは
とても重要なことだ。

自分に悪影響を与える人たちや
環境からは
積極的に離れたほうが賢明だ。

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「自分はこうなりたくない」
と思う人の近くにいてはダメ。

逆に
「自分はこの人のようになりたい」
と願うような人に近づくこと。

こんな話をすれば、
「今まで付き合っていた人と
縁を切れ」
と解釈する人もいるだろう。

しかし、私は決して
そんなことは言っていない。

今現在、
自分に悪影響を与える人からは、
今は
距離を置くほうがよい。

その本人に
「もうあなたとは
お付き合いしません」
なんて言う必要はない。

ただ、自分のほうから
今はその人に
近寄らないようにすること。

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人間は常に変化し続けている。

私もあなたも他の人たちも、
日々の生活を通して
様々な学びを続けて、
常に変化している存在だ。

今はその人と一緒にいても
自分は悪い影響を受けても、
これからもずっとそうだ
とは言い切れない。

なぜなら、自分もその人も
常に変わり続けているから。

もし、将来的に
その人が自分にとって
良い影響を与えるようになれば、
お付き合いを再開すればよい。

人間関係を
固定したものではなく、
もっと流動的に捉えてもよい。

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良くない環境から
離れることも大切だ。

この環境にいれば、
自分はダメになってしまう
と感じるのなら、
その環境から
サッサと身を引いたほうがよい。

自分に合わない会社にいるのなら、
積極的に
転職を考えたほうがよい。

自分には適切でない
コミュニティーに属していたら、
そこから抜けることも役に立つ。

住んでいる環境が悪ければ、
引っ越しを考えてもよいだろう。

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環境を変えることは、
口で言うほど容易くはない。

転職するのも、引っ越しするのも、
時間や労力や資金が必要だ。

人間は現状維持が好きな動物なので、
今のままでいるのが
一番ラクで安心だと思う。

ここから離れたら
自分は生きていけるのだろうか?
と心配や不安も先立つ。

環境を変えることは
大きな勇気がなくては
できないことだ。

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しかし、
どんな環境下にいるかで、
人生は全然違ってくる。

今の状態で満足ならば、
そのままでよいだろう。

でも、
なんだかシックリこないのなら、
今自分が置かれた環境が
原因ではないか?
よく考えたほうが賢明だ。

「環境が良くないから」
と分かったなら、
環境を変えることを
オプションに入れよう。

環境を変えることを
真剣に考え始めれば、
自分の視界も開けてくる。

「ここに移ればよい」
と行き先が見えてくることも
しばしば起きる。

そんな時には、ちょっと怖くても、
勇気を持って
行動に出ることが大切だ。

他人が何と言おうと、
自分にとって望ましい環境に
自ら意図して移ることは
人生の質を上げる結果に繋がるから。

自分が一番幸せで
生活の質も高くなる選択を
自分で決めていいことを自覚しよう。

自分の人生の主権は
他人ではなく、自分にあるから、
自分の人生は自分で決める。

付き合う人や環境は
人生を左右するほど
影響力が強いものだ。

このことを認識して、
自分にとって好ましい
人間関係や環境を選ぶこと。

簡単なことではないけれど、
幸せに生きるためには
何よりも重要なことだ。