思考、思考、思考の連続で
頭が疲れている時、
精神エネルギーが枯渇して、
メンタル的に参っている時、
同じ考えがグルグル回り
シンドクなってしまった時、
何も考えない時間を取ると、
大分ラクになる。
今回は、
「何も考えないこと」の実践方法を
幾つか紹介したい。
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何も考えないようにして
頭を空っぽにしようと思っても、
なかなかできないものだ。
自然と思考が頭に浮かび、
考えないようにしていても、
考えてしまうからだ。
残念ながら
「何も考えないようにしよう」と決め、
考えないよう努めても、
いきなりできるものではない。
でも、練習により、
大分上手くできるようになる。
その練習とは、
マインドフルネス実践。
日々、ちょっとした
マインドフルネスを実践するうちに、
考えたくない時に、
思考を一旦ストップできるようになる。
マインドフルネスとは
今ここ、この瞬間に集中すること。
意図的に、今ここを
ただ観る、ただ感じるだけ。
息を吸う、吐くの
呼吸に意識を向けて、
瞑想するマインドフルネスは
一般的なやり方だ。
しかし、マインドフルネスの
実践方法は、他にも沢山ある。
今回紹介する4つは、
私のお気に入り方法だ。
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まず最初に、
「周りにある物の色に集中する」
マインドフルネス。
今自分が居る部屋の中で、
その空間にあるものを
まじまじと見つめて、
それらの色だけに
注意を向けてみることだ。
「この色は綺麗だ」とか、
「これは霞んだ色でイマイチだな」などど
好き嫌い、良い悪いの
ジャッジメントは一切しないこと。
単に、意識して、
部屋の中にある様々な物の色を
ありのまま観てゆくだけだ。
室内に限らず、
散歩中に外の風景の色を
観察するのもよい。
普段は何気なく
注意せずに歩いていた場所でも、
まじまじと観察すれば、
様々な色が存在するのが分かる。
同じ緑でも、
黄色に近い緑や、
透き通ったような色のもの、
濃い緑もあるだろう。
単に、色々な物の色だけに
注目してみることだ。
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次にシャボン玉の
マインドフルネス。
子供の頃、やったように
シャボン玉で遊んでみる。
シャボン玉が形になって、
風に乗って飛んでゆく姿、
壊れるまでの様子を
ありのまま観察してみる。
シャボン玉の形だったり、
大きさだったり、
動き方だったり、
良い悪いを考えずに、
シャボン玉だけに意識を集中させ、
見てみることだ。
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ロウソクに火をつけて、
炎を観察するマインドフルネスも
なかなかやりやすい方法だ。
ロウソクが燃える時、
炎も繊細な動きを見せる。
炎の中でも、明るい部分、
暗い部分があり、それぞれが常に
少しずつ変化している。
繊細で幻想的な雰囲気があり、
心の休まりを感じられる。
ロウソクを使用する際は、
火事に要注意だ。
しっかりした
ロウソクスタンドを使用して、
燃えやすいものは近くに置かないこと。
また、燃えている最中は
目を離さないでいること。
マインドフルネス実践が
終了したら、
きちんと火を消そう。
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雲を観察することでも
マインドフルネス実践は可能だ。
特に、雲の動きが早い時。
雲の形や色や動き方を
まじまじと見つめて、
観察するだけ。
この方法は、空の状態により、
やりにくい時もある。
いつでも、可能な方法ではないが、
時にはとても面白い
マインドフルネス実践になる。
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マインドフルネス実践で
重要なことは、
ジャッジ(判断)しないこと。
良いことか、悪いことか、
素晴らしいことか、嫌なことか、
好きなのか、嫌いなのか、
そういうことは一切考えない。
ただただそれを
ありのままに観察するだけだ。
今ここに集中して、
ありのままを五感で感じてみる。
しかし、時には、
そうしている最中にも、
何らかの考えが
頭に浮かんでくることもある。
気がついたら、
自分はちょっと思考していた
なんてこともしばしばある。
それが起きても、
「ああ、ダメだな」と
がっかりしたり、
自分を責める必要はない。
思考が頭に戻ってきた
と気づいたら、
意図して今ここに
意識を戻すことだ。
何度も、何度も、
様々な思考が邪魔してきても、
あまり気にしないこと。
そのたびに、
集中していることに
自分の意識を戻すことだ。
これを一日5分間でも
毎日やり続ければ、
そのうち効果が表れる。
考えをストップしたい
と思った時に、
大分上手く気持ちを
切り替えられるようになる。
一回一回は
ほんの数分で十分だ。
一日5分、10分程度の練習でも
効果は必ずある。
ただし、長続きさせることは重要。
三日坊主で終わってしまえば、
その効果を感じることは難しい。
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脳疲労が酷い時、
思考の連続で頭が疲れた時、
心的エネルギーが低い時、
「何も考えない時間」を取れば、
かなりラクになれる。
人生には、
考えるべき課題や、
考えた方がよいことがあるのも
確かだ。
しかし、あまりにも疲れた状態で、
エネルギーも枯渇した状態で、
ムリに考えようとしても、
建設的な思考はできない。
考えるべきことを考えるのは、
心のエネルギーが充電されてから。
元気になってからでよい。
精神的に
疲労困憊してしまったら、
考えすぎてシンドクなったら、
充電のため、まずは
何も考えない時間を取ること。
元気な人でも、
多忙であれば、
一日のうちに何も考えない時間を
少しだけ取るだけで、
より多くのことを効率よく
こなせるようになる。
必要な時には、
積極的に「何も考えないこと」
を実践してみよう。