多忙な日常生活で、
あれも、これも、それもと
沢山のことをやらねばならない。
TODOリストを作成して、
マルチタスクを実践して、
効率よく多くのことをこなそう
と一生懸命頑張っても、
イマイチ上手く行かない。
そんな時、どうすればよいか?
について、役立つ知恵をシェアしたい。
最初に結論を言えば、
マルチタスクからシングルタスクに
切り替えて、
NOT TOTO リスト(やらないことリスト)
を作ることだ。
とても意外だけれど、
これがなかなか上手く行く。
マルチタスクは
なぜよくないのか?
それは、人間の脳は、
複数のことを同時にするようには
できていないからだ。
タスクとタスクの切り替え時には
不必要な心的エネルギーが
外に漏れてしまうからだ。
マルチタスクは、
同時に色々なことをやるので
一見、効率よく見える。
しかし、同時にやっていることを
瞬時に切り替える際、
想像以上に脳のリソースを
無駄遣いしてしまう。
そのため、
エネルギーを費やす割には、
大した量の仕事ができない。
一つに集中していないので、
ミスすることもしばしばだ。
それよりも、
たった一つのことだけに
集中して、短時間で終了させたほうが
間違いも少ないし、効率もよい。
TODOリストを
作らないほうがよい理由は、
あれも、これも、それもと
沢山やらねばならないと知れば、
心的負担が大きくなるから。
リストアップして、
「全部やらなければ」と思えば、
なんとなく義務感が出てくる。
その義務感みたいなものが
心のどこかで重たく感じられる。
時には、その義務感が
焦りの気持ちを生む場合もある。
目には見えないので、
分かりにくくても、
この重たさが心の負担となり、
効率を妨げることになる。
NOT TOTO リスト(やらないことリスト)
を作成して、まずは
さほど重要ではないことを
スパっと切り落とすことだ。
スッキリ感があるだろう。
このスッキリ感が
心の負担を軽くしてくれる。
これをやらねば
と焦ることもないし、
変な義務感もなくなるので、
ラクな気持ちで物事に臨める。
軽やかな気持ちで
最重要課題だけを
まずはこなすようにしてみる。
せいぜい一番大切なこと
2~3個に絞って、
それだけやろうと考えることだ。
この2~3個をする際も、
シングルタスクで、
一つのことだけに集中して、
同時にはやらないことが重要。
暫くの間、
一番大切な少ないことだけを
確実にこなすようにする。
2~3週間もこれを続ければ、
とても意外な発見をする。
なんだか、とても軽くて
ラクな気持ちで、
やっていることが効率よく
スムーズに進んでいると気づく。
シングルタスクでは、
自分の想像以上に、
正確で質の高い仕事が
効率よくできる。
少ししかやらない期間を取れば、
少ない数のことを
あっという間に終了させ、
時間とエネルギーがあり余り、
もっとやりたいという気になる。
そういう気持ちになったら、
NOT TOTO リスト(やらないことリスト)
の中にある、一番重要なことを
一つだけ選んで、それもやることにする。
新たに選んだもう一つをする際も、
もちろん、シングルタスクだ。
このころには、
加速度が増してきて、
以前感じていたような
義務感を持つこともなく、
早くやらねば
という焦りの気持ちも全然ない。
不思議とスムーズに
早い速度で色々なことが
回るようになる。
加速度が徐々についてきたら、
少しずつもう一つ、もう一つと
自分の心の負担にならないペースで
新たにやることを増やしてゆく。
そうするうちに、
自分でも驚くだろう。
以前、TODOリストを作成して、
マルチタスクでしていた頃と
全く同じだけのことをしている。
以前は、やらなきゃいけない感が
見えないところで心的負担となり、
それが原因で、イマイチ
物事は上手く進まなかった。
しかし、
今では、昔と同じ量をしていても、
全然、変な義務感もないし、
焦りの気持ちもないし、
軽いのりでスピーディーに
多くのことをこなせている。
このことを実感した時、
とても嬉しい気持ちになり、
満足感で満たされる。
これは実践してみないと
分からないだろう。
頭の中で考えるだけなら、
そんなことはない!
と疑いたくなるからだ。
でも、実際にやってみれば分かるが、
けっこう、これは上手く行く。
もし、あなたが
日々のやることで埋もれてしまい、
溺れそうになっていたら、
まずは
NOT TOTO リスト(やらないことリスト)
を作ってみるとよい。
どうしても自分にとっては
重要であり、大切なこと。
それだけを残して、あとは切り捨てる。
そして、暫くの間、
最重要な仕事のみ、
シングルタスクでやってみることだ。
これを続けるうちに、
一つのことが
短時間で終わるようになる。
そのうち、時間を持て余し、
心のエネルギーもあり余り、
物足りなく感じた時、
もう一つのタスクを増やす。
自分のペースで余裕が出たら、
もう一つ加える。
そうするうちに
加速度がついてゆくのも、
実感できるはずだ。
加速度がつくのが感じられたら、
こちらの勝ちだ。
シングルタスクでも、
多くのことをラクに軽やかに
どんどん片付けられるようになる。
もちろん、この方法で
多くのことを
上手く回せるようになってからも、
逆戻りして、
以前の状態になってしまうこともある。
そういう時には、再び
NOT TOTO リスト(やらないことリスト)
で切り捨てて、暫くの間は
少ない数のことだけに
集中してみることだ。
加速度がついてからは、
やる量自体は、以前とは全く変わらない。
それなのに、回る速度とスムーズさで
快適なほど自分は爽やかに
多くのことをやっていると自覚できる。
違いを感じた時には、
非常に嬉しく感じるものだ。
嘘みたいだけど、本当の話。
もし、あなたが多忙な人で、
日々のやることの多さに嘆くのなら、
是非、試して欲しい方法だ。