物事の本質を見極めるために、手軽にできる役立つ方法

今回取り上げるテーマは、
物事の真髄を探るための
手軽かつ実用的な方法です。

先に結論からお伝えすると、
それは「なぜ?」「なぜ?」「なぜ?」と、
繰り返し自分自身に
問いかけることです。

「なぜ?」を何度も問うことで、
思わぬ角度から
隠れていた物事の核心が
明らかになることも多いからです。

さっそく解説しましょう!

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何か問題が起こった時、
多くの人は「なぜ、そうなったのか?」
と原因を探るものです。

一度原因を特定し、
「あの時、Aだったからだ」と納得したら、
それ以上は探求しないことが
ほとんどでしょう。

しかしながら、
そのようなアプローチでは、
問題の真核や広い視点からの解釈は
得られません。

「Aのせいだった」
という結論に留まらず、
さらに「なぜAが起こったのか?」
と掘り下げることが大切です。

仮に「それはBの影響だった」
と気づいたなら、
さらに「なぜBがそうなったのか?」
と問い続けることで、
物事をより広く、
深く理解することができます。

このように
深掘りのアプローチを取ることで、
的確な対処やより良い解決策を
見つけ出すことも可能になるのです。

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例えば、部下が大きなミスをして
会社に損失を与える事態が
発生したとします。

上司として多くの方は
「なぜ、こんなミスが?」
と部下に問いただし、
「気が散っていたから」という答えを
受け取るかもしれません。

もし、その時点で追及を止めると、
部下のせいだと判断し、
その結果として
部下を罰することになるでしょう。

しかし、更に「なぜ?」と掘り下げると、
真の原因が他にあった
と明らかになることも
珍しくありません。

仮に、部下が集中力を欠いていた原因が
過度な疲労だった
と判明したとしましょう。

更に追求すると、彼は残業が多く、
寝不足だったことが
明らかになるのです。

なぜ残業が多かったのか?
それは、人員不足により
仕事量が増えていたためです。

ここで、その人員不足の原因は?
といった新たな問いが生まれます。

そして、その原因は、
最近、一人スタッフが退職しても、
新しい人材を
追加採用していなかったことです。

このように「なぜ?」
を繰り返して深堀りすると、
問題の根本原因や真の責任の所在が
見えてきます。

今回のケースでは、
事故の背後には
部下のミスだけでなく、
組織の運営にも問題があったことが
理解できるでしょう。

もし、上司が「部下が不注意だったから」
と結論付けてしまうと、
部下は厳しく叱責されるだけで、
再び同じようなミスが
起きる可能性も高いです。

しかし、真の原因を把握し、
それに対応することで、
同じミスの繰り返しを
防ぐことも可能になります。

このように
一つのミスの背後には、
より大きな組織の問題が
隠れている場合も
少なくないのです。

一度の「なぜ?」では
見過ごされがちな真実を、
何度もの「なぜ?」で掘り下げることで
明らかになることも多く、
組織としての発展にもつながるでしょう。

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問題が生じた際、
私たちは犯人を見つけることに
固執しがちです。

しかし、連続的に「なぜ?」
と問うことで、
単なる一人の犯人よりも
背後に隠れた多様な要因に
気づくことができます。

たとえば、私の母親は常に否定的で、
「ダメ」「できない」「常識知らず」などの言葉を
頻繁に私に浴びせてきました。

一見、彼女は私に対して
厳しい毒親のように見えます。

しかし、「なぜ?」と深く掘り下げると、
母の行動の背後には
さまざまな理由が隠れていることが
分かりました。

実際、母は欲求不満を感じていました。
その原因は、
父が職場の上司から受けたストレスを
家庭に持ち込んでいたのです。

この上司の圧迫感は、
さらに上の上司からのプレッシャーが
原因でした。

この連鎖は、
さらに上の階層にまで
続いていたのです。

これにより、
人は自分よりも弱い立場の人間に対しては
その不満をぶつける、
という人間の普遍的な行動パターンが
浮かび上がります。

このように考えると、
私の母に対する感情も
多少変わります。

単純に母を非難するだけでなく、
母の背景や事情を理解しよう
とする気持ちも生まれます。

「なぜ?」を繰り返すことで、
事の本質や多角的な視点を
探求することができ、
理解が深まり、感情の整理も
しやすくなるのです。

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今回は、
物事の真髄を探るための
手軽かつ実用的な方法として、
「なぜ?」「なぜ?」「なぜ?」と、
繰り返し自分自身に
問いかける方法をお話しました。

このアプローチによって、
問題や現象の真核や
広い視点からの解釈を
得ることができます。

一度の「なぜ?」では
見逃されがちな事実を、
何度もの「なぜ?」で
深堀りすることで明らかにし、
的確な対処や解決策を
見つけ出すことも可能になります。

「なぜ?」を繰り返すアプローチは、
多少面倒に
感じられるかもしれません。

しかしその効果は計り知れません。
特に、同じ問題が再発する際に、
表面的な理由だけでなく
深く理解することが、
最良の対応を導き出します。

「なぜ?」を繰り返し問うことで、
問題の背後に隠れる真実に
目を向けることができるからです。

皆さんも、
多面的な視点から問題を見つめ、
最善の対応ができるよう
この方法をぜひお試しください!