幸福と不幸の境界線:フォーカスの違いがもたらす結果

幸せに満ち溢れて生きる人と、
不満が多くて
不幸な気持ちで生きる人の違いは、
一体何なのでしょうか?

単に運の良し悪しの
違いだけでしょうか?

実際には、
幸せな人には共通点が見られる一方で、
不幸な人にも共通点が存在します。

こうした共通点が、
彼らの幸福や不幸に
大きな影響を与えているのです。

今回の記事では、
幸福な人が持つ共通点と
不幸な人が持つ共通点について
取り上げていきます。

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結論を先に述べると、
「フォーカス」の違いが
その共通点です。

不幸な人は、
良くないことやできないこと、
嫌なことを
探し出すことに長けており、
常に悪いことを数えています。

一方、幸福な人は、
良いことやできること、
素晴らしいことを
見つける能力に優れており、
常に良いことを数えています。

同じ時間に同じ場所で
同じ経験をする2人がいる場合、
不思議なことに、
一人は「なんて素晴らしいんだ!」
と感激して喜びを示しても、
もう一人は「なんてことだ!
こんなことは許せない」
と嘆いて怒り狂うこともあります。

その理由は、
彼らは全く違う世界を
見ているからです。

普通に考えれば、
同じ時期に同じ場所にいれば、
同じものが見えるはずだ
と思われるかもしれません。

しかし、実際には
私たち人間には
世界は同じに見えていません。

なぜなら、
今自分が見ている世界は、
自分の心の状態を
映し出したものに
過ぎないからです。

心の状態がどんなものかにより、
見える現実が
全く異なってくるのです。

同じ場所で同じ時期に
同じ経験をする2人が
全く違う体験をするのは、
その2人の見え方が違うからです。

そして、見え方が違う理由は、
フォーカスする場所が異なるからです。

良いことを見つけることが得意な人は、
良いことがたくさん見える傾向にあり、
悪いことを見つけるのが得意な人は、
悪いことばかりが目につくのです。

実際には、この世の中には
良いことも悪いことも存在します。

素晴らしいこともあれば、
情けないこともあります。

ポジティブなことも
ネガティブなことも
同じくらい存在しますが、
良いことを見つける習慣がある人には
良いことが見えやすくなり、
悪いことばかりを探す人には、
良いことは全く視界に入らず、
悪いことに満ちてしまうのです。

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どこにフォーカスを当てるかで、
見え方が変わり、
当然、感じ方も異なってきます。

それだけでも、
幸福か不幸かが
左右されてしまうのです。

しかしそれ以上に、
もっと重要な点があります。

それは、
良いこと探しに長けている人は
自然と自分を
幸福に導くような言動を
取る傾向にあるということです。

一方、悪いことばかりを探す人は、
自然と自分を
不幸に導くような言動を
知らず知らずのうちに
取ってしまいます。

自分自身では気づいていなくても、
無意識のうちに
自然とそうした行動をとることは、
恐ろしいと言えるでしょう。

無意識に取る行動によって、
自分を幸せにしたり
不幸にしたりしてしまうからです。

悪いことばかりを探して嘆く人は、
フラストレーションも溜まり、
暗い表情をして、
嫌なオーラを発しまくっています。

近くにいる人たちにも文句を言ったり、
攻撃的になったり、
他人の悪口を平気で言ったりして、
相手を嫌な気分にさせることも
少なくありません。

その結果、人間関係に
恵まれなくなってしまいます。

反対に、
良いことをたくさん見つける人は、
自分の中にも他人の中にも
ポジティブな面を見出し、
満ち足りた気分で過ごす時間が多いです。

当然、自然と笑顔が絶えませんし、
周囲の人々にも明るく優しく接します。

明るい光に惹きつけられて、
多くの良い人たちがその人の周りに集まり、
彼らと良好な人間関係を築くことで、
結果的に幸せになれるのです。

人が幸せを感じるには、
良好な人間関係に恵まれることが
重要な要素です。

これなしでは、
なかなか幸せを感じることが
難しいでしょう。

また、
他人とポジティブな関係を築ける人は、
チャンスにも恵まれやすいです。

なぜなら、チャンスの多くは
他人が運んで来て
くれるものだからです。

このように考えれば、
良いことにフォーカスを当てて
生きてゆくほうが
ずっと自分のためになる
とお分かりいただけたことでしょう。

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良いこと探しに長ける人と
悪いこと探しの名人は、
意図して
そうしているわけではありません。

良いこと探しも、悪いこと探しも
既に日常の中で習慣化され、
「癖」のようになっています。

自分自身が
そういう癖があることに気づかずに、
自然にそのような行動を
取っているのです。

では、
なぜそんな癖が
ついたのでしょうか?

それは、幼少期から
育った環境によるところが
大きいです。

小さな子供の頃から大人になるまで、
親や学校の教師、身近な大人たちが
どのような姿勢で
自分に接してくれたかが、
大きな影響を与えます。

もしも親が子供に対して、
「あんたはこれもできない。あれもできない」
「そんなんじゃダメじゃない!」
と子供のあら探しばかりして
否定的だった場合、
子供は自然と「できないこと」に注目し、
そればかりにフォーカスするようになります。

子供は親から否定されれば、
腹も立ち
反発する気持ちも出てきます。

しかし、
その子供が大人になったとき、
自分自身も親と同じように
人のあら探しをしたり、
できないことや嫌なこと、
良くないことばかりに注目し、
自分や他人を否定してしまうのです。

自然と悪いことばかりに目を向けて
文句を言う癖が
ついてしまったからです。

無意識に自然とやってしまうこの癖は、
すっかり自分の一部となり、
やるのが当たり前のようになっているため、
本人は自分にその癖があることに
自覚しない場合が多いです。

人生の闇の部分ばかりを見て
嘆いているため、
自分の言動もネガティブな方向に向かい、
結果的に自分を不幸にしてしまうのです。

「幸せになりたいけれど、
どうしても自分はそうなれない」
と嘆く人がいれば、
まずは自分の不幸癖に
気づくことが重要です。

自分が「悪いところ探しの癖」
を持っていることに気づければ、
意識して意図的に
その癖を捨てることも可能だからです。

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具体的に何をすればよいのかは、
「良いこと、できること、
楽しいこと、素晴らしいこと」
を探す習慣を身につけることです。

頭の中で考えるだけでなく、
紙とペンを取り出して、
自分の身の回りにある良いことや
自分自身について良いと思うこと、
自分ができることを見つけて、
それを書き出していきます。

毎日、毎日、
良いところを意識して探してみて、
見つけたものを
紙に箇条書きにしてみましょう!

この習慣を身につければ、
そのうちに自然と
良いことを探せるように
なるでしょう。

一方で、
悪いところを探す癖は
そんなに容易に
捨てられるものではありません。

それは自分の身体に染みつき、
自分の中に深く根付き、
自分の一部にもなってしまったものなので、
簡単に手放すことはできません。

しかし、良いところ探しを意識して、
意図的にでも毎日続ければ、
少しずつでも良いところを探す癖が
身につくでしょう。

生まれたばかりの赤ちゃんは、
悪いところ探しをする癖はありません。

長い年月をかけて、
悪いところ探しの癖が
徐々に形成されていったのです。

同じように、
根気よく良いところ探しを続ければ、
長い時間はかかっても、
必ずその癖を身につけられるでしょう。

良いところ探しが習慣化すれば、
自分が見る世界も
以前とは全く違ったものになります。

そのお陰で、自分の言動も
幸せを呼び寄せるものとなり、
結果的に自分は
幸せになれるということなのです。

悪いところ探しの癖を捨てて、
良いところ探しの習慣をつけるのは、
簡単なことではありませんが、
不可能なことでもありません。

時間はかかるかもしれませんが、
果たすことも可能なチャレンジです。

大いにやる価値のある
チャレンジだと言えるでしょう。

「幸せになりたい!」
と強く望む人がいたら、
ぜひ、良いところ探しの練習を
毎日繰り返して、
幸せになりましょう!

そんなあなたを応援しています!