今回のテーマは、
「モチベーションの向上!
満足度アップ!
幸福度もアップ!」についてです。
結論から述べれば、
他人から指示されて
受け身的にやるのではなく、
自発的に行動することが重要です。
そのためには「自分で決めること」、
そして、それを実行するのが
鍵となります。
自分が主体となって
決めたことに対しては、
意欲的に取り組みやすいです。
その結果、達成感や充実感を
味わうこともでき、
それが幸福度の向上に繋がるのです。
それでは、
詳しく解説していきましょう!
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上の人が下の人に対して、
細かく指示を出して従わせる場面は、
日本ではよく見られるものです。
例えば、母親が
「早く宿題を終わらせて、
寝る準備をしなさい!」
と命令口調で言うこと。
上司が部下に対して、
「あの仕事、
さっき説明した通りにやって、
今日中に終わらせて」と
指示する場面もあります。
誰かから指示されなくても、
主婦が掃除や洗濯、料理、
学校関係の仕事などを
義務感でやっていることは、
珍しくありません。
これらのケースで共通しているのは、
「やらされ感」や「義務感」が
存在することです。
自分自身はやる気がなくても、
「やらなければならない」
と思っているために、
無理をして行動している場合も
少なくありません。
残念ながら、
やらされ感や義務感で行動すれば、
充実感を得ることはできません。
当然、そんな状況では
「幸せだな〜」と感じることも
ないでしょう。
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そんな場合、どうしたら
もっとやる気を引き出し、
物事に楽しみながら
取り組むことができるのでしょうか?
その答えは、「自分で決める」
という要素を
できるだけ取り入れることです。
すべてのことを
自分で決めるのは難しいでしょうが、
少なくとも一部は自分の裁量で
決められるはずです。
そのような部分は、
積極的に自分で
決めることにしましょう。
日常生活の中の
些細なことでも構いません。
とにかく、「自分で決めること」
を意識的に行います。
そうすることで、
受け身の姿勢から能動的な姿勢に
切り替えることができ、
やらされ感も減少します。
すると不思議なことに、
やりたいと思う気持ちが高まり、
意欲的になり、様々なことに
積極的に取り組むことが
できるようになります。
例えば、親や教師から
やる気のない勉強を強制されても、
全く楽しくありませんし、
ただ疲れるだけです。
やらされ感で勉強した場合、
試験の成績が良くても、
しばらく経てば、その内容は
すっかり忘れてしまうでしょう。
勉強の努力の割には
得られるものはわずかです。
一方、自分自身が興味を持ち、
「もっと知りたいから調べてみよう」と思い、
自主的に調べて勉強した場合は、
後々にも記憶に残りやすいです。
さらに、調べる過程自体も
とても楽しく
充実した時間を過ごすことができます。
このような結果が得られるのは、
受け身ではなく能動的な姿勢で
行動しているからです。
自分で決めて
自発的に行動することは、
多くの場合エンジョイできるものです。
自分が決めたことを
達成できた時には、
満足感を感じて、
「やったー!」と嬉しい声を
上げたくなるでしょう。
日常生活の中でも、
できるだけ多くのことを
自分で決めて行動するよう心がければ、
やる気も高まり、充実感も増し、
結果的に幸福度も向上していきます。
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長年にわたり
ニュージーランドで生活していると、
母国を外から眺めて
感じることがあります。
それは、日本では
手取り足取り親切に教えることが
多すぎるということです。
学校教育、職場、そして家庭でも、
この傾向があるように感じます。
もちろん、何も分からない時には
このアプローチは
理解しやすく助かります。
特に子供が
幼稚園や小学校低学年の頃は、
まだ知らないことも多いため、
親や教師が手取り足取り
親切に教えてあげることは必要です。
しかし、
子供がある程度の年齢に達しても
同じやり方で指導することは
望ましくありません。
なぜなら、自主性が育たず、
常に他人に頼る姿勢が
強化されてしまうからです。
その結果、自分で考えて
どうすればよいのかを
決めることもなくなります。
常に上からの指示待ちで、
他人に言われなければ
自分では何もできない人に
なってしまうのです。
いつも上の人に決めてもらい、
自分はその指示に従うだけだと、
他人に依存するようになり、
自立できない人に
なる危険があります。
当然、
意欲的になることもできず、
充実感や満足感も
感じにくくなるでしょう。
私は、日本人の幸福度が
あまり高くない理由の一つが
ここにあるのではないか?
と考えています。
常に上から多くのことを決められ、
自分で決める機会が少ないため、
幸福感が上がりにくいのです。
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ここまでお話しすれば、
幸福感を高めるためには
どうすれば良いのか?
その答えは明確です。
それは、できるだけ
自分で決められる部分は
自分で決めてやることで、
やらされ感を減らすことです。
ただし、これまでずっと
他人に決めてもらってきた場合、
急に「自分で決めろ」と言われても、
簡単にはできないものです。
では、どうすればよいのでしょうか?
自然には
難しいかもしれませんが、
意識して練習することが大切です。
大きなことよりも、
日常生活の些細なことに対して
意図的に自分で決めることを
実践してみましょう。
例えば、職場で
「これをやりなさい」と命令された場合、
それに従うことは必要です。
しかし、その際に
自分で工夫して「こういう方法を取る」
と自ら決められる場合もあります。
そういった場合は、
自分で決めた方法を採用しましょう。
主婦の場合も、
何を捨てて何を取っておくか?
掃除のルールなどを
自分で決めるとよいでしょう。
100%を決められなくても、
自分で決めてもよい部分があれば、
積極的に自分で決めて
自分のやり方で実践します。
このような姿勢で
物事に臨むことで、
徐々に「自分で決めること」
の達人になっていきます。
すると、他人からの指示待ちや
受け身的なやらされ感が減り、
自然と充実感と満足感を感じる場面も
増えていくことでしょう。
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「なんだかやる気が出ないな」とか
「あまり楽しくないな」という感覚が
頻繁にある場合は、
次のことを自問してみましょう。
自分が現在やっていることは、
やらされ感や義務感から
行っていることではないか?
もし答えが「イエス」なら、
その行動のどの部分を
自分で決めることができるのか?
よく考えてみて、
自分で決められる部分は
自分で決めてみましょう。
小さなことから
「自分で決めること」
を練習していくうちに、
段々と自分で
決められるようになります。
すると、これまでの
受け身の姿勢も能動的なものに
切り替わり、
やる気も湧いてくるはずです。
できるだけ
自分で決められることは
自分で決めるようにして、
自主性を高めることにより、
やる気アップ! 充実度もアップ!
さらには幸せ度アップを目指しましょう!