新年を迎えて、
新たな計画を立てた人も多いだろう。
計画を立てる目的は、
なにかしらの目標達成のためだ。
自分が立てた計画を実行して、
目標に到達するためには、
時間軸ベースの綿密な計画よりも、
ざっくりとしたほうがやりやすいし、ラクだ。
今回は、なぜそうなのかをお話したい。
私個人の意見なので、
参考程度に聞いて頂ければ、幸いだ。
時間軸をベースにした綿密な計画は、
とても立派に見えるけれど、
計画倒れしやすい。
その理由は、自分が予想した通りに
物事が進むことはまずないからだ。
「今日は~しよう」と思っていても、
自分のコントロールがつかないところで、
急な用事が入ることもある。
また、「これをするには、
このくらい時間がかかるだろう」と見積もっても、
その見積もりは必ずしも正しくない。
やり慣れたことをする場合には、
時間の見積もりも正しくできる。
しかし、新しい事に関しては、
「これは簡単だ」と思えたことでも、
実際にやり始めると、
「思ったようにはいかない!」
と感じることもしばしばだ。
頭の中で考えるのと、実践するのとは
全く違うことだからだ。
計画通りに行かない時に、
「まあ、いいか」と気にせずに、
前に進めるのなら、さほど問題はない。
しかし、細かく立派な計画を立てる人に限って、
上手く行かない時に、軽くスルーできない。
計画通りに動けない自分を責めたり、
残念な気持ちになってしまうのだ。
できない自分を責めたり、
がっかりして反省したりすれば、
気分も落ち込むので、
効率も下がり、余計上手く行かない。
また、時間通りやることに重きを置けば、
焦りを感じながら、セカセカと行動することにもなる。
こんな姿勢では、自分が不必要に疲れるだけでなく、
能率よく質の高い仕事をするのは困難だ。
計画を立てたばかりの頃は、
新鮮な気持ちなので、
多少の踏ん張りもきく。
しかし、時間軸のプランに
常に忠実に守ろうとする努力は、
そのうち苦しくなり、長続きしないものだ。
特に期待通りに物事が進まない時、
時間のズレが気になってきて、
だんだん苦しくなってゆく。
徐々に大きくなる計画のズレで、
「この計画はムリだ」と思い、
その時点で諦めてしまうこともある。
継続する場合でも、
再度計画を練り直さなければならない。
この作業は面倒だし、時間のムダにもなる。
時間軸ベースの細かい計画ではなく、
もっとざっくりとしたプランのほうが
実行しやすいし、気分的にもラクだ。
「これをするのに、おおよそこのくらい
時間がかかるだろう」
とザックリした見積もりは出す。
しかし、「何時までに絶対にやる」というように
時間の約束はしないほうがよい。
また、前のタスクが終わらないと
次のタスクが始まらない
という依存関係をしっかり理解して、
やる順番をはっきりさせることも重要だ。
場合によっては、同時にできることもあるので、
ラクにできる場合には、
複数のタスクを一緒にやるのもありだ。
ざっくりとプランを決めて、
余裕を持って物事に臨めば、
上手く行かない時にも、
「まあ、いいか」と軽い気持ちでいれる。
焦ることなく、ゆったりと構えれば、
色々なことを効率よくこなせる。
スケジュール通りに行かないからといって、
気分が滅入ったり、イライラすることもない。
細かいことにこだわる完璧主義や
潔癖症的な人、
少し強迫性的なところがあり
神経質な人にとっては、
「ざっくりとした計画」で動くほうが
メンタル的に病むことも少なく、
ラクな気持ちで活動できるようになる。
物事は100パーセント上手く行くことは
まずないと考えてよい。
成功する側面があっても、
失敗する側面もある。
時間通りに行かないことも、
予想通りに行かないことも、しばしばだ。
突然、期待しないことが
自分の目の前に飛び込み、
緊急でそれに対処することもある。
そのため、余裕を持って
ざっくりと計画を立てることは重要だ。
時間軸をベースにしたキチキチとした時間割は、
とても立派に見えるけれど、
現実的にはあまり役立たない。
時間通りに行かない自分にも、
予想通りに動けない自分にも
「まあ、いいよ」とOKを出し、
自分を責めることなく、
気軽な気持ちで前に進むことは、
目標にラクに到達するためのコツだ。
同じ目標に行き着くにしても、
カチカチの厳しいプランを立てて
自分を苦しめてしまうよりも、
ざっくりと緩いプランを立てて、
楽しみながら目標達成したほうが
そのプロセスもエンジョーイできるし、
効率よく動けるものだ。
時間軸ベースの綿密な計画よりも、
ざっくりとした緩い計画で、
楽しみながら目標達成してみよう。