自分一人ですべてを抱えずに、誰かにお任せしよう!

今回は、
自分一人で全てを抱え込んで、
「大変だ! 大変だ!」
と悲鳴を上げている人への
メッセージです。

周囲にいる人たちに、
その一部をお任せして、
肩の荷を軽くしましょう!
という内容です。

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すべてのことを
自分一人で
やらねばならないため、
本当に大変でしんどく
感じたことはありませんか?

もしそうであれば、
ちょっと考えを改めて、
誰かにその一部を
頼んだ方がよいです。

自分一人で頑張りすぎると、
いつかは自分自身も
疲弊してしまいます。

そのため、
病気になるかもしれません。

「そんなこと言っても、
お願いできる人がいない」
と言うかもしれません。

しかし、そこが誤解です!
お願いできる人は必ずいます。

おそらく、
自分でなければ
その仕事はできないと
思い込んでいるのでしょう。

他の人がやれば、
自分のように完璧にやらないから、
頼まない方がマシだ
と考えているかもしれません。

しかし、
その考えは捨てた方が無難です。

なぜなら、多くのことは
あなたが思っているほど
100%完璧に
やらなくてもよいからです。

70~80%くらいできれば、
それで十分なのです。

他の人はあなたのやり方とは
ちょっと違ったやり方を
するかもしれません。

あなたはあなたのやり方が
一番正しいと思っていても、
必ずしもそうではありません。

他の人が他の方法でやっても、
同じような結果が
得られることが多いからです。

自分でなければ、
きちんとできないと思うことは、
ちょっと傲慢な考えです。

それよりも、
周囲にいる誰かに
自分の仕事の一部を頼んで
手伝ってもらった方がよいです。

そのおかげで、自分一人で
大変な思いをする必要もなく、
気分的にも楽になれます。

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私の実家の母もそうでした。

いつも一人で抱え込み、
「大変だ! 大変だ!」
と文句を言っていました。

私は傍で見ていましたが、
子供の身分では立場が弱く、
母の何が問題なのかは
よく分かっていたものの、
それを指摘できませんでした。

母の問題は、
間違った思い込みに
よるものでした。

その思い込みとは、
他の人は自分のように
完璧には出来ないということです。

例えば、
料理の微塵切りです。

母の微塵切りは、
とてもきめ細かいのです。

母にとっては、
このきめ細かさが重要であり、
ちょっと粗目の微塵切りを
絶対に許せません。

しかし、冷静に考えれば、
日々の家庭料理で
そこまで完璧にする必要は
あるでしょうか?

お客さんが来るのならまだしも、
毎日の家族の食事で
微塵が多少粗くても、
味には全く支障はないし、
問題ないはずです。

それなのに、
完璧な微塵切りを目指すために、
時間も労力もかかってしまいます。

微塵切りは単なる一例に過ぎず、
母は家事全般において
ありとあらゆる場面で、
きちんと完璧にしなければ
と思っているので、
家事自体がかなり大変な作業に
なってしまうのです。

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自分のやり方でなければ、
上手くできないと考えるのは、
母のもう一つの
不当な思い込みです。

何かをする際には、
まずそのやり方を確立して、
毎日繰り返すことで、
自分にとって一番良いやり方に
なるでしょう。

しかし、実際には、
他のやり方でも
同じようにできることがあります。

もしかしたら、
今の自分のやり方よりも、
より効率的な方法が
あるかもしれません。

それなのに、
母はそれを認めようとせず、
自分のやり方に固執します。

他の人に頼めない理由は、
自分と同じように
やらないからです。

掃除や料理、洗濯など、
どの家事でも
この姿勢を貫いています。

自分と同じやり方をしない家族に
任せたくないから、
自分で全てやろうとします。

しかし、
1人の人間の時間やエネルギーは
限られているため、
全てを1人でやろうとしても、
無理が生じて
余裕がなくなってしまいます。

余裕がなくなるとイライラし、
周囲の家族に文句を言ったり、
当たり散らしたりするように
なります。

すると、当然、家族も
不快な思いをして、
人間関係がギスギスして、
家庭内に不穏な空気が流れます。

結局は、母の間違った思い込みが
家族全員を不愉快にさせ、
皆を不満にしてしまうのです。

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自分一人でやらなければ
と思い込んで、
勝手に苦しんでしまう人は、
これらの不当な思い込みを
外す方が無難です。

完璧にやらなければ
ならないことは、
時にはあるかもしれません。

しかし、日々の生活の場面で、
100%パーフェクトでなければ
いけないというものは
そんなに多くありません。

70~80%できれば、
それで十分です。

70~80%よりも、
100%の方が優れていても、
100%を成し遂げるのに、
コストがあまりにも高すぎるのは
考え物です。

要は、
コストパフォーマンスを考えて、
最小限のインプットで、
最大限のアウトプットを
目指せばよいのです。

おそらく、
70~80%というのが
コストパフォーマンスの点では、
ベストでしょう。

だから、その辺で
妥協するとよいです。

次にほとんどの場合、
仕事のタスクにおいても、
やり方は複数あることを
覚えておくと役に立ちます。

自分にとっては、
自分のやり方が一番良いと
感じられるから、
それを続ければよいです。

しかし、他の方法でも、
プロセスは多少異なっていても、
最終的には同じような結果に
たどり着くことができます。

よって、別の人がやる時には、
自分と同じようにやらなければ
いけないとは考えず、
その人のやりやすいように
任せた方がよいです。

その人は別のやり方でも、
ちゃんとそのことを
こなしてくれるはずです。

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「自分で全てを
やらなければならない」と思い、
過剰に頑張ってしまうと、
時には病気にかかってしまうことも
あります。

病気になって
身動きが取れなくなれば、
他の人に頼らざるを得ません。

そして、他の人が
担当するようになってから、
意外な発見をすることもあります。

「あれっ、自分以外でも、
ちゃんとできるじゃないか!」と。

そうなると、
自分しか正しくできないと
思い込んでいたことが
誤りだったことが
明らかになります。

そうです、他の人でも
自分と同じことができるのです。

もしかしたら、自分よりも
多少粗雑な仕事かもしれませんが、
それでもあまり問題ないはずです。

それで十分です。

自分と同じやり方でなくても、
他の人もその人にとって
やりやすい方法で、
70〜80%くらいはできるはずです。

完璧にやらなくてもいい
という考え方を持ち、
誰かに自分の仕事の一部を
任せることにしましょう!

そうすることで、
自分自身も余裕ができ、
気持ち的にも
スッキリするでしょう。

すると、周りの人たちも
気分良く過ごすことが
できるようになります。

これは、自分にとっても、
周りの人たちにとっても、
望ましいことではないでしょうか?

自分だけで抱え込んで
苦しむのは
もうやめましょう!