今回は、生活のあらゆる場面で、
優先順位をつけることで、
賢く楽に生きよう! というテーマで
お話します。
すべてを均等に完璧に
こなそうとするのではなく、
優先順位の高い事柄には、
それ相応の時間と労力を注ぎ込み、
それ以外のものは省いたり、
適当に対応することが重要です。
なぜ、そうなのかを
解説します。
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すべてのことを
均等に完璧にやろうとするのは、
一見、立派で
素晴らしいように思えます。
しかし、現実的には、
このやり方は非効率で
人を不幸にすることも
珍しくありません。
その理由は、
「完璧」というものは
実際には存在しないからです。
どれだけ頑張っても、
すべてが完璧な状態には
到達できないのです。
一生懸命努力しても
期待が裏切られ、
失望することになります。
努力や頑張りが無駄に感じられ、
フラストレーションが
募るばかりです。
そして、自分や周囲の人々を
責めるようになります。
「なぜ自分はちゃんと
できないのだろうか?」とか、
「お前がきちんとやらないから、
ダメなんだ!」といった
理不尽な攻撃を
自分や他人に向けるのです。
そうなると、
自分自身も辛くなり、
周囲の人々にも
迷惑がかかるでしょう。
無理に無理を重ねて
完璧になろうとしても、
いつも何かが足りないと
感じるのです。
その不足感を感じるたびに
不満が募り、
不幸感が増してきます。
最悪の場合、
それが心身の健康に
悪影響を及ぼすことさえ
あるのです。
他人のせいにして他人を責めれば、
当然、他人との関係性は悪化して、
人間関係のトラブルに
苦しむことになるでしょう。
自分を責めれば
自分のメンタルが崩れ、
他人を責めれば、
他人との関係性が壊れます。
どちらの場合も、
幸せな状態からは
遠ざかるばかりです。
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大前提として
承知すべきことは、
私たちの時間やエネルギーは
無限ではなく、
限られたリソースである
ということです。
生活のあらゆる面で、
すべてのことを
均等に完璧にこなそうとしても、
有限なリソースしかないため、
無理が生じます。
すべてのことを
丁寧に行おうとすると、
時間が足りず、
最も重要なことがおろそかにされたり、
貴重な機会を逃したりすることも
多々あります。
その結果、自分自身も
疲れ果ててしまうでしょう。
どんなことでも、
重要な部分と
そうでない部分が
存在するはずです。
最も重要な部分には、可能な限り
時間やエネルギーを注ぎ込み、
きちんと対処することが
望ましいです。
でも、
そこまで重要でない部分に関しては、
適度に端折っても構いません。
場合によっては、
それを完全に行わなくても
支障が少ないかもしれません。
そのような場合は、
そのことをもうやらないと決めて、
潔くやめることです。
そうすることで、
どうでもいいことに
無駄な時間や労力を
費やすことも防げます。
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人は考え方や価値観が異なり、
人生の目的や目標も
千差万別ですので、
自分にとって重要な部分と
そうでない部分も
異なってくるはずです。
自分にとって
何が重要なのかを見極め、
きちんと取り組むべきものと、
省いても問題のないものを
判断することはとても重要です。
一部は徹底的にこなす一方で、
他の部分は適当に対処し、
自分の中で優先順位をつけて
最も重要なことに
力を注ぐと良いでしょう。
どうでもいいことは、
無理をしないで適当に進めるか、
場合によっては
スキップしても構いません。
このように優先順位をつけ、
重要な部分に集中することで、
時間やエネルギーに
余裕が生まれます。
その余裕を
クッションのように利用し、
予想外の事態に
備えることもできます。
また、
求められていなくても、
「実はこれは重要かも?」
と思われることに
余裕のある時間や労力を
割いても良いのです。
物事に優先順位をつけ、
重要な部分に
時間や労力を集中することで、
いくつかの恩恵を
受けれるでしょう。
重要なタスクに
適切な時間や労力を割くことで、
それらのタスクの品質や
結果を向上させることが可能です。
重要な目標や優先事項に
焦点を当てることで、
より効果的に進捗し、
物事を達成することもできます。
結果として、
達成感や満足感を得やすくなり、
ストレス軽減にもつながるのです。
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「優先順位」と聞いても、
なかなか具体的に決められない
と悩む人もいるかもしれません。
そんな場合は、
次のポイントを
考えてみてください。
日々の家事や雑務の
ルーティンタスクの中で、
無意味な作業はありませんか?
一度考えてみましょう。
無意味とまでは言いませんが、
コスパの悪いタスクを
行っている可能性はあります。
割いた時間や労力に対して
得られるものが少ない場合、
そのような作業は優先順位を下げ、
回数を減らしたり、適当に行ったり、
場合によっては
やめることも検討しましょう。
また、同じ作業を行う場合でも、
効率的に行えるツールを
活用することで
時間短縮できます。
そのような場合には、
時間と労力を節約するために
積極的に便利なツールを
取り入れる価値があります。
それから、自分が属する
コミュニティの社交的な義務に
過度に追われていませんか?
例えば、イベントに参加したり
貢献したりして、
そのコミュニティの義務を
果たすことです。
もちろん、社会に適応するためには
そのような活動に
参加する必要もありますが、
自分の限られた時間とニーズを考慮し、
バランスを取ることも重要です。
他人からの期待に
応えることも大切ですが、
自分自身の目標やニーズを無視して
他人の期待に
過度に応える必要はないのです。
自分が他人に
過度に尽くしすぎていないか、
一度確認してみましょう。
もし必要以上に
他人のために行動している
と感じた場合、その一部を
自分自身の活動に
使うことも考えてください。
自分にとって何を達成することが
一番望ましいのか?
そのことに多くの時間とエネルギーを
費やすことをお勧めします。
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今回の話をまとめると、
すべてのことを均一に丁寧に
パーフェクトにやろうとするのではなく、
物事に優先順位をつけて
取り組むべきです。
優先順位の高いものは
しっかりと取り組み、
そうでないものは
適当で良いです。
なぜなら、
私たちの時間やエネルギーは
無限ではないからです。
すべてのことを
完璧にこなすことは不可能であり、
また「完璧」という状態は
人間には達成できないものです。
完璧を目指すと、
不足を感じやすくなり、
不満や不幸感が増します。
自分や他人を責めることで
自分も苦しむだけでなく、
人間関係も悪化する結果に
つながります。
仕事面や家庭面、
一般的な生活面においても、
すべてを均一に完璧にしよう
とすることはお勧めできません。
それぞれの事柄の重要度を考えて、
力を注ぐべきところに
力を注ぎましょう。
手抜きしても良い部分は
できるだけ省略し、
労力を節約しましょう。
このように賢く
メリハリをつけることで、
全体的な効率を最大限に引き出し、
自己満足度も
最大化することができます。
完璧を求めずに
すべてに優先順位をつけ、
より豊かで満足度の高い生活を
目指しましょう!