今回は、他人に対して
敵意を抱かないために
意識すると役立つ
シンプルな考え方を
3つ紹介します。
この3つのことを意識して
生活しているおかげで、
かつては他人に対して
敵意を感じることが多かった私も、
その頻度が減少しました。
これらの考え方が私にとって
とても有効だったので、
もしあなたも他人に敵意を感じやすい
と感じているなら、
参考にしていただければ
と思います。
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イントロダクション
他人に対する敵意は、
多くの人が
一度は経験するものでしょう。
敵意は確かに
人間の自然な感情であり、
ある程度は
避けられないものだと思います。
しかし、
敵意を頻繁に抱いたり、
その強度が過剰であれば、
その悪影響は
自分自身に及びます。
結局、
そのような心の動きによって、
自分が不必要に
疲れてしまうのです。
敵意によって
心のエネルギーが浪費され、
建設的な活動や生産性が
損なわれてしまうでしょう。
時間を効率よく活用することも
できなくなり、
充実した時間を楽しむことも
困難になります。
できることなら、
他人に対する敵意を減らし、
心穏やかに過ごしながら、
自分にとって大切な活動に集中することで、
より意義深い人生を送るほうが賢明です。
私は、
以下の3つの考え方を
意識して取り入れることで、
他人に対する敵意が減り、
心が穏やかになったと感じています。
その3つとは、
1)相手に過度な期待をしないこと
2)他人は自分にあまり関心がないと知ること
3)人間は不完全な存在であると認識すること
です。
それでは、この3つのポイントについて
早速詳しく説明していきましょう。
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相手に過度な期待をしないこと
親密な関係になればなるほど、
相手に過度な期待をしてしまうのは、
人間の特性かもしれません。
親戚や友人とは
比較的距離を保てますが、
親や子供の関係となると話は別です。
親子の関係なのだから
自分を完全に理解してくれるだろう
と相手に期待を寄せがちです。
同様に、夫婦の関係でも、
価値観や考え方が同じであってほしい
と望むことも少なくありません。
しかし、
このような期待はしばしば裏切られ、
結果としてストレスや不満が
積もっていきます。
期待に応えてくれない相手に対して
敵意を抱くことになるでしょう。
でも冷静に考えれば、
親子でも夫婦でも、
私たちはそれぞれ独立した人間です。
育った環境や時代背景、
教育まで異なる場合が多いのです。
いくら遺伝的に
似ているからといって、
すべてが同じであるわけではありません。
永遠の愛を誓い合った夫婦でさえ、
すべてのことで全く同じように考えて、
同じ価値観を共有することは
あり得ないのです。
相手から完全な理解を求めたり、
考え方が一致することを期待するのは、
現実的ではないでしょう。
このことを意識して、
相手に対する過度な期待をやめれば、
裏切られることも、がっかりすることも
少なくなります。
期待に沿えない相手に対して、
敵意を感じたり、
非難したり、攻撃したりすることも
減るでしょう。
そのお陰で、
人間関係の悪化も防げて、
自分の心の平安も
保ちやすくなるのです。
親しい人たちに対しても
過度な期待は控えるように
意識しましょう。
それにより、自分も相手も
楽になれるからです。
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他人は自分にあまり関心がないと知ること
自意識過剰に陥ると、
他人が自分をどう見ているのか、
どう評価しているのかと、
過度に気になることがあります。
その結果、
他人の些細な言動に過敏に反応し、
心が不安定になってしまいます。
しかし、実際のところは、
誰もが自分自身のことに忙しく、
他人のことに
それほど関心を持っていないのが現実です。
このことを心得ておけば、
他人に左右されることも減り、
相手に対して怒りや不満も
少なくなるでしょう。
自意識過剰であれば、
他人の些細な言動に対しても、
それが何らかの形で
自分と関わりがあると考えがちです。
例えば、誰かが不機嫌そうに
物を強く床に叩きつけたとしたら、
近くで見ていた自分は
不快な気持ちになるでしょう。
「この人は私に対して
何か悪意があるのでは?」というように、
無用な心配や怒りを
感じるかもしれません。
ところが、
そのように思うことは、ほとんどの場合、
自分自身の勝手な想像に過ぎないのです。
人それぞれに
個々の事情や感情があり、
それが言動や行動に
反映されるものです。
世界は誰もが自分を中心に
回っていると感じています。
だから、他人の言動が
自分と関係があるとは限りません。
自分の近くで起きても、
自分とは無関係のことも
多いのです。
このことを理解すると、
他人の言動に対して
イラっとすることも減るでしょう。
「あの人、今、
なんらかの理由で機嫌が悪いんだな」
と軽く受け流すことも可能になるでしょう。
これができれば、
他人に振り回されることもなく、
不必要な敵意を抱くこともなく、
心の平穏も保ちやすいです。
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人間は不完全な存在であると認識すること
私たちは時に、
自分自身や他人の欠点に対して
厳しくなることがあります。
しかし、そのようなとき、
一つ大切なことを
見落としています。
それは、人間という存在が
根本的に不完璧である
という事実です。
世界中どこを探しても、
すべてが完璧な人間なんて
存在しません。
どんなに立派な人でも、
優秀な人であっても、
その人たちにも必ず
弱点や不得意な面があるものです。
例えば、学校の教師に対して、
私たちは様々な期待をしがちです。
教育に対する強い情熱や、使命感、
子どもに対する愛情や責任など、
「教師はこうこうあるべきだ」
と理想像を頭に思い浮かべる人も多いでしょう。
しかし、
教師も一人の人間にすぎません。
教師に求められる資質・能力は高くても、
すべての点において、
完璧にできる教師は、まずいません。
教職の経験のプロセス中に、
色々学びながら成長してゆくものです。
もう既に理想的な教師に成長できて、
すべてが完璧な教師なんて
ほとんどいないのではないでしょうか?
教師だけでなく、どの職業においても、
完璧な人間はいないでしょう。
でもそれは当然のことです。
人間は不完璧な存在なので、
仕方のないことなのです。
「人間は不完璧な存在だ」という事実を
心の底から理解し、
それを受け入れられると、
自分や他人に対して、
至らない点を厳しく裁くことも
減るでしょう。
人間なのだから、お互い様だと思えて、
寛容な気持ちで相手に
接することができるでしょう。
すると、自然と相手に対して
敵意を感じることも
少なくなるはずです。
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まとめ:心の平和を保つ3つのポイント
今回は、
相手に対して敵意を感じないようにするための
3つの心得をご紹介しました。
具体的には、
1.相手に過度な期待をしないこと
2.他人は自分にあまり関心がないと知ること
3.人間は不完全な存在であると認識すること
この3つのポイントを
私自身が意識するようになってから、
他人に対する敵意や不快感が
格段に減少しました。
結局のところ、
他人に敵意を持ってしまうと、
それは自分自身を疲弊させ、
心のエネルギーを無駄に
浪費してしまいます。
それがさらに、
時間を効率的に使うことも
妨げてしまいます。
もし、あなたも
他人に対する敵意で悩んでいるなら、
これらのポイントを
参考にしてみてください。
きっとあなたの心の平穏に
つながることでしょう。