なぜ私は苦しい? その驚くべき原因とは?

今回のテーマは、
自分を苦しめる
意外な要因についてです。

結論を先に述べれば、
自分を苦しめる原因が
自分自身にある場合も
考えられます。

もちろん、外部の要因が
影響する場合もありますが、
自分で自分を苦しめることも
意外に多いのです。

それでは、
なぜ自分が無意識のうちに、
大切な自分自身を
苦しめてしまうのでしょうか?

この問題の背後にあることを
考えてみましょう。

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主犯は歪んだ認知と不当な思い込み

私は子供の頃から、
さまざまな心理的な問題に悩まされ、
辛い人生を歩んできました。

なぜ、こんなに自分は苦しいのか、
長らくその答えが
分からなかったのです。

しかしある日、
衝撃的な気づきがありました。

自分を苦しめる原因の多くが、
実は自分自身だったと
気づいたのです。

その主犯は、
歪んだ認知と不当な思い込みでした。

例えば、
身近な人にそっけなくされた場合、
ただ、それだけの理由で、
私は酷く悩んでいました。

「私、彼女に何か
悪いことをしただろうか?」
と色々考えて、悩み始めます。

直接その人に確認することが
ベストなのに、
なぜか勇気が出ず、
独自の解釈で悩みが増大します。

「そういえば、
彼女にこんなことを言ったけど、
それが良くなかったのかもしれない。
なぜ、そんなことを
言ってしまったんだろう」
と勝手に決めつけ、
そこから心配な妄想が膨らみます。

自分に対する
ネガティブな考えが
連鎖的に頭の中で広がり、
目の前の事に集中できなくなります。

このような状態になれば、
本来やるべきことも怠ってしまい、
心と体のエネルギーが
消耗してゆきます。

その後、
冷たくされた彼女に再び会ったとき、
彼女は普通に
振舞っていました。

実は彼女は、夫と喧嘩して
機嫌が悪かっただけなのです。

「そうだったのか。
私とは全く関係なかったのか」と思ったとき、
あれほど心配していた自分が、
馬鹿らしく思えました。

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子供は親を尊敬するべき?

私は長い間、実両親に対して
嫌悪感を抱いてきました。

同時に、
その感情を受け入れられず、
自分自身を責め続けていたのです。

親は子供のために犠牲を払って
色々なことをしてくれます。

そんな親を尊敬できない自分が
情けなく感じられました。

「子供は親を尊敬するべき」
という信念が私の中にあったため、
私は無理に親を
尊敬しようと努力したこともあります。

しかし、その努力が
逆に心の不調和を生んでしまい、
非常につらい状況に陥りました。

無理に親を尊敬しようとした結果、
私は自分自身を
苦しめることになったのです。

この問題は自分では解決できず、
私は、カウンセリングサービスに
助けを求めました。

今では、「子供は親を尊敬するべき」
ということは、自分の思い込みにすぎず、
絶対的に正しいことではない
と認識できるようになりました。

「子供は親を尊敬するべき」というのは、
いつでも、どこでも、誰にでも、
通用することではありません。

親だって人間ですから、
子供に対して酷いことをしたり、
子供を平気で傷つけることもあるのです。

その結果、子供に
大きなダメージを与えてしまうことも
あるでしょう。

さまざまな事情があり、
親のことを尊敬できない人も
いるのが現実です。

でも、それはそれで構いません。

子供が親を尊敬できなくても、
何も問題ないのです。

この場合も、
私が相当苦しんだのは、
私の中にあった
勝手な思い込みが原因でした。

つまり、
他ならぬ自分が
自分を苦しめていたわけです。

もし、「子供は親を尊敬するべき」
という信念が私の中になければ、
私は苦しむこともなかったでしょう。

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神経質であることは悪いのか?

「あなた、神経質だね」
という職場の同僚からの一言が、
私を深く傷つけました。

その瞬間、彼女に非難されたと感じ、
心が酷く沈んでしまいました。

しばらくの間、その同僚と
対面することすら
避けたくなるほどでした。

しかし、
彼女はなんとも思っていない様子で、
私に普通に接してきました。

後になって気づいたのは、
実際に私を傷つけたのは
彼女の言葉ではなく、
自分自身であるということです。

自分でも「神経質である」と感じ、
それが問題であると
悩んでいたからです。

私の心の中には
「神経質であることは
悪いことであり、避けるべきだ」
という信念があったからでしょう。

彼女の一言は、私にとって
その悩みを思い出させる
きっかけになっただけで、
実際には自分自身が
そのことを気にして、
自分を責めていたのです。

もし神経質であることが
悪いことだと思わなければ、
他人から「神経質だよ」と言われても、
気にならないはずです。

同僚の言葉が
自分を傷つけたように感じますが、
実は、自分自身が
そのことで自分自身を責めているため、
彼女の言葉が心にグサッときたのです。

他人の言葉はただのきっかけであり、
本当の原因は
自分の不当な思い込みにより、
自分自身を責めていたことです。

この認識に達して、
嫌な感情が自分自身から
生じていることに気づきました。

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もしかすると、あなたもやってない?

自分自身の偏った認知や
誤った思い込みが原因で、
自分自身を不必要に苦しめることは、
私にとってよくあることでした。

私たちが持つ信念は、
当たり前のように感じられるものですが、
実際には必ずしも正しくありません。

この点を理解し、
悩んで苦しくなったときには、
「自分の思い込みや信念が
自分自身を苦しめていないか?」
と自問自答することが重要です。

他人に対する認知にも、
私自身の偏った見方があることに
気づきました。

意外と人は
他人のことに
それほど関心を持っていないものです。

人は皆、自分自身の仕事や生活、
個人的な問題で忙しく、
それぞれ自分の人生に専念しています。

だから、他人の言動に
過度に反応する必要はないのです。

この気づきのお陰で、
心の負担も減り、
日々の生活が軽やかに
感じられるようになりました。

あなたも
何かで苦しんでいるのなら、
その原因が自分自身の
誤った思い込みや信念に
あるかもしれません。

気づいたら、
そのような思い込みや信念は
手放してもよいでしょう。

その結果、心が軽くなり、
より幸せな日々を過ごせるでしょう。

自分が自分を苦しめていないか、
苦しくなったら
ぜひ確認してみてください。