マインドワンダリングとは、
目の前の課題に意識が向かず
心がさまよう状態のこと。
気が散っている状態のことだ。
マインドワンダリングを良くないことだ
と否定的に考える人も多い。
でも、勝間和代さんは、その考えに反対だ。
マインドワンダリングにも役割があるので、
マインドワンダリングする自分を許して、
もっと楽しもうと奨励している。
マインドワンダリングの逆が
マインドフルネスの状態だ。
マインドフルネスとは
ジャッヂメントをすることなく、
今ここをありのままに観察すること。
マインドフルネスは脳を活性化させて
仕事の効率を上げるので、
一時期、非常に大流行して、
企業内でも勤務時間内に
マインドフルネス実践を取り入れる
会社も出てきたほどだ。
そういう背景があれば、
マインドフルネスは良いことで、
マインドワンダリングは悪いこと、
と考えがちになる。
でも、実はそういうことではなく、
両方とも、それなりに役割がある。
勝間さんによれば、
マインドワンダリングする状態は
人間本来の姿であるということ。
大昔の生活で、いつ猛獣に襲われるか
分からない時、また、いつどこで食べ物を
採集できるか分からない時には、
意識を散らせて色々な方向に
アンテナを立てていなければ、
生きてゆくことが難しい。
瞑想したり、一つのことに集中するのは、
周りの環境が安全だと確信がある時のみ、
可能であることだった。
現代社会においても、
普通の日常生活では、
多くの人がマインドワンダリングしている。
常に様々な情報収集をしていたり、
新しいアイデアを考えていたり、
自分の問題解決していたりするので、
マインドワンダリングが悪いことだ
と思い込むのは間違いだ。
自分がマインドワンダリングしていたら、
「ああ、ダメダメ」と考えないで、
「今、私ってスゴク頭が働いていて、
色々なことを考えているのだな」
と思った方がよい。
マインドワンダリングする自分を
否定しないで、それを快く許可すること。
この気持ちがとても大切だ。
時にはマインドフルネスが必要な時もある。
そんな時の勝間さんのお勧めは、
時間を取って、その時間内には
マインドフルネスを実践するように
努めてみるということだ。
マインドフルネスも良いことなので、
このための時間を取るよう
習慣化するとよいだろう。
それ以外の時には、
マインドワンダリングでもOKだ
と自分に許可を出せれば、
マインドワンダリングしている自分を
好きになれる。
私自身もマインドフルネスを
一生懸命練習していた時期があった。
マインドフルネスを実践すると分かるが、
これって意外と難しい。
1分もしないうちに、雑念が入ってくる。
すると「ああ、ダメダメ」って思いがちだ。
頑張っても、やはり雑念に邪魔される
とがっかりすることも多かった。
でも、勝間さんが仰る通り、
雑念が入ってくる状態は、
人間本来の姿なのだろう。
これを否定すれば、自分が苦しくなる。
大切なことは
マインドワンダリングを悪いことだ
と思わないことだ。
確かにマインドフルネスをした方が
よいと思われる時もあるが、
その時には時間を決めてやってみる。
それ以外の時には、
普通にマインドワンダリングする自分を
本来の在り方だと思って、
肯定する気持ちでいると
自己肯定感も上がるので、よいだろう。
勝間さん、役立つトークを
有難うございました。
参考動画:「気が散ることにも役割がある。マインドワンダリングする自分をもっともっと許して、楽しもう」
(ユーチューブ 勝間和代さん)