ぐずる赤ちゃんがスヤスヤと眠る、魔法のような方法

娘が生まれたばかりの頃の話。
新米ママの私は、授乳や、オムツ替え、
赤ちゃんの衣類の洗濯などに不慣れで
かなり手こずっていた。
ミルクも飲ませて、
オムツもスッキリさせた後、
ベビーコットに入れて、
寝かせようとしても
娘は泣くばかり。
暫く泣き止まないので
私の心配が始まった。
「身体の具合が悪いのだろうか?
どこか、痛いのだろうか?」
泣くだけで、何も話せない赤ちゃん。
心配性の私は、不安になった。

コットから出して、抱き上げれば
泣き止む。でも、再びコットに戻せば
また泣き始めるのだ。
「あ~、どうしたらいいんだろう?」
これでは、他の家事もできないし、
自分も休憩できない。
途方に暮れていた時に
プランケットナースが我が家を訪問し
役立つお知恵を下さった。
ちょっとしたことだが、
これをすることで、赤ちゃんは泣き止む。
そして、スヤスヤと寝てくれるのだ。
まるで、魔法のようだと感じた。
育児疲れをしていた私も、
これにより、かなり救われた。

その方法とは、ベビーブランケットで
赤ちゃんをしっかり包んであげること。
繊細な赤ちゃんなので、
きつく絞めることはしないが、
肩から足の先まで、ベビーブランケットで
しっかりと巻いてあげることだ。
これをしてからコットに入れると
泣くこともなく、直ぐに寝付いて
スヤスヤと寝てくれる時間も長くなった。

たったこれだけで、なぜ、効果があるのか?
私は色々考え、自分なりに解釈した。
おそらく、身体全体がブランケットで
しっかり包まれていれば、
赤ちゃんは安心するのでは? と思った。
生まれる前、お母さんのお腹の中では
空間的にかなり窮屈であっただろう。
でも、お母さんの子宮の壁に守られて
安心感があったのではないか?
と勝手に考えた。

実は、ここからが本題。
しっかり包まれている感覚は
赤ちゃんのみならず、大人にも
安心感を与えるのではないか?と考えた。
そして、自分が寝る時にも
全く同じことを試してみたのだ。
身体を毛布にしっかりと包んで
寝てみると、予想通りの結果が出た。
「これって、効き目ありだ!」と叫んだ。
しっかりと毛布で包まれると
感覚的に安心感、安定感がある。
そのため、寝やすくなると感じた。

この方法は、すべての人に
有効だとは思えない。
締め付けられた感覚が嫌いで、
毛布を蹴っ飛ばして、大の字に
なって寝る方がいい人もいるだろう。

しかし、私個人は毛布にしっかりと
包まれている感覚、身体を縮めて
お母さんのお腹の中にいるような
姿勢で寝ることは、なぜか、
安心感があり、より良く眠ることができる。

50代のオバさんである私が、
赤ちゃんと同じ方法で
寝つきが良くなるのは笑い話。
でも、私以外の人でも、
効き目があるかもしれないと思った。
夏場の暑い時には
冷たい感触のシーツを身体に巻いて
寝てみてもいいだろう。

赤ちゃんの夜泣きが多くて
困っているママがいたら、
この方法を是非試して欲しい。
また、大人でもよく眠れなければ
ちょっとトライしてみることを
オススメしたい。