課題に直面した際、
解答を見つけるために
悩んでいることもあるでしょう。
しかし、どんなに考えても
なかなか解決策が
見つからないことも
珍しくありません。
今回の記事では、そんな場合に
おすすめのアプローチについて
話します。
結論を先に言うと、
「その課題は一旦横に置いて、
忘れてしまうこと」です。
では、なぜ
そのようなアプローチが有効なのか、
その理由を説明します。
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日常生活の中で、
さまざまな課題に向き合い、
一生懸命考えることも
あるでしょう。
しかし、なかなか良い解決策に
巡り合えないことも
少なくありません。
どれだけ考えても、
適切な答えが見つからない!
正直に言うと、そんな時には
イライラや焦りが募り、
フラストレーションが
高まるばかりです。
しかし、焦りやイライラは
生産性を下げるものです。
ストレスが増えるだけでなく、
逆に答えを
見つけにくくなるものでも
あります。
そんな場合は、思い切って
その課題を一旦横に置き、
忘れてしまいましょう。
一生懸命考えている最中には、
解決方法が分からなくても、
諦めて忘れると、意外にも
突然素晴らしい答えが
目の前に現れることも
多いからです。
どれだけ考えても、
答えが見えない課題に対しては、
一旦寝かせて
忘れることにしましょう。
そのためにできることは、
その活動を中断したり、
その場所を離れたり、
外に出て散歩をしたり、
お風呂に入ったり、
今までとは違うことを
始めることです。
その課題とは無関係のことを
行うことで、
心もリフレッシュされ、
予想外の展開になることも
珍しくありません。
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私もこれまで何度も
このような経験をしました。
必死に考えている時には、
全く解決策が見えませんでしたが、
「もういいや」と諦めた後に
突然「こうしたらいいんだ」
というアイデアが
浮かんでくるのです。
そのような瞬間は、
その課題とはまったく関係のないことを
している時です。
しかも、その答えは
非常に満足できるものであり、
良い結果につながることも
しばしばでした。
私は子供たちが小さな頃、
コンピュータープログラムに
没頭していました。
子供たちが幼稚園や小学校に
行っている間、
私は自宅のコンピュータールームにこもり、
ずっとプログラミングの課題に
取り組んでいました。
その課題の中には
かなり難しいものもあり、
解決方法が見えないものも
多かったです。
幾つかのアイデアが浮かびましたが、
どれを試しても
上手くいきません。
考え続けても
適切な答えが見つからず、
頭が混乱してしまうことも
よくありました。
パソコンのスクリーンに向かって、
かなりの時間を
無駄にしたような気がします。
そんな時、「もういいや」と諦めて
プログラミングの作業を
やめてしまった方が、
良い結果を得ることが多かったです。
私にとって良かったことは、
作業中でも子供たちを
迎えに行かなければ
ならなかったことでした。
未解決の問題がある時、
迎えに行くために
スクリーンから離れることは、
なかなか難しいものです。
しかし、
行かなければならないから、
無理にでもパソコンから
離れたことが
とても役立ちました。
プログラミングについては、
一旦忘れて外に出て歩くと、
気分がすっきりして、
それまでの悩みも軽減されました。
学校の終業チャイムが鳴るまで、
少し時間があれば、
私は学校周辺を
散歩することにしていました。
のんびりと歩いている最中に、
突然素晴らしいアイデアが
頭に浮かんできたのです!
さっきまで何時間も考えても
出てこなかった答えが、
スッと目の前に現れたのです!
「なるほど、
こうやって解けばいいんだ」と
素晴らしい案が降りてきました。
家に帰ってから、
そのアイデアに基づいて
プログラムを組んだところ、
すべてが順調に進み、
難題のプログラム課題も
スッキリと解決することが
できました!
おそらく、あのまま考え続けても、
この素晴らしい案に
出会うことは
なかったでしょう。
お迎えのために活動を中断し、
一時的にそのことを
忘れることができたおかげで、
素晴らしいアイデアに
出会えたのです。
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プログラムの課題のように
考えるのをやめてから、
意外とすぐに
答えが見つかることもありますが、
常にそうとは限りません。
場合によっては、
数日後や数週間後に
ひらめきが訪れることも
よくあります。
これも私の経験ですが、ある時
友人に言いにくいお願いを
したいと思いました。
でも、
そのお願いを伝えることが
友人を傷つけるかもしれない
と感じたため、
ずっと躊躇っていたのです。
私は内向的な性格で、
人間関係に苦手意識を
持っています。
他人との交渉も
うまくできないタイプです。
適切な表現ができず、
会話でも誤解されることが
少なくありませんでした。
そんな私は、
どのようにお願いすればよいのか
分からず、
言いたいことも言えず、
長い間モヤモヤが
心の中に残っていました。
平均的な人であれば、
はっきりと伝えることが
できるかもしれません。
しかし私の場合は、
それができないため、
どうしようかと悩んでいました。
しばらくの間、
そのことを考え続けましたが、
適切な言葉が見つからず、
もう諦めようと思いました。
それから約1週間後のことです。
お風呂に入っている最中に、
突然、どのように話せばよいのか
素晴らしい答えが
頭に浮かんだのです!
そのことをすっかり忘れ、
全く関係のないことを
していた時に、突然答えが
目の前に現れました!
「ああ、そうだ、
このように伝えればいいのだ」
と分かったので、翌日、
躊躇うことなく
友人にそのお願いをしました。
結果は非常に上手くいき、
友人を傷つけることなく、
自分の願いを
聞き入れて貰えたのです。
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一生懸命考えている最中に、
良い案やアイデアが思い浮かぶ
と思われがちですが、
実はそうでもなく、
ぼんやりしている時の方が
それが起きる確率は高いです。
散歩中だったり、
お風呂に入っている時だったり、
車の運転中に信号待ちをしている時など、
あまり大した活動を
していない時に起きやすいのです。
最近の脳科学研究でも、
このことが正しいことと
判明しています。
ぼんやりしている時こそ、
脳は活発に働くことが
分かったからです。
意識的に頭を使った後、
ぼんやりと無意識に
頭を働かせることで、
思わぬひらめきが多く生まれるのです。
創造性の4Bという言葉があります。
4Bは、ベットルーム、バスルーム、
バー、バスの言葉の頭文字を
取ったものです。
寝る前に布団に入っている時、
目を覚ましたばかりで
まだ布団の中にいる時、
お風呂やトイレに入っている時、
バーでお酒を飲んでいる時、
バスや電車で移動している時など、
こんな時には緊張が解けて、
リラックスしてぼんやりとした状態に
なりやすいです。
すると、良いアイデアが
生まれるための条件が整います。
ただし、
ちょっと補足しておきます。
常にぼんやりする状態では
ダメだということです。
最初に分からなくても、
自分なりに一生懸命
考えてみるプロセスが
必要なのです。
調べられることは調べてみて、
答えを見つけるのに
役立ちそうな情報には
目を通してみることも大切です。
まずはそのことに集中して、
一定期間はその答えを
見つけるよう努めてみることです。
それでも答えが見つからなければ、
その後もずっと考え続けるのではなく、
一旦、諦めてしまうとよいです。
「もういいや」と思い、
そのことから離れて、
別のことを始めれば、
別のことが頭に入り、
忘れやすくなるものです。
しばらくの間、そのことを
すっかり忘れてしまうことも
あるでしょう。
でも、不思議なことに、
忘れていたはずなのに、
突然のひらめきが頭の中で
起こるのです。
そのひらめきも
意外な時に予想もせずに
やって来るから、
興味深いものです。
すべてのことが
この方法で解決される
という保証はありませんが、
私はかなり高い確率で、
これを経験してきたと思います。
時間制限のある課題に関しては、
少し工夫も必要です。
なぜなら、期日ギリギリになれば
焦りの気持ちが
生まれるからです。
焦っている時には
ひらめきは起きないものです。
焦りの気持ちは視野を狭くし、
普通なら見えるものでも
見えなくなることもよくあります。
そのため、焦りが起きないように
時間的に余裕を持って
課題に向き合う姿勢が重要です
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今回の話をまとめると、
一生懸命考えても
なかなか良い答えに
たどり着けない場合は、
考え続けることはやめましょう。
一旦それを置いて、
忘れてしまう方がよいです。
完全に忘れて
他のことをしていると、
突然答えが見えることも
珍しくないからです。
特にぼんやりとしている時には
頻繁に起きやすいです。
時間厳守の場面では
焦りの気持ちが生まれるため、
この方法に頼ることは
適切ではありません。
ひらめきは期待する時には
訪れないからです。
「もうどうでもいいや」と諦めて
忘れた時に予想外に
訪れるものです。
ひらめきによって
最適な答えに出会った時は、
とても爽快で
清々しい気分になります。
その答えも
なかなか素晴らしいものである場合が
多いのです。
一生懸命考えても
解決方法が見つからない場合は、
一旦寝かせて忘れましょう!
ひらめきの経験を
何度か積むことで、
そのコツも徐々に分かり、
ひらめきを起こしやすくなります。
一度忘れることは
かなり効果的なので、
考えても考えても
答えが見えない時には、
あなたもぜひこの方法を
試してみてください!