今回は、
「健全な人間関係を保つには、
正しい距離感と
バランスが大切だ」という話題。
適切な距離感とは、
お互いに風通しの良い空間があり、
一人一人が自立していること。
他人に頼りすぎることや、
人間同士の癒着を避け、
それぞれが自分の足で
しっかりと地に足をつけて
真っ直ぐ立っている状態が
望ましい。
このような状態が実現できると、
健全な人間関係を
保ちながら
幸せに生きることが可能だ。
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では、そのためには
どんな姿勢で
生きればよいだろうか?
まず最初に、
自分自身に意識を向け、
自分の感覚に従って、
自らが決断すること。
日々の生活の中で、
私たちは数多くの選択を
している。
大きな選択もあれば、
小さな選択もある。
何かを決める際、
基準にすべきものは、
自分自身の感覚だ。
具体的には、
自分の心地が良いこと、
惹かれること、しっくりくること、
楽しいと感じること、喜びを感じることを
選ぶことが重要だ。
自分にとって
これが良いと思った時、
誰かが反対することもある。
「そんなことはしないで、
こうしなさい」と親が
アドバイスしてくるかもしれない。
しかし、そんな場合でも、自分が
親の勧めにしっくりこなければ、
それはやらないことだ。
世間や社会が
「こうするのが正しい」と言っても、
自分がそれに対して
ポジティブに感じなければ、
従わない方が無難だ。
大切なことは
自分自身の感覚を信じて、
自分がポジティブに感じる方向へ
進むこと。
なぜなら、
それが自分にとっての
正しい道だからだ。
意識を向けるべきところは、
周りにいる友人や家族ではなく、
自分自身だ。
こうすることで、一人一人が満足し、
豊かな気持ちで
生活できるようになる。
もし世の中の人すべてが
このような姿勢で生きれば、
皆が自分自身の人生を生き、
幸福感も増してくる。
豊かな心を持った人々が
自分の足でしっかりと立ち、
自分の人生を充実させることで、
自然と人間関係も
良好なものになる。
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独立心を持ち、
自分自身を大切にしながらも
必要な場合には、
誰かと共同で
コラボすることも可能だ。
一緒にやることが
楽しそうだと感じた場合は、
もちろん他人を誘うこともできる。
相手も「ホント、ワクワクするね!
一緒にやってみようよ」と言えば、
ぜひ一緒にコラボするとよい。
ただし、忘れてはならないのは、
無理強いをしてはいけない
ということ。
自分があの人と
一緒にやりたいと思っても、
相手がそうではない場合は、
あっさりと諦める方がよい。
逆に誰かに誘われても、
自分が気乗りしない場合は、
はっきりと断るべきだ。
誘う側も誘われる側も、
自分の気持ちに正直であり、
本当にそうしたい
と思う時だけ共同でやることだ。
「どうしても
あの人と一緒にやりたい」と
執着心を捨てられずに、
相手にしつこく
アプローチするのはNG。
そんなときには、
潔くサラッと諦めよう!
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もう一つ
気をつけるべき点は、
他人を助ける場合。
誰かが
困っているように見えた時、
気を利かせて
手伝ってあげたいと思うだろう。
でも、そんな時には
お節介にならないよう
十分注意する必要がある。
相手が自分でできるのに、
「あの人大変そうだから、
私が代わりにやってあげる」
というのは避けるべきだ。
なぜなら、
本人がやるべきことは
その本人がした方がよいからだ。
たとえそれがその人にとって
チャレンジに感じられても、
その本人にとっては
貴重な学びのプロセスであり、
自己成長するための機会だ。
もし、自分が
相手が向上するチャンスを
奪ってしまえば、
その人は学びのタイミングを
逃してしまう。
そうなれば、学べないから、
いつまでも自分でできずに、
他人に依存してゆく道に
入りやすくなる。
自分としては
親切心でやっているつもりでも、
相手にとっては
迷惑になることもあるのだ。
手伝ってあげたい気持ちは
ぐっと抑えて、口出ししないで、
ただ優しく見守ってあげよう!
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もちろん、相手が
誰かの力を借りなければ、
自分だけではできない
という場合もある。
そんな場合は、
助けてあげるのもOKだ。
ただし、相手を助けるために
大きな自己犠牲を払ったり、
無理をしすぎるのは
望ましくない。
自分ができる範囲で
相手の役に立つことが重要だ。
相手が自分でできることなのか、
そうではないことなのか、
見極めることが必要だ。
そして、相手が頑張れば
自分でできることは、
その人に任せるべき。
上手くできない相手を
近くで見ていてもどかしくても、
口出しすることなく、
暖かく見守ってあげること。
もし、その人だけでは
どうしてもできないことが
ある場合は、
自分ができることがあれば
ぜひ手を貸してあげよう!
自分自身が何かをするときにも、
自分でできることは
他人に頼る前に
自分でやるようにする。
もし、自分だけでは
できないと思われるのなら、
お願いしてもよいだろう。
ただし、
他人に自分のことを
察して貰おうと
期待してはならない。
自分の状況をきちんと説明し、
「~していただけませんか?」
と丁寧に依頼することが大切だ。
自分でできることは
自分でやる。
どうしても、できない部分は
誰かに助けを求める。
その際には、
きちんと言葉を使って
相手に頼もう!
逆の立場では、
誰かから頼まれる前に、
「あの人、困っているみたいだから」
と勝手に判断して、
お節介をやくことは
感心できない。
手伝うのは、
依頼を受けてからだ。
すべての人が
このルールを守れば、
下手な依存関係も減り、
人間関係が改善されるはずだ。
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今回の話をまとめると、
健全な人間関係を
保つために、次のことに
気をつける必要がある。
1)何かを決めるときには、
自分自身の感覚に従って、
自分が良いと思うことを選ぶこと。
2)誰かと協力関係で
何かを成し遂げたい場合は、
両者が気乗りするときのみ
コラボすること。
3)チャレンジがあっても、
自分でできることは
自分でやること。
どんなに自分が努力しても、
自分一人では
無理なことだけを
誰かにお願いすること。
その際は、相手に自分の必要性を
察してもらうことを期待せず、
きちんと声に出して
丁寧にお願いすること。
これらを守ることで、一人一人が
自分の足でしっかりと立ち、
お互いの間の風通しもよくなり、
皆が気持ち良く生活できる。
結果的に、
お互いの人間関係も
良好なものに維持しやすい。
正しい距離感と
バランスを意識して、
健全な人間関係を目指そう!