ブルーオーシャン戦略は
レッドオーシャン戦略に対抗する概念。
血で血を洗うような
競争の激しい既存市場をレッドオーシャン
と呼ぶのに対して、
そこから可能な限り脱却して、
競争のない理想的な未開拓市場を
ブルーオーシャンと呼ぶ。
ブルーオーシャン戦略の基本は、
既存のものから
あまり求められないものを
減らしたり、取り除くこと。
また、今のサービスにはなく、
顧客に求められているもので、
比較的低コストで提供できるものを
新たに付け加えていくこと。
取り除くことと、付け加えることを
常に繰り返して、変化させてゆく。
そうすることで、コスパの良いサービスを
作り上げるという発想だ。
今回は勝間和代さんのトークを参考にして、
ブルーオーシャン戦略について
考えてみたい。
勝間さんはユーチューブで大成功されている。
登録者数も再生時間数も高く、
多くの視聴者が、勝間さんのトークを
毎日、楽しみにしている。
そんな勝間さんはユーチューブのやり方を
常に変化させて工夫しているそうだ。
その際、ヒントにしているのが
ブルーオーシャン戦略の考え方。
勝間さんは次のことを考えた。
1)自分にとってラクにできることで、
ユーチューブのユーザーが
スゴク喜んでくれるものは何か?
2)せっかく力を入れてやったのに、
ユーザーにとっては、あってもなくても、
どうでもよいものは何か?
1)は、付加価値が高くて、
コストが低いということ。
2)は、付加価値が低くて、
コストが高いということ。
この2つが見つかったら、
1)を増やして、2)を減らす。
そうすることで、コスパの良いサービスを
低いコストで提供できるようになる。
最近、勝間さんが決めたのは、
ユーチューブの概要欄、タグ付け、
終了画面の編集は止めること。
なぜなら、それらの編集に時間をかけても、
ユーザーは有難いと思わないから。
また、今まではスピーチ時間を短くするよう
努めてきたが、それも止めた。
その理由は、短くまとめるには気も使うし、
短いものが喜ばれるわけではないからだ。
勝間さんが自然に喋る時の
話のテンポや流れがよいから、
ユーザーは喜んでくれていると感じた。
これだったら、自分もラクにできて、
ユーザーにも感謝されるので、
取り入れることに決めた。
また、勝間さんのペットである猫ちゃんたちを
一緒に出演させることは、
ユーザーには、とても喜ばれている。
猫と一緒にビデオ撮影するのは、
勝間さんの労力を使うことでもなく、
簡単にできることだ。
そのため、猫ちゃんたちも、
積極的に動画に参加して貰うことにした。
このようにユーザーが欲しているもので、
自分がラクにできることを
積極的に付け加えてゆく。
逆に、一生懸命、時間と労力をつぎ込んでも、
ユーザーにはあまり喜ばれないものは、
躊躇することなく、削ってゆくこと。
顧客が強く求めるものを
いかに安く提供できるかが、
成功の鍵となるだろう。
つまり、コスパの良いサービスを
提供側も低コストで作り出すこと
に集中すると良い。
この戦略で、もう一つ大切なことは、
やりながら様子を見て、
常に変化させていくこと。
こういうサービスを提供しようと一旦決めたら、
その後は、ずっとそれに固執することでは、
成功は生まれない。
最近のテクノロジーの進化は
驚くほど速い。
時代の流れも風のようだ。
やってみて、どんな反応が返ってくるのか?
常に観察して、フィードバックを貰い、
それによって、捨てる物、付け加える物を
変え続けていくことが重要だ。
ブルーオーシャン戦略は
もともとマーケティングの考え方だが、
他のことにも応用が利く。
例えば、主婦の人が家事をする時でも、
自分にとってはラクにできて、
家族にスゴク喜ばれるものは何か?
自分には時間と労力がかかり、
面倒だと思われることで、
やらなくても支障がないことは何か?
その時々により、捨てられること、
付け加えた方がよいものが変わってくる。
常に、どうすれば、自分のコストを低くして、
家族に感謝されることを考えて、
いろいろ実践しながら、やり方を変えてゆく。
そうすることで、コスパのよい家事サービスを
低コストで家族に提供できるだろう。
勝間さん、役立つトークを
有難うございました。
参考動画:「ブルーオーシャン戦略で生産性を上げる」
(ユーチューブ 勝間和代さん)