今回の話は、
今までの常識や学んだことを
いつでも覆す心構えを持とう!
という内容。
別の言い方をすれば、
積極的にアンラーニングしよう
ということ。
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そもそも
アンラーニングとは何か?
それは、
ラーニング(learning-学ぶこと)
の反対の意味で
過去の学びを捨てることだ。
ラーニングは
新しい知識、思考、習慣を学び
身につけること。
それに対して、
アンラーニングは、既に学んだ
知識、思考、習慣を見直して、
必要であれば、手放すことだ。
新しいことを学ぶのは、
とても有意義なこと!
できれば常に新しいことに触れ、
色々なスキルや知識を習得できれば、
素晴らしい。
それと同時に、
今まで学んだことの一部を捨て、
意図的に忘れることも重要だ。
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なぜそうなのか?
その理由は、
過去の知識やスキルの一部は
古くなり、
もう有効ではないから。
「10年前にはこうだった」と言っても、
10年後の今では
廃れてしまったこともあるはず。
そういうモノは潔く捨て、
新しいことを取り入れた方が
望ましい。
昔の学びやスキルに固執して、
期限切れになったものに執着すれば、
新しい知識も受け入れ難いからだ。
その結果、前に進むことも
できなくなる。
これはとても残念なことだ。
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年齢を重ねれば、
頭が固くなり
柔軟性を失う人も少なくない。
新しいことにぶつかった時、
これまで習ってきたことを守りたく、
古いものをぎゅっと握りしめ、
手放さないことも珍しくない。
過去に時間や労力をかけて
学んだことを捨てたくない!
という気持ちが強いからだ。
そのため
新しいことを邪魔に感じて、
それを排除しようとする
ことさえある。
もちろん
過去に学んだことが
今でも上手く行っているなら
全く問題ないだろう。
しかし学んだことの一部は
もう今では
通用しないものもある。
古くなり廃れたものに
ずっと執着して、手放さなければ、
新しいモノを受け入れるのは困難だ。
悲しいことに
そのような姿勢で生きれば、
自分の進化成長が
妨げられることになる。
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例えば、
プログラミングの世界では、
5年前に習ったコードの書き方は、
5年後の今では無効になることも
しばしば。
今ではそのコードの書き方は
非常識になることさえあるくらいだ。
5年という期間に優秀なエンジニアが
便利なファンクションを作り出し、
それを利用した方が
ラクに簡単に開発作業が
できるようになったからだ。
便利さだけでなく、
新しいモノを利用した方が
セキュリティー面でも安全だ。
それなのに、
「自分はこのように学習したから」と言い、
昔のやり方でコードを書けば、
非効率かつセキュリティーホールの多い
危ないシステムを開発することになる。
昔のやり方を捨てることなく、
新しい方法を取り入れなければ
周りにどんどん
置いて行かれることになってしまうのだ。
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料理についても
似たようなことが言えるだろう。
昔自分が料理を教わった時には
「こういうふうにやるのがよい」
と言われたことでも
今では便利なツールが出て、
別のやり方が主流になっている。
それなのに
新しく出た便利なツールを否定して、
昔のやり方に固執し、
わざわざ時間や労力をかけて
その作業をする人もいる。
そんな人は、若い人が
便利なツールを使用するのを見て、
「あれはダメだ!」
と批判までしているのだ。
でもその姿勢はNG。
なぜなら
今の方法では、より効率よく、
より時間短縮で同じ作業ができるから。
よって時間的にも、労力的にも
新しいツールを利用した方が
賢いと言えるのだ。
便利なモノが出てきたら、
昔の古いやり方は捨て、
積極的に新しいものを取り入れて、
より短時間で効率よく
同じことをこなした方がよいはず。
そのお陰で、
時間的にも、エネルギー的にも
余力が生まれ、
その余力で新たな活動を始めることも
可能になるからだ。
そちらの方が
有意義ではないだろうか?
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時代の変化に伴なって、
テクノロジーも進化して、
色々なやり方、方法、
生活の仕方も変化してゆく。
それと同時に考え方や価値観も
大分変ってゆくものだ。
過去に学んだことが
自分の成長を阻まないためにも、
生きている間、ずっと
ラーニングとアンラーニングを
続けて行こう!
昔学んだことに執着せず、
今までの前提や、知識、思い込みを
ゼロにして、謙虚な気持ちで
新しいことに向き合おう!
そうすれば、私たちも
ずっと進化成長を続けることが
可能になる。