先日聞いたネットトークで、
日本の社会人は
他国の社会人に比べて
勉強時間が短い傾向にある
と言われていました。
個人的な意見ですが、
その原因は、
多くの人が学びを楽しめず、
できるだけ学びを
避けようとするからだと思います。
このことは、日本の受験教育が
私たちから学びの楽しさを
奪ってしまったからだと考えます。
そこで今回は、
このことについて
深掘りしてみます。
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実は最近、
心理学の勉強を始めました。
そして、そのことを
日本の友人に話したら、
「素晴らしいね!」
と褒めてくれました。
その友人は
「なぜ心理学の勉強を始めたの?
その勉強の目的は何?」
と尋ねてきました。
私としては、単純に
勉強がしたいからしているだけで、
他に特別な目的はありません。
心理学に興味があり、
心理学に関するトークを聞いたり、
関連する本を読んだりするのが
大好きなので、より深く学びたい
と思っただけです。
友人との会話中に、
「そんな勉強をして、
将来役立つの?」と聞かれたとき、
少し違和感を覚えました。
友人は口にはしませんでしたが、
60歳を迎えた私が、
なぜ今さらそんな勉強をして、
何の利益があるのかと
疑問に思っているように
感じました。
そのため、
何とも言えない感覚に
陥りました。
日本にも勉強熱心な人はいますが、
勉強そのものを楽しむというよりも、
資格試験に合格するために
勉強している人が多いような気がします。
社会人が勉強する主な理由は、
資格を取るための勉強が
ほとんどではないでしょうか?
友人が「何が目的なの?」
と聞いてきたのも、
「何か資格を取ろうと思っているの?」
と聞きたかったのだと思います。
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実は、私も日本に住んでいた頃は
勉強が大嫌いでした。
その原因は、日本では
自分主導の学習機会に
恵まれなかったことにある
と考えています。
日本の学校では、
得意・不得意や好き・嫌いに関わらず、
全員が同じ教材を
同じタイミングで学ぶ方式が
取られていました。
「皆が理解することは
自分も理解すべきだ」とか
「教わったことはすべて
理解しなければならない」
といった状況で教えられました。
教師から与えられる課題に
受動的に取り組むことが
多かったように思います。
また、日本の受験教育には
問題があると感じます。
試験に向けて
大量の情報を暗記することが主流で、
その覚えた知識が
実生活で役立たないことも
しばしばです。
受験のために一生懸命勉強しても、
その内容が生活に活かされることはなく、
受験が終わるとすぐに忘れてしまいます。
暗記が得意な人は
高い偏差値を取る傾向にあり、
逆に暗記が苦手な人は
偏差値が低くなります。
考える力が試されるというより、
単に記憶力が優れた人が
優秀だと評価されることが多かったです。
このような勉強を強いられると、
勉強への興味を失うのも
無理はないでしょう。
そのため、
勉強する必要がなくなると
勉強を避けるようになるのも
不思議ではありません。
日本の社会人が
他国の社会人に比べて
勉強時間が短いのも、
このためではないかと思います。
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以前は勉強嫌いだった私も、
ニュージーランドでの生活を通じて、
勉強を心から
楽しむようになりました。
その理由は、ニュージーランドでは
自分の興味のあることを
積極的に学ぶ人が多いからです。
そうした人々に触発され、
私も自分の関心がある分野を
学ぶようになり、やがて学ぶこと自体が
楽しいと感じるようになりました。
ニュージーランドの教育システムは、
日本とは大きく異なり、
短所を無理に克服させるよりも、
長所を伸ばすことに重点を置いています。
この環境は、自分の得意分野や
関心のあることを
深く追求しやすくしています。
知らないことを学ぶ喜び、
理解できなかったことが
理解できるようになる喜び、
できなかったことが
できるようになる喜びは、
私に大きな満足感を与えてくれます。
学ぶことの喜びを知ると、
さらに学びたくなります。
学ぶ目的は目標達成ではなく、
学ぶこと自体の楽しさにあります。
学んだことを生活に活かすことで、
満足感だけでなく、
豊かな人生を送る実感も得られます。
学びは、自己成長を促し、
より意義深い充実した人生を
送るための鍵だと私は考えています。
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受験教育で学びの楽しさを
奪われてしまった人が、
学びを楽しんで
自分の人生をより豊かで
充実したものにするためには、
学生時代に受けた
日本の学校教育のパラダイムから
脱却することが必要だと思います。
そして、自分主導で
個性的な学び方に
シフトすることです。
具体的には、
自分に響かないことは避け、
心が動くことに焦点を当ててみます。
自分にとって
難しいところはパスして、
興味や関心を引くことに集中します。
自分の好奇心に従って、
知りたいことを徹底的に
追求するとよいでしょう。
無理なく、自分に合ったペースと
方法で学ぶことも大切です。
読書が好きなら書籍を読み、
動画で学ぶことを好むなら動画を視聴し、
オーディオで学ぶことが好きなら
音声を聞くなど、
自分に合った方法を選ぶとよいでしょう。
このように自分に合った方法で
自分のペースで学ぶことで、
学びから得られるものが増え、
楽しむことができるようになります。
また、そうした学びを
生活に応用することで、
人生をより豊かで便利にする
多様な方法を
見つけられるようになるでしょう。
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この記事の読者の中には、
かつての私のように
勉強が嫌いな方も
いらっしゃるかもしれません。
もしそうなら、それは
子供時代の受験教育によって、
勉強の楽しさを
奪われてしまったからだと思います。
そのため、勉強は
つまらないものだ
と思い込んでしまったのでしょう。
しかし、
日本の伝統的な教育方法から外れて、
自分主導の学びを始めると、
勉強は楽しいものに変わります。
新しい知識を得る喜び、
理解できなかったことが
理解できるようになる喜び、
できなかったことが
できるようになる喜びは、
本当に素晴らしいものです。
今回の話のメインメッセージは、
自分の興味や関心に従い、
知りたいことを深く追求する姿勢で
学ぶことを楽しみましょう
という内容です。
そして、その学びを日々の生活に活かし、
より楽しい毎日を送りましょう
ということです。
これも私が
個人的に感じたことですので、
一つの意見として
聞いていただければ幸いです。
このテーマでYouTubeにも
トーク動画を投稿しています。
こちらも合わせて
ご覧になっていただければ嬉しいです。
リンクは以下の通りです。
https://youtu.be/j1R9RGNJga8?si=qf46HEvj5TS_w5ea