昔、オークランドで
ホームステイをした時、
ホストマザーに
「シャワーは５分以内に
終わらせてね」と言われた。
その時は、正直、
「ケチ臭いな」と
心の中で思った記憶がある。
しかし、今では、私が
家族に対して、
同じようなお願いをしている。
なぜ、そうなのか？
良質の水が豊富な
ニュージーランドだが、
「お湯」の量には
大分制限がある。
我が家では、
タンクに水を溜めて
電気でタンクを温め、
お湯を作るシステムだ。
タンクの容量は１８０リットル。
タンクのお湯を使い果たせば、
次にお湯ができるまでには
約６時間かかるのだ。
そんなわけで、
日本に居た時のように
お湯をジャブジャブと
使うことができず、
常に倹約モードでいる。
困ったことに
娘のシャワーは非常に長い。
何も言わなければ、
永遠とシャワーを浴びている。
夫や息子はサッサと
済ませてくれるので、
助かっていたが、
最近は、ティーンエージャーに
なったせいか、
息子のシャワーも長くなってきた。
そこで、娘、息子のシャワー時には、
タイマーをかけることにした。
一人につき１０分ということで、
携帯のタイマーを使っている。
８分経過した時点で、
バスルームのドアを叩き
「あと、２分だよ！」
と大声で知らせる。
そのお陰で、
今ではお湯がなくなることを
防げているが、
タイマーシステムを
取り入れる前は
最後にシャワーを浴びた私が
水シャワーを浴びる
こともよくあった。
夏であれば、水シャワーも
いいが、冬は
けっこうツライ。
私の住む地域では
ガスにより瞬間的に
お湯を作るシステムを
使う人もいるが、
我が家のように
電気でタンクの水を
温める家も多い。
また、場所によっては
ガスのサービスがなく
電気だけしかオプションが
無い場合もある。
つまり、お湯に制限があるのは、
我が家だけの問題ではない。
こんな理由があって、
我が家ではバスタブを
全く使っていない。
海外生活を長年していて
日本の何が恋しくなるか？
私の場合は、
日本のお風呂だな。
身体全体で湯船に
ゆったりつかって
リラックスしたい。
ああいいな～
日本のお風呂。