今回は、
「心の状態を整えることが
とても重要だ」という話。
その理由は、心の状態が
自分の見る現実を創るからだ。
なぜそうなのか?
詳しく解説したい。
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常識的には、
身の回りで起きることにより、
嬉しくなったり、
悲しくなったりするので、
現実が自分の心の状態を決める
と考えがちだ。
確かにそれは一理あるが、
これだけでは
全体像が見えていない。
「自分の心の状態が
見える現実を創り出す」
という疑いない事実もあるからだ。
どちらかと言えば、
「心が先で、現実は後からついてくる」
という方がもっともなこと。
なぜそうなのかは、
同じ人間でも
気持ちが落ち込んでいる時に
見えるものと、
ウキウキして
気分がハイになっている時に
見ているものとは、
全然違うからだ。
たとえ同じ環境内にいても、
自分の心の状態により、
見えているものが
全く異なっているのだ。
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このことは科学的にも
証明されている。
私たち人間は誰でも
「スコトーマ」と呼ばれる
心理的盲点がある。
そのため、
自分を取り巻く環境内の
すべてのモノを
見ることはできない。
実際には存在していても、
自分の視界には全く入らず、
無いもの同然になっているモノも
たくさんある。
極端なことを言えば、
たとえ自分の目の前にあっても、
それが見えない時もあるのだ。
なぜそのような現象が
起きるのか?
それは人間脳の
性質によるものだ。
私たちを取り巻く世界には、
膨大な情報が溢れており、
脳がすべての情報を処理しようとすれば、
脳はパンク状態になってしまう。
そうなることを防ぐために、
人間脳にはフィルター機能が
備わっており、
自分にとって重要な情報だけを
見れるように
してくれている。
この話を聞けば、
見えない部分はほんの少しで、
見える部分がほとんどなのだろう
と思うかもしれない。
でも、実際には、
見えている部分はほんの僅かで、
大部分は見えなくなっている
というのが本当のところだ。
自分の興味関心があること、
自分が意識を向けたこと、
自分にとって重要だと
判断されることのみが見えて、
それ以外のものは
すべてシャットアウトされる。
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心の状態がどんなものかで
意識の向けどころも
全く違ってくる。
同じ出来事でも、
嫌な気分でいる時には、
その出来事のネガティブ面や
マイナスの側面に注目しやすい。
一方で、気分が上向きで
肯定的な姿勢でいる時には、
ポジティブ面やプラスの側面に
目が向きやすくなる。
その結果、現実として
自分が見るものも
全然違ってくるのだ。
心が乱れて荒れている時には、
意識が悪いことに
集中しやすくなるから、
当然、悪いものを
次から次へと発見して、
嘆く気持ちも強くなる。
そういう時には、
良いことは全然ないように
感じられるが、
本当は良いことだって
同時に起きている。
ただ、それが
見えなくなっているだけだ。
同様に、喜びに満ち溢れ、
ワクワク感が大きい時には、
意識が良いことに
フォーカスされるので、
結果として、良いものを
どんどん見ることになり、
ハッピーな気持ちも増大する。
この時も本当は
悪いことも同時に存在するが、
良いことだけが注目されるので
悪いことは隠されてしまう。
ポジティブにも、ネガティブにも
偏ることなく、冷静な心で
世の中を見渡せれば、
本当は良いこともあり、
それと同時に悪いこともあり、
様々なことが存在する
と理解できる。
ニュートラルな心の状態が
一番視野が広くなり、
より多くのモノを見やすくなる。
それでも、見えているものは、
全体のほんの一部だ。
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「類は友を呼ぶ」という
波動同調の法則も
現実創造に深く関与する。
気分が滅入って
ネガティブな心になれば、
マイナス面に目が向きやすく、
世界や物事の悪い側面だけを
集中的に見るようになる。
そうなれば、
自分から放出される波動も
当然暗いものになる。
すると、その波動と
似たような人たちを
自分のもとに引き寄せる。
現実がツラすぎるから
文句を言ったり、
欲求不満により
愚痴ばかりを言ったりすれば、
同じような人たちが
自分の周りに寄ってくる。
そして、異口同音に
望ましくないことを
唱え始める。
失望している人たちは
不平不満を言うことはあっても、
建設的な行動はしないから、
それなりの現実しか見れない。
それとは逆に、
心の状態が良いものであれば、
物事のポジティブ面や
プラスの側面に注目しやすく、
良いものがたくさん見えてくる。
「私の身の回りには、
こんな素晴らしいものがある。
あんなステキなこともある」
と嬉しくなり、
自分から出る波動も
明るく軽やかだ。
すると似たような周波数の
波動の良い人たちが
自分の周りに集まって来る。
人間は社会的な生き物で、
他者との関係性の中で
自分が成り立っている。
良縁もチャンスも
他人から運ばれてくることも
しばしばだ。
自分の近くにいる人たちが
明るくポジティブで
前向きな人たちばかりなら
皆で共に
建設的かつ生産的な行動を
するようになり、
その結果、素晴らしい現実を
見ることも可能だ。
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こう考えれば、
素晴らしい現実を見て、
幸せな気分になりたければ、
まずは自分の心の状態を
整えるのが一番大切だと言える。
なぜなら、そこから
すべてが始まるからだ。
心が整っており、
良い気分で過ごしていれば、
物事のポジティブな側面に
自分の意識が向きやすい。
意識が向いたところは
大きく見えて、
そうでないところは隠される。
よって、
自分の視界には良いことが
どんどん入って来る。
そうなれば、自分も嬉しいし、
自分と同じように幸せな人を
引き寄せやすくなる。
そういう人たちと一緒に、
意義ある活動に専念すれば、
素晴らしい結果を見ることに
なるだろう。
心が先で、現実は後。
幸せになるためには、
まずは自分の心を整えることに
集中しよう!