今回は、
心配性の人に向けたお話です。
心配とどう向き合うべきなのか、
について語ります。
実は、私自身も相当な心配性で、
色々なことを
心配する傾向があります。
周囲の人たちからも、
「そんなに心配しなくても
よいのではないか？」
と言われることも多々あります。
私のように、
心配しないようにと努力しても、
結局は心配してしまうのが、
心配性の人でしょう。
そこで、
私が心配にどう向き合えば、
少しでも心が楽になるのか？
自分自身で有用だったアプローチを
お話ししたいと思います。
====
「心配する」と言うと、多くの人は
ネガティブな印象を持ちます。
色々なことを心配する私は、
周囲の人たちから
「あなたは心配性だね」と
悪く評価されることもあります。
しかし、私自身は、心配が
必ずしも悪いことだとは
考えていません。
心配には、悪い心配と良い心配、
この二つが存在するからです。
将来の不安を心の中で描き、
そのことを頭の中で
ぐるぐると回すだけなら、
確かに心配は負の力になります。
しかし、心配をしながらも、
未来の出来事に対して
準備する姿勢があれば、
心配することは
決して悪いものではありません。
心配や不安になったとき、
対策を行動に移すかどうか。
これが心配を良いものにするか、
悪いものにするかの決め手です。
たとえば、
重要な試験が近づいている場合、
試験でよい成績を取れるかどうかを
ただ心配しても無意味でしょう。
それよりも、しっかりと勉強し、
どんな問題が出ても
対処できるように
準備をしておくべきです。
仕事の面接を受ける際も、
面接がうまくいくかを
ただ心配していても、
何も成果は出ません。
模擬質問に対して答えを用意し、
面接当日には適切な服装と
きれいな靴で参加するように
心掛けたほうがよいでしょう。
自分でできる限りの準備をした場合、
成功する確率は格段に高まります。
心配性の人は
「心配することは良くない」
と思い込んでいるケースも多いですが、
まずはその考えを
改めることが重要です。
同じ「心配」でも、
良い心配と悪い心配がある
ということを
心に留めておくことです。
====
心配性である私でも、
心配事を忘れる瞬間があります。
それは、
何かに熱中しているときです。
この事実には、
心配を消し去るための
効果的な手がかりが隠れています。
心配に対する対策として、
具体的な行動を開始すると、
その行動に対して
意識が集中するでしょう。
人間の脳は、複数の事柄に
同時に集中するのは難しいですから、
何か他のことに意識が向けば、
心配する気持ちは
次第に薄れていくものです。
さらに、行動を通じて
自分の状態や状況が改善されると、
心配する気持ちも
自然と消えてゆきます。
行動を起こして何かに集中すれば、
自分の意識は「今、この瞬間」
に向くようになります。
その結果、
その行動に没頭していれば、
心配するための余裕が
頭の中からなくなってゆきます。
つまり、
心配と効果的に向き合うためには、
「行動を起こし、その行動に集中する」
とよいのです。
====
心が心配で重くなったときには、
今すぐ行動を起こしましょう。
その心配を解消するために、
自分でできることは何かを考えて、
実行できる範囲で
それに取り組んでみることです。
たとえば、
「自分は病気になるのでは？」
と健康面での心配が湧いたら、
病気を予防するために
何ができるのかを学び、
健康法に取り組むとよいでしょう。
現在は、インターネットにより、
さまざまな有益な健康情報を
得ることも可能です。
それらを参考にして、
自分で実践できる健康法を
試してみましょう。
もちろん、それで
病気を完全に防ぐ保証はありませんが、
健康的な生活習慣を身につけることで、
健康に過ごせる可能性は高まるはずです。
健康的な食事を作るために、
どのような食材と料理法が良いのかを
学び始めれば、
そのことへ意識が集中します。
また、健康を目的として
エクササイズを始めれば、
その活動自体に集中できるでしょう。
実際の行動に移すことで、
自分の意識が心配から逸れて、
心配する時間も少なくなってゆくものです。
それと同時に、
健康でいられる確率も
高まることでしょう。
当然、自分の力でコントロールできない
心配や不安も存在します。
たとえば、地震などの自然災害です。
地震を防ぐことは
個々の力では無理かもしれませんが、
被害を最小限に抑えるための
準備はできます。
大地震の際には、
水が出なくなったり、
食料の獲得が難しくなることも
見込まれます。
そのような状況に備えて、
水をボトルに詰めておいたり、
食品を備蓄する作業に
取り組んでもよいでしょう。
電気が使えなくなる可能性に備えて、
懐中電灯やその他の便利なアイテムを
調査して準備するのも有用です。
寒さを防ぐための工夫も、
前もって調べておけば、
緊急時に役立つでしょう。
このように具体的な対策に
意識を向けることで、
余計な心配をする暇もなくなります。
そして、何らかの対策を講じていれば、
何もしないよりも、
精神的に安定するものです。
====
心配を払拭するために
他のことに焦点を当てるのは
有効な手段ですが、そこには一つ
注意すべきポイントがあります。
単に何か行動を起こせばよい、
というわけではないからです
たとえば、
お金についての悩みを抱えている人が、
その心配を忘れるために、
ギャンブルに手を出すケースが
あります。
ギャンブルにより、短期的には
心の重さを軽減できるかもしれませんが、
長い目で見れば逆効果です。
というのも、心配の元となる状況を
さらに悪化させてしまう可能性が
あるからです。
重要なのは、
問題を解消する方向で
行動を起こすことです。
これが心配を和らげ、
私たちをより良い状態へと
導く鍵となります。
====
今回のテーマを要約すると、
心配にはポジティブなものと
ネガティブなものが存在します。
ポジティブな心配とは、
事態が悪化しないように
行動を起こさせる心配です。
一方で、ネガティブな心配とは、
行動を起こさないで
ただ不安な状態に陥る心配です。
心配にうまく対処する方法は、
問題が発生しないように、
または、問題が小さくなるように
行動を起こすことです。
具体的な行動に取り組み始めれば、
それに集中する時間が増え、
心配する時間が減少します。
もし心配事で精神的に
圧倒されそうになったら、
すぐに行動を開始しましょう！
行動を通じて自分自身を忙しくし、
心配する余地をなくすとともに、
もし心配な事態が現実になった場合でも、
より適切に対処できるように
準備を整えておきましょう！