今回のテーマは、悩みがあっても、
その悩みを必ずしも
解決しようとしなくても大丈夫、
という内容です。
私たちの多くは、
悩むことは良くないと考えがちですが、
実は、悩みが存在すること自体は、
人間である以上、自然なことであり、
何も不思議なことではありません。
誰もが自然に抱える悩みに対して、
それを問題視すると、
さらに良くない結果を
引き起こす場合が多いです。
今すぐ解決できない悩みに対しては、
慌てず騒がず、そのままにしておこう、
というのが今回のメッセージです。
では、その理由を
詳しく解説したいと思います。
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人間関係、健康、恋愛、仕事、財政など、
人々はさまざまな事柄で悩み、
その解決策を必死に探しています。
悩みが生じる瞬間とは、
「こうありたい」と願いつつも、
それを実現できないとき、
または、
望まない状況が身の回りで発生し、
それを排除できないときです。
自分の期待通りに
物事が進まないとき、
人は悩む傾向にあります。
私たちの周囲で起きていることは、
私たち自身には
コントロールできないものも多いです。
つまり、すべてが
自分の思い通りに
動くわけではありません。
言い換えれば、
自分の思い通りにならないことは、
普通のことであるでしょう。
そして、それが原因で悩むので、
多くの人が
何らかの悩みを抱えるわけです。
悩む対象は
人それぞれ異なりますが、
誰しもが何らかの悩みを
持っているのが現実です。
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確かに、悩みが深刻すぎて
日常生活に
支障をきたすレベルになっている場合、
問題解決が最優先課題となるでしょう。
しかし、一般的には、
悩みがあるからといって、
日常生活に大きな支障が
出るわけではありません。
多くの人々は、
悩みを持つことが悪であると感じ、
その解決を強く望んでいます。
でも、悩むことは
本当に「悪い」ことなのでしょうか?
いいえ、悩むこと自体は、
必ずしも悪いことではありません。
「こうなってほしい」と願う背後には、
向上心や成長への願望が
潜んでいることが多いです。
「この状態は
良くないから避けたい」と考えるのは、
自分を守るための
自己防衛機制が働いている場合も
あるのです。
悩むのはそのためであり、
悩むこと自体は
特に悪いことではありません。
問題なのは、悩むことを
「問題」と位置づけることです。
悩むことを
問題視するようになれば、
悩みを解決することに必死になるため、
結果的にその悩みに
囚われすぎてしまいます。
すると、
現実が歪んで見えるようになり、
悩んでいる問題が
過度に大きく感じられ、
他の重要な事柄が
見えなくなってしまいます。
実際に、悩みを問題視して、
それにフォーカスを当てれば、
その悩みの本当のサイズよりも、
もっと大きなものに
膨れ上がって見えるものです。
自分で今
解決できるような問題であれば、
早めに対処して
悩みを解消すればよいでしょう。
しかし大抵の場合、
解決できないからこそ悩むわけで、
今はどうにもならないことに対して、
悩むことが少なくありません。
そういった時に、
悩みに気を取られて
悩みに支配されてしまうと、
他のより重要なことが
疎かになってしまいます。
悩むことだけに焦点が当たり、
本当に重要なことが
見えなくなってしまうことも
珍しくありません。
悩むことの問題は、
悩むこと自体よりも、
その悩みに囚われすぎて、
自分自身を見失ってしまうことです。
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では、悩みに支配されず、
穏やかな心で生活するには
どうすればよいのでしょうか?
その答えは、悩むこと自体を
悪いことだと捉えないことです。
自分にとって手に負えない問題を、
必要以上に考えすぎることなく、
その悩みをちょっと脇に置いておくのです。
たとえ悩みがあることが自覚できても、
それに囚われず、
単に自分の横に置いておきます。
そして、本当に重要な仕事や、
避けては通れない課題に
取り組んでみましょう。
そうするうちに、悩みが
自然と解消されることもあります。
特に、積極的に
何か行動を起こしたわけでもないのに、
問題が自然と軽減される、
あるいは解消されることも
珍しくありません。
この現象は
「時間が解決してくれる」
と言われるものです。
時間の力は
驚くべきものがあります。
1年前に何かで悩んでいたとしても、
その具体的な内容を
思い出せないこともあるでしょう。
これは、自分が能動的に
問題を解決していないのにもかかわらず、
時間が自然と解決してくれたからです。
現在の状態や環境で
解決できそうにない問題でも、
時間が経つと
自然と解消することもあるのです。
何かで悩んでいるとき、
自分自身で解決が難しいと感じるなら、
無理に悩むことなく、
その悩みを
ちょっと脇に置いておきましょう!
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物事が自分の期待通りに進まないとき、
多くの人は悩む傾向にあります。
しかし、すべてを思い通りに
コントロールすること自体が
非現実的です。
期待と現実がかみ合わないのは、
決して
不思議なことではないでしょう。
それが原因で悩むことも
普通にあることです。
悩むこと自体を
いけないこととして
捉える必要はありません。
確かに、その悩みが
生活に大きな悪影響を及ぼす場合は、
解決策を模索すべきでしょう。
また、今の自分にできる行動で
悩みが解消できるなら、
積極的に問題解決し、
スッキリするのもよいでしょう。
しかし、すべての悩みが
そういうわけにはいきません。
そんなときは、
無理に解決策を探さず、
自分にとって本当に大切なこと、
やらなければならないことに
集中しましょう。
時間という強い味方が、
悩みを自然と解決してくれることも
あるからです。
一番避けるべきことは、
悩むことが悪であると誤認し、
悩みを取り除くことに必死になり、
悩みに囚われてしまうことです。
そうなると視野が狭くなり、
悩みが実際よりも大きく感じられ、
自分を苦しめる結果につながります。
悩むこと自体が
悪いわけではありません。
悩みを持つことを問題視して、
悩みに支配されてしまうことが
望ましくないのです。
今の自分では解決できない悩みは
それを素直に受け入れ、
自分の横に置いておきましょう。
そして、自分にとって重要なことに
焦点を当てるように努めてみます。
時間が自然と問題解決してくれる場合も
少なくありません。
時間を強い味方にして、
不必要に自分を苦しめることは
避けましょう。
すべての悩みを
解決しなくてはいけない
という固定観念は捨て、
もっと気軽な心持ちで
生きていきましょう!