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心が折れにくい人が 感覚的によく知っていること3選

この世の中には、
不幸や災難がのしかかってきて、
大変苦しい状況に立たされても、

めげずにコツコツ、淡々と
生きてゆける人がいる。

普通だったら、
心が折れてしまいそうでも、

なぜか強くたくましく
苦境を乗り越えられる人だ。

いったいなぜ、
そうできるのか?
これが今回のテーマ。

結論を言えば、その理由は、
強靭なメンタルの持ち主は
ある大切なことを
よく知っているからだ。

単に知識として
知るレベルではなく、

これらのことを
心底理解できている。

感覚的にこういうものだ
と分かっているからだ。

その3つとは、
具体的には以下のこと。

1)この状況は
ずっとは続かないと知っている。

2)焦りは禁物。今できることを
やればいいと分かっている。

3)広い視野で観れば、
自分の問題はたいしたことない
と知っている。

それぞれ詳しく説明したい。

====

1)この状況は
ずっとは続かないと知っている。

心が折れない人は、
苦境に立たされても、

「今の状態は
ずっとは続かないこと」
をよく知っている。

人生は山あり谷あり。

良いことも起きれば、
悪いことも起きる。

良いことも続かなければ、
悪いことも続かない。

私たち人間を含めて、
この世の全てのものは、
常に変化をし続けている。

一定の形で居続けるものは
どこを探しても存在しない。

変化の速度は、物によって
それぞれ違うので、

ある物は全然変わらないように
見えるが、

変化の速度が
ゆっくりなだけで、

固定している
と見えるものでも、
必ず変化し続ける。

これが
この世の常だ。

苦しみの底を打ったら、
あとは上昇するのみ。

今日が最悪なら、
明日は少しはラクになる。

そして、明後日は
もうちょっと良くなっている。

何がどう変わるのか?
確実には予想はつかなくても、

朝が来ない夜はないし、
春が来ない冬もない。

災いが福となったり、

幸せだと思ったことが
とんでもない災いを
招くこともある。

あの時は、あんなに苦しくて
生きる気力も失ったほど。

でも、数年後には
まさか人生がこんな風に
好転するとは!

と驚くような経験をする人も
多数いるのだ。

楽しいことも続かないが、
苦しいことも続かないのが
この世の常。

今、苦しくて、
どうにもならなくても、

時間は私たちの強い味方に
なってくれる。

時間が解決してくれる問題は、
沢山あるからだ。

だから、ジタバタせずに
時間が経つのを待てばよい。

来年の今頃は、
今の状態が嘘のように
思われることも、珍しくない。

メンタルが強い人は、
このことを感覚的に理解している。

今の苦しい状態は、
ずっと続くことはなく、

変わってゆくものだ
と心底知っているから、強いのだ。

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2)焦りは禁物。今できることを
やればいいと分かっている。

心が折れない人は、
「焦る」ことほど
事態を悪化させることを
よく知っている。

焦ってやったところで、
今の状況を
改善できるどころか、

もっともっと
悪い方向へ持って行ってしまうこと
を理解している。

焦りは禁物。

焦りにより
行動を起こすくらいなら、

何もやらない方が、それ以上、
ダメージもない分、マシだ。

その代わり、
今、自分が無理なくできることを、
できる範囲で、

コツコツと淡々と
一つずつ対処すればいい。

会社でのパワハラに苦しみ、
辞職した人がいる。

その後、事業を立ち上げて
一生懸命頑張ったが、
あいにく、期待通りには行かなかった。

経済的にも追い詰められ、
心身ともに疲れ果て
憂鬱な気持ちで過ごす日も増えた。

そのうちに、
自分を支えてくれていた
配偶者からも
離婚を切り出されてしまう……

災難が次から次へと襲ってきて、
どうにもならない状態になった。

1つだけでも苦しいのに、
2つも、3つも苦しみが
連鎖してしまう……

こういう状況なら、
焦りを感じて、バタバタと
してしまうこと人も多い。

しかし、メンタルが強い人は、
「焦っても何も良いことはない」
と知っている。

だから、焦らない。

苦しい状況の中でも、
今、自分にできることはある。

できることを、できる範囲で
一つずつ対処してゆけるのだ。

複数の災いに焦って同時に対抗しても、
上手く行かないことを承知しているので、
そうはしない。

それよりも、焦らずに、
自分ができることから
着実に対処してゆく。

そうするうちに、
思わぬ道が開けてゆくことも
しばしばあるからだ。

自分では想像しなかった
意外な突破口が見えてきて、

それにより、
人生が好転することも
いくらでもある。

心が折れない人は、
自分ができることを
コツコツ、淡々とやることで、

そのうち、救われることを
感覚的に知っている。

だから、強いのだ。

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3)広い視野で観れば、
自分の問題はたいしたことない
と知っている。

苦しいことが起きれば、
「なぜ、自分だけが
こんな目に遭うのか!」
と悲しみ嘆く人もいる。

周囲を見渡せば、
他の人は皆、幸せそうだ。

幸せそうとは言えなくても、
何事もなく
普通に生きているようだ。

心が折れやすい人は、
災難に見舞われた時、

自分のことしか
見えなくなる。

自分だけがツイていなくて、
大変な状況になっている
と思い込み、

自分のことで精一杯になり、
周囲が全く見えていない。

自分の問題に溺れてしまい、
視野が狭くなり、

周りを見渡す
余裕がなくなるからだ。

しかし、心が折れにくい人は、
どんなにツライ状況でも、
こうはならない。

自分の問題を
冷静に見つめられる。

確かに、今、自分は
大変な状況に立たされている。

しかし、より広い視野を持って
より多くのことを観れるので、

大変なのは、自分だけではない
と理解できる。

世の中を広く見渡せば、
自分の苦しみよりも、
もっと過酷な境遇に
遭っている人もいる。

確かに、自分は今、大変だ。

しかし、世界の中では
自分とは比べ物にならないほど、
悲惨な状態にある人もいる。

そう考えれば、自分の苦しみなど
大したことではない
と思えるのだ。

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上記3つのことを
知るのと知らないのとでは、
心の状態も大分違ってくる。

これらのことを知らなければ、
不幸や災難がのしかかってきた時、

気弱になり、気持ちが沈み、
凹んでしまうだろう。

しかし、このことを
腹落ちするほど心の底から
理解できたなら、

不運に見舞われても、
心が折れにくくなる。

ツライ時間を耐え忍び、
物事が好転するのを
じっと待つことも可能だ。

どんなことでも、
ずっと続くことはあり得ない。

この世の中のすべての物事や、
すべての人は、
常に変わっているからだ。

この世の常を知ることは
とても役に立つこと。

焦りも禁物。

ジタバタして複数のことを
焦って同時に片づけよう
としない方が賢明だ。

苦しい状況下でも、
今、自分が無理なく
できることもある。

できることを、できる範囲で
一つずつ気長に
対処してゆく方が望ましい。

時間を自分の味方につけて、
時には、じっと待つことも必要だ。

苦しいのは、自分だけではない。

この世界を見渡せば、
自分の苦しみよりも、
もっと大変な人もいる。

それを知るだけでも、
救われた気分になるだろう。

心が折れない人が
心底知っていることを

自分も知ろうとすることは、
とても有益なことだ。