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メンタル病んで一番ツラかったこと

小学校4年生の時、
私はある事件に巻き込まれたのが
きっかけで、メンタルを酷く
病んでしまった。
精神的に不安や恐怖に
襲われるだけでなく、
頻尿、息苦しさ、動悸、
吐き気、腹痛、頭痛、
パニック症状等々、
様々な不快な症状が私を苦しめ、
学校へ行けなくなった時期もある。

その当時は、誰が見ても、
私はオカシナ存在だった。
病んでいることを隠すことなど
全くできないほど病んでいた。

もちろん、一番病んでいた
この頃は、自分でもかなりツラい
と感じていた。
でも、もっと長期的な視点で観れば、
メンタルを病んだことで
一番ツラかったのは、別のことだ。

中学、高校時代を経て、
私の不快な身体の症状も
大分落ち着いた。
普通に学校へも行き、
成人してからは就職もできた。
傍から見て、一見「普通」な
私であるが、子供時代のあの体験が、
未だに私に悪影響を
与えているのは確かだ。

不安、心配性的な性格の他、
身体に異常がなくても、
具合が悪いことがしばしばある。
実際に、病院へ行き検査を受けても、
何も異常は見つからない。
でも、確かに、私は体調の悪さのため、
ツラく感じることも多々ある。

体調の悪さが精神的な原因である
と分かっている私は、
どんなに具合が悪くても、
平静を装うようになった。
さもないと、親から叱られたり、
自分自身も「病気でもないのに、
具合が悪いのは、自分が弱いからだ」
と思い込み、自分責めをしてしまうからだ。
体調の悪さを感じる自分は
弱くて、劣っているからそうなる、
と解釈して、自分責めをして
自分を苦しめる時期も長かった。

平静を装うことを常にしていれば、
当然、そのことが上手くなる。
だから、周囲には苦しいことも理解されない。
時々、「あの人、ちょっと変でない?」
と感じる人もいるようだが、
大多数の人は、私が病んでいることを
全く知らない場合が多い。

必死で何かを隠そうとする時、
人は大変苦しむ。
表面上は普通なのに、
私の内面はかなりボロボロな
状態であることもよくある。

メンタルを病んでいても、
そのことを人に言えないのは
私だけではない。
多くの人が自分一人で悩むことも
事実だろう。
メンタル疾患はタブーである
という社会風潮がある限り、
自分の病気がバレてしまったら、
自分は皆から嫌われて、
つまはじきにされると怖れるからだ。

多くの人がメンタルを病み
苦しんでいるのに、
未だにメンタル疾患を正しく
理解する人は少ない。
メンタル疾患は誰でも罹り得る
病気なのに、
弱い人だけが罹るものだと
勘違いしている人もいる。

そのため、自分がメンタルを
病んでいても、
人に言うことができず、
自分一人で苦しんでいる場合も多い。

それに対して、身体的な病気で
苦しむ人は、自分の病気を
隠す必要がなく、人にも言いやすい。

メンタル疾患の人は、
2つの苦しみを抱えている。
一つは病気そのものの苦しみ。
もう一つは、自分が病気であることを
隠すことの苦しみだ。
しかも、人に言い辛いことなので、
一人で思い悩んでいる。

苦しいことがあっても、
一人で悩むことなく、
皆で一緒に考えることができれば、
苦しみの度合いが大分軽減されるのでは?
と思う。

風邪をひいたら、「風邪ひいちゃった」
と気軽に言えるように、
メンタル疾患になったら、
恥じることなく、その旨、誰にでも
言えるような社会になればいいな~
と願うばかりだ。

病気なのに、健康そうに見せている。
苦しいのに、大丈夫だとムリして
振舞っている。
ムリしている人は、ボロに気づかれないよう
いつも首と肩に力が入って緊張状態にある。
こういう状態だと、毎日がストレスで、
本当にツライことだ。

今日、なぜ、このことを
書こうと思ったかは、
鬱病経験者のほっしーさんが
ユーチューブ
「ほっしーのメンタルハックちゃんねる」
で、病気を隠すことのツラさを
語っていたからだ。

ほっしーさんのトークは
大変参考になり、役立つものなので、
是非、あなたにもお勧めだ。

参考動画:本に書いてた「無理している人の特徴1つ」が心にぶっ刺さった
(ユーチューブ ほっしーのメンタルハックちゃんねる)