他人と自分とを比べて
「あの人はこんなに優秀なのに、
自分は本当にダメだな」と落ち込み、
劣等感に苦しむことは
私の過去の心理的問題の一つだった。
そんな私でも、考え方を変えるだけで、
この問題を解決しつつある。
今回の投稿は、他人と比較して
苦しまないための思考パターンについて
お話してみたい。
結論から先に言えば、
「成功」の定義を変えることで、
思考パターンも大分変った。
具体的には、それまでの成功の定義は、
他人との比較によるものだった。
隣の人が自分よりも優れていれば、
自分は失格者だと決めつけていた。
でも、成功の定義を
他人との比較ではなく、
過去の自分と今の自分を比べてどうか?
に変えたところ、大分気がラクになった。
もし、昨日の自分よりも、
今日の自分の方が少しでも良くなっていれば、
自分は成功者だと考えるようにする。
この思考パターンで、
比較癖から苦しむことが少なくなった。
私が日本に住んでいた頃には、
学歴社会の風潮が強くて、
偏差値により人間の価値を測るような
教育がされていた。
偏差値の高い学校へ入学できれば
「成功者」。さもなければ「失格者」
というように、偏差値がすべてだった。
私は大学受験に失敗して、
受験した4年制大学すべてから
不合格の通知を食らっている。
こうなれば、「自分はダメな人間なんだ」
と勘違いしてしまっても仕方ない。
また、私の母親は、私に対して
「できない子」「救いようがない子」
「ダメな子」「人間失格」
「どうしょうもない人」などの
否定的な言葉で、私のことを描写した。
「近所に住むAちゃんは、スポーツ万能。
勉強もできる上、お母さんのお手伝いにも
積極的で、本当に素晴らしい娘さんだわ。
それに比べて、あんたときたら、
どうしようもない困ったちゃんだわね」
というようことを、常に母の口から聞いていた。
私は近くにいる
自分の同級生や、年齢の近い従姉妹たちと
比べられて、「ダメなやつ」という
レッテルを貼られてきた。
常に親から他人と比較されて、
否定的な言葉を浴びせられていれば、
「私は本当にダメな人間なんだ」
と思い込んでしまう。
そして、大人になってからも、
他人と自分とを比べて、
自分は他人よりも劣っているので、
価値のない人間だと思い、落ち込んでいた。
私は両親との険悪な人間関係に
耐えられず、20代で海外移住を決意した。
ニュージーランドに来て、今では30年にもなる。
両親と連絡を取ることはほとんどなく、
物理的には両親から離れている。
お陰で、両親からは非難の言葉や
馬鹿にされるようなことを聞かなくなった。
でも、それで自分自身が良い状態になったか?
と言えば、決してそうではなかった。
両親が私のことを虐めない代わりに
今度は自分が自分に厳しいことを言って、
傷つけて虐めていた。
自分の首を自分で絞めるようなことを
繰り返ししてきたのだ。
冷静に考えれば、
自分と他人とを比較して、
「ああ、私は~さんのようにできない。
私はなんてダメなんだろう」と
情けなくなったところで、
何も良いことはない。
せいぜい自分が落ち込むだけだ。
それなのに、なぜか、長年、
自分自身を虐めることをやめられず、
自分で自分を傷つけて、勝手に苦しんでいた。
そんなある日、ふとしたことから
ネット上で私は斎藤一人先生のトークに出会った。
そして、この出会いが、私の思考パターンを
大きく変えてくれるきっかけとなった。
海外在住のため、私は一人先生の講演会に
一度も行ったことはない。
でも、ネットの音声で聞くだけでも、
私は一人先生の波動の良い声に
いつも癒されている。
一人先生のトークの中には
沢山の良い教えが詰まっている。
その中でも、私の比較癖をやめさせてくれた
とても良いお話がある。
今では私のお気に入りのトークで、
時々、私はこのトークを聞いている。
「インターネットを俺が習いに行くじゃない。
でも、一日でやめちゃったとするよね。
ところが電気の入れ方くらいは
覚えられるんだよ。俺は成功者なんだよ。
成功とは今までの自分と比べて
成功者かどうかなんだよ….
人がバンバンできても
そんなこと知ったことじゃないんだよ。
俺は電気の入れ方も知らなかった。
でも、入れられるようになったんだよ。
だから俺は成功者なんだよ….
ことあるごとに、昨日よりも
ちょっとマシになっているから
俺は成功者だと思うと、
成功を創り出しているんだよ…」
これは一人先生のトークの一部。
この部分が私の心に響いた。
「そうだ、比べる相手は他人ではなくて、
自分自身なんだ」と心の底から納得できた。
昨日の自分にできなかったことが、
今日の自分にはできたのなら、
自分は成功者だと思ってよい。
「他人のことなんか関係ないんだよ」
と他人を見ることをやめる。
その代わりに、自分の小さな進歩に
フォーカスを当てるようにする。
これができるようになってから、
私は比較癖で劣等感を感じて
苦しむことは少なくなった。
自分自身との比較についても、
ほんのちょっとだけの向上で十分だということ。
一人先生の例では、
昨日は電気の入れ方が分からなかった。
でも、今日は電気が入れられる。
「こんなことでも十分、自分は成功者だ」
と思える心が自分を成功者にするということだ。
こういう気持ちで、毎日、
小さなことに次々とチャレンジしてゆけば、
1年もすれば、塵も積もれば山となる。
1年前の自分と今の自分を比べれば、
かなりの向上が見られるはずだ。
他人と自分とを比較して、
他人に負けないように頑張ることを
モチベーションにすると、
その努力はかなり苦しいものになる。
世の中には、もっともっと
自分よりできる人が沢山いるからだ。
上を見ればきりがない。
そんなことよりも、
昔の自分と今の自分を比べて
自分が少しでも前に進んでいるか?
にフォーカスを当てた方が
気も軽くなるし、幸せを感じやすい。
一度に大きなチャレンジをすることは
難しいのでやらない。
それよりも、自分がちょっとだけ
背伸びすればできそうな
小さなことを繰り返し挑戦し続ける。
小さなことでも、ちょっと背伸びが必要なら、
それができた時には、
自分の中に喜びが生まれる。
小さなことでも達成できれば、
チャレンジがとても楽しくなる。
達成した時の喜びが気持ち良くて、
毎日、小さなことにチャレンジしてみたい、
と意欲が出てくるのを実感した。
達成感の喜びを感じながら、
自分自身の成長にフォーカスが当たれば、
他人のことが気にならなくなる。
この思考・行動パターンに入れたのは、
「今の自分がちょっとだけでも
良くなっていれば成功者なの」
という一人先生の言葉のお陰だ。
他人との比較でなく、自分自身との比較
をするようになってからでも、
もちろん、時には、再び昔のように
人と比べて落ち込むときもある。
そんな時でも、自分を責めることなく、
「まあ、いいよ人間だから」と
許して上げる。そして、再び
一人先生の言葉を思い出すようにしている。
自分との比較により、
小さなチャレンジが達成できた時の
喜びを感じられるようになれば、
本当に他人のことなど
気にならなくなるのは確かだ。
もし、あなたが他人との比較癖で
苦しんでいるのなら、
是非、自分自身との比較に
思考パターンを切り替えてみることを
お勧めしたい。
斎藤一人さんのトークは、音声だけでも、
かなり癒しの効果があるので、
是非、聞いてみてね。
リンクは以下の通り。
一人先生、いつも素晴らしいトークを
有難うございます。
参考動画:「斎藤一人 心が成功者だと思う(運勢がよくなる話)」