Categories: メンタルヘルス

生きづらさを感じている人必見! 自分で自分を苦しめていない?

「生きづらい人生だ!」

「精神的にシンドイな!」
と感じることがよくある人、

ちょっとだけ
この話を聞いてみて!

「あなたは、自分で
自分のことを
苦しめていませんか?」

「自分で自分のことを
苦しめる!? そんなバカな!!」
と思うかもしれない。

しかし、自分のつらさの原因が
自分自身にあった
ということは、
意外にもよくある話だ。

今回は、
「なぜ、自分で自分自身を
苦しめてしまうのか?」について。

どうすれば、やめられるか? 
も併せてお話したい。

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なんだかしっくりこない
自分の人生。

精神的に
シンドイことが多い。

そんな時、
周囲の人間関係や、
自分の置かれた環境が
望ましくないから
という場合もある。

しかし、いつも
原因が外にあるわけでもない。

自分を苦しめてきたのは、
他ならぬ自分だった
ということも珍しくない。

でも、本人は
そのことに気づいていない。

誰でも自分のことは大切で、
かわいいから、

自分が自分を虐めて
シンドクさせているなんて
考えもしないことだ。

では、実際に
どんなことをして、
自分を虐めているのだろうか?

自分が苦しくなる原因は、
どこから来るのだろうか?

その答えは、
「自分の不当な思い込み」だ。

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人は誰でも自分の心の中に
「こうするのが正しい」とか、
「こうあるべきだ」という
信念を持っている。

同時に、「こういう状態は
悪いことだ」とか、
「これができなければ、
よくない」という考えもある。

たとえば、
「大人になったら、
人前で泣くのは恥ずかしいこと」とか、

「男ならば、弱音をはいては
いけない!」とか、

「親の言うことには、
絶対に従うべきだ」とか、

「親友からのお願いには、
応えてあげるべきだ」とか、

「他人には親切に
しなければならない」とか、

「悲しいことがあっても、
暗い表情は見せずに、
ニコニコと明るく振る舞うのが
立派な行いだ」等々。

もし、自分が信じる
「こういう状態が良いものだ」
「こうあるべきだ」というものに、
自分が従えていれば、問題ない。

同時に、自分が信じる
「こういうのは悪いこと」
「絶対にこうするのはダメだ」
というものに対して、

自分がそれをやらなければ、
自分に満足できる。

問題は、
自分が良いと信じることを
自分自身ができない場合、

また、自分が悪いと信じることや、
やってはいけない
と思い込んでいることを、

どうしてもやってしまう場合だ。

良いと思うことができず、
悪いと思うことを
やってしまう時に、人は苦しむ。

なぜなら、そんな自分は情けなく、
劣った人間だと考えるからだ。

そして、そこから
自分責めが始まる。

「なんで自分は
このことができないのか!」

「となりのAちゃんは
立派に成し遂げているのに、
自分にはそれができない」と、

良いと思われることを
きちんとやっている人と
自分とを比べて、劣等感に苛まれる。

「こんなことはするべきでない!」 
と思われることを
やってしまう自分がいる時、

「なんでそんなことを
するんだ! お前は本当に
どうしょうもない奴だな」

と自分自身を責め立てて、
不愉快な気持ちになる。

冷静に考えると
「自分を責めているのは、
他人ではなく、
実は、自分自身だった」と気づくのだ。

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自分の中にある
「こうするべき」「ああしてはいけない」
「こういうのが良い状態だ」
「ああいう状態は最悪だ」という考えは、

もともとは
外からの影響を受けて、
自分の中に形成されたもの。

外からの影響とは、具体的には、
親や学校の教師、友人や親しい友達、
たまたま近くにいた人たち、
社会の一般的な風潮、
テレビで言われていたこと等々。

特に小さな子供の頃は、
親や学校の先生が言うことは、
「正しいことだ」と信じるので、

何でも言われたことを
鵜呑みにして、
「本当にそうなのか?」
と疑うことはない。

「あれは良いこと」
「これは悪いこと」というのが
自分の中で一旦定着すれば、

そこから深く根を下ろしてゆき、
自分にとっては
絶対的な真実になる。

「それは正しいことだ」と
常に認識して、無意識でも
その正しいに従って
行動している。

当然のこととして、
疑うことを全くせず、
そのまま受け入れて
信じ込んでいるのだ。

自分が「絶対に正しい」
と信じることに、
自分自身が従えていなければ、

「なんでできないのか!」
とできない自分を情けなく思い、
自分自身に満足しない。

時にはそれが理由で
自分自身を責めて
虐めてしまうこともある。

ここに苦しくなる原因が
隠れているのだ。

最初は外からの影響により
「そう信じ込まされた」
ということでも、

今ではすっかり
自分のものとなり
自分がそれを信じ切っている。

「普通のこと」「当たり前のこと」
と思い込んでいるのだ。

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しかし、自分が心の中に
定着させて、信じていることは、
本当に正しいことなのか?

絶対的な真実なのか?

これを疑い始めれば、
必ずしも
そうではないことが分かる。

今までずっと「当たり前だ」と思い、
全く疑うことをしなかったから、
気づけなかった。

でも、信じていること
一つ一つを取り上げて、
真剣に「それ本当なの?」
と考えれば、

意外にも「いや違うでしょ」
というものもある。

人生経験を積むうちに、
様々な背景を持つ人たちと
接する機会に恵まれ、

「あれっ? 今まで自分が
正しいと思っていたことを、
間違っていると考える人もいる」
と驚くような場面にも遭遇する。

文化圏の違う国に行けば、
そんなことを
頻繁に経験するものだ。

自分が今まで信じてきたことは、
単なる一つの考え方で、

何時でも、何処でも、
万人に通用するものではない。

つまり、その考え方は
絶対的なものではないのだ。

誰でも苦境に立たされれば、
弱音が出てしまうもの。

男だからとか、
女だからとか、
性別には全く関係ない。

男だから弱音をはくのは
情けないという考え自体が
オカシナものだ。

「親の言うことには、
絶対に従うべきだ」という考えも、

いつでも、どんな場合でも
正しいことではない。

理不尽な要求をする親ならば、
大きな自己犠牲を払ってまで
親に従う必要はない。

親の不当な願いを
「聞き入れられなかったから」
と言い、自分をダメな人間だ
と責めなくてもいいのだ。

「他人には親切に
しなければならない」
という考えも、

その時々で、真っ当な考え
になったり、ならなかったりする。

その人には
自分でどうしてもできず、
あなたが協力してあげた方が
いい場合もある。

しかし、その本人が
頑張れば自分でできることを
他人が介入してしまえば、

本人の依存心を強めるだけで、
望ましくない方向へ
進む場合もある。

一概に、すべてのケースに
「他人に親切にするべきだ」
というルールを
当てはめなくてもいい。

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ここまで話せば、
自分の不当な思い込みにより
自分自身を苦しめる人が、

「どうすれば、ラクになれるか?」
の解決方法が見えてくる。

まずは、「自分がどんな思い込みを
しているのか?」 
自分の信じることに
気づくことが重要だ。

自分を責める気持ちが出た時には、
ちょっと立ち止まって、
考えてみるといい。

自分を責める気持ちは
自分が信じることに
起因していないだろうか?

もし、そうならば、
「それって、いつでも、どこでも、
どんな場合でも、正しいこと?」
と自分自身に聞いてみる。

自分が今まで「当然だ」
と信じていたことに
面と向かってみれば、

「あれっ? これは
必ずしも正しいことではなかった」
と分かる場合もある。

そう思えれば、しめたものだ。

それに従えない自分がいても、
別に自分を「悪い人間だ」と思ったり、
責めたりする必要はないからだ。

時には、自分を取り巻く
多くの人たちが
「これが正しい」と言っていて、

自分も皆と同じように
「正しい」と考えなければいけない
と感じてしまうこともある。

でも、
「それはかなり危険なことだ!」と
私は断言できる。

成人するまで日本に住み、
その後、海外移住をして、
外国で人生の半分以上を過ごした私は、
自信を持って言えることがある。

それは、一つの文化圏では
皆が口を揃えて肯くことでも、

その文化圏を一旦出れば、
「その考え方はオカシイよ」
と言う人たちも沢山いること。

また、ある時代では
「これが当たり前」でも、

時代が変われば、
当たり前でなくなることも
珍しくない。

何時でも、何処でも、
誰にでも通用する
「絶対的に正しいこと」
は実はどこにも存在しないのだ。

このことを知っておけば、
とても役に立つ。

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自分を苦しめていたのは、
他ならぬ自分だった
というのは、
珍しいことではない。

自分が「当たり前だ」として
疑いもしなかった信念が、
自分自身を縛り付けて
自分を苦しめていたのだ。

当然のことだと思っていても
よく考えれば、不当なものだった
という場合も多い。

そんな時には、
自分自身を不当な信念から
解放してあげよう。

不快な気分に襲われた時、
「今、自分は何を
考えているのか?」 

「もしかしたら、
自分が当然だと信じることが
自分自身を苦めていないか?」

自問自答するといい。

自分で自分のことを責め、
情けなく思ったり、
不快な気持ちになったりしても、

あまり良いことはない。

不当な思い込みで、
自分を傷つけるのはやめよう!

本当は、理にかなわないことを
自分は正しいと思い込んでいた
と気づけるだけでも、

問題解決の
大きな助けになる。

もっと自分を大切にしよう!

そのためには、
自分を苦しめる
「不当な思い込み」から
自分自身を解放してあげよう!

これができれば、
良いことが身の回りで
沢山起きるだろう。