あなたは自分のことが好きですか?

今回は
「自分のことが嫌い」と感じている方々に
向けた内容です。

私自身が
カウンセリングを受ける前に
していた誤解について
シェアしたいと思います。

なぜなら、私だけでなく、
多くの「自分を嫌っている人」
も同じような誤解を
している可能性が高いからです。

この誤解に気づくことで、
自分を好きになることが
できるでしょう。

それと同時に
自己肯定感も高まるでしょう。

早速、私がかつてしていた
誤解についてお話ししましょう。

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本当に自分が嫌いなのでしょうか?

「自分のことが好きになれない」とか、
「自分のことが大嫌いだ」
という言葉を、
多くの人から聞きますが、
私はそれは違うと思います。

実際、誰もが自分のことを
大切に思っているんです。

自分自身に対する興味や関心は
他の誰よりも高くて、
自分のことが
一番かわいいのです。

実を言うと、私自身もかつては
「自分のことが嫌い」
と言っていた時期がありました。

しかし、
カウンセリングを
受けるようになってから、
それが違うことに気づきました。

もし本当に自分のことが嫌いで
自分に関心がなければ、
高額なセッション料を支払ってまで
カウンセリングに行くでしょうか?

そのために時間と
心のエネルギーを
投資するでしょうか?

嫌いな自分なら、何もせずに
そのままにしておけば
いいのではないでしょうか?

自分に対して
このような行動をするのは、
実は自分のことが大切であり、
自分のことが好きだ
という証拠なのです。

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自分の性格や特性が気に食わないのだろうか?

それでは、
自分自身は好きだけれど、
自分の性格や特性が
気に入らないのでしょうか?

それが理由で
カウンセリングに通い、
性格をどう改善できるか
アドバイスを求めたいのでしょうか?

私も
カウンセリングに通い始めた当初、
「性格を変えられたらいいな」
という希望を抱いていました。

しかし、
60回以上のセッションを経て、
それも違うと気づかされました。

私が性格を変えるヒントを
求めていたところに、
カウンセラーはこう言いました。

「あなたの性格や特性、
そのままでいいんですよ。
何も変える必要はありません」と。

考えすぎる癖があることや、
内向的で人とすぐに親しくなれない私でも、
このままでいいとは、
一体どういうことなのでしょうか?

初めは疑問に思いましたが、
次第にカウンセラーの言葉の意味が
分かってきました。

変えるべきなのは、
自分の性格や特性ではなく、
それらに対する「見方」なのだと
気づいたのです。

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どんな性格、特性でもなぜそのままでよいのか?

どんな性格や特性であっても、
なぜそのままでよいのでしょうか?

その理由は、
どんな性格・特性でも
「強み」と「弱み」が共存しており、
実際には、この二つは表裏一体だからです。

そのため、
良いとも悪いとも言えないのです。

つまり、
自分の性格や特性で悩む必要も、
それらを変える必要もありません。

ポイントは、
その「捉え方」を変えることで、
自分自身に対する感じ方が
大きく変わるということです。

例えば、私の考えすぎてしまう癖は、
一見、弱みに見えますが、
逆に言えば、感情に流されずに
冷静な判断ができるとも言えます。

このように考えると、
弱みなどではなく、
むしろ強みになるでしょう。

内気で人とすぐに
仲良くなれないという特性も、
別の見方をすれば、
じっくりと深い人間関係を
築くことができる強みでもあります。

更に例を挙げると、
飽き性で多動的な弱みは、
新しいことにどんどん挑戦できる
強みになり得ます。

また、行動する前に
過度に考える弱みは、
しっかりとしたリスクマネジメントが
できる強みでもあります。

融通が効かない弱みは、
一貫した行動で信頼を勝ち取る強みに、
こだわりが強すぎる弱みは、
高品質な仕事をやり遂げられる
強みにも変わるのです。

つまり、どんな弱みも、
その裏には必ず強みが
潜んでいるのです。

ある性格・特性の弱みだけに焦点を当て、
「悪いことだ」と嘆くのは、
視野が狭すぎると言えるでしょう。

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重要なのは「捉え方」

自分の性格や特性について、
どう捉えるかは自分次第です。

ネガティブな面ばかりを見て、
ネガティブな言葉で
自分を描写していると、当然、
自分のことが嫌いになってしまいます。

しかし、同じ性格や特性でも、
ポジティブな面にも焦点を当て、
ポジティブな言葉で表現することで、
自分自身に対する感じ方も、
大分変ってくるものです。

カウンセラーによれば、
自分自身を
どのような言葉で表現するかは、
非常に重要なことだそうです。

「これまで、あなたは、
自分の性格やあり方をネガティブに捉え、
自己否定をしてきたのですね。

たくさんのネガティブな言葉を使い、
自分自身を虐めてきました。

あなたに必要なのは、
性格や特性を変えるのではなく、
自分に対する捉え方を変えることです。

もっとポジティブな言葉で自分を描写し、
自分自身を肯定してあげることが、
あなたにとっては大切です」というのが、
カウンセラーからのアドバイスでした。

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まとめ

私が60回以上の
カウンセリングセッションで
得た気づきは沢山あります。

その中でも大切なことは、
1)実は、自分のことが大好きで、
自分に一番関心があるという事実。

2)自分の性格や性質を
変える必要はなく、
その捉え方を変えることが
望ましいということ。

3)そのためには
自分を傷つけるような言葉は
使わないようにするということです。

もちろん、自分のことが
一番大切なのは、
私だけではありません。

あなたも、何を隠そう、
自分のことが大好きです。

だからこそ、
厳しい言葉で自己否定をする代わりに、
自分を労わるような
優しい言葉がけをしてください。

「自分が大嫌いだ」と思っている方、
考えてみてください。

この記事を最後まで読む
という行為自体、自分のためになるから
行っているはずです。

気づかないうちに、
自分を思いやっているのです。

もしかしたら、嫌なのは
自分の性格や性質かもしれませんが、
それはネガティブな側面に
目が行ってしまっているからでしょう。

どんな性格、性質にも
良い面も悪い面もあります。

悪い面だけに目を向けるのではなく、
良い面にも焦点を当てて考えましょう。

あなたにとって一番重要な人は、
あなた自身です。

自分の性格や性質に対する捉え方を
変えれば、自分自身に対する感じ方も
大分変ってくるでしょう。

自分自身に意地悪な言葉を
かけるのはやめて、
優しい言葉がけをして、
自分をもっと心地よく
してあげましょう!