あの人感じ悪い! イヤなヤツだ! 人間関係の悩みにどう対処する?

人間関係の悩みは、
いつの時代も、どこの場所でも、
多くの人たちが抱えるものだ。

今回の話は、
人間関係で悩んだら、
どう対処すればいいか? 
について。

まず最初に、感じが悪く、
一緒にいれば不愉快になる人が
近くにいた場合、次のことを確認しよう。

その関係は、
簡単に避けられるものか? 
それともそうではないのか? 

パーソナルな付き合いで、
距離を置けるかどうか
自分で決められるのなら、

その人には近寄らず、
会うのを避けた方が無難だ。

この世の中には
人間は五万といる。

わざわざ合わない人と
ムリして会って、
不愉快な思いをするは、
馬鹿らしい。

誰にとっても、
時間とエネルギーは
貴重な有限資源だ。

その限られた貴重なものを
気の合う仲間と過ごすのに
使ったほうが賢明だ。

そちらの方がずっと楽しく、
幸せな時間を
長く過ごせるようになる。

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しかし、不愉快でも、
避けられないケースもある。

たとえば、職場の上司とか、
一緒にプロジェクトを
進めて行く同僚とか。

職場を変えることは
不可能ではないが、
そんなに簡単でもない。

会いたくなくても、
ウィークデーは毎日会って、
仕事を共にやらねばならない
関係もあるだろう。

毎日顔を合わせる上司が
怒りっぽかったり、
同僚で嫌味ばかり言う人が
近くにいたりすれば、
不快になるのも当然だ。

こんな時に、
どうすれば相手からの被害を
最小限に抑えられるか? 

私たち人間はついつい
自分中心に物事を考えがちだ。

できれば、自分が望むように
相手に変わって欲しい
と思うことも多い。

しかし、残念なことに
この方向で頑張っても、
労多くして功少なしだ。

自分の期待通りにはならず、
余計不満が募るだけ。

なぜなら
相手がどう思うか、
どう行動するかは、
自分のコントロールの範囲外だから。

よって、自分が思う通りに
相手を変えようとするのは、
ほぼ不可能だと言ってもよい。

自分が変えられないことに
一生懸命努力しても、
上手く行く保証はなく、
フラストレーションが溜まるだけだ。

基本的には、他人を
変えることはできないと考え、
そちらの方向で努力するのは
やめよう!

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相手を変えられないのなら、
自分が変わるしかない。

では、自分がどう変われば
よいのだろうか? 

それは、
自分のコンディションを整えて、
どんな外敵が来ても、
影響を受けなくなるように
することだ。

自分の心に余裕があれば、
嫌なことを言われても、
「ああ、そうですか、分かりました」
と軽い気持ちで対応できる。

自分がエネルギーに満ち溢れて、
心にゆとりがあれば、
ちょっとしたことでも、
笑顔で受け流すことが可能だ。

そうなるには、まずは
脳内でセロトニンレベルを上げて、
身体と心のコンディションを
整えることが役に立つ。

怒りっぽい上司に
上手く対応できないのは、
脳内物質であるセロトニンレベルが
低いからだ。

脳内でセロトニンが少なければ、
イライラして心に余裕がなくなる。

感情のコントロールも難しくなり、
ちょっとでも嫌なことを言われれば、
ムカッと腹立たしく感じる。

いくら腹立たしくても、
相手が職場の上司ならば、
我慢してでも礼儀正しく
振る舞わなくてはならない。

そんな我慢をしているうちに、
ストレスも積もり積もって、
身体や心の状態も悪化する。

仕事が終わって帰宅しても、
職場で起きた嫌なことが
頭から離れなくなる。

酷くなれば、寝床に入っても、
まだ悶々としていて
良く眠れないことさえある。

そうなれば、
セロトニンレベルはもっと低くなり、
不快な気分は増してきて
徐々に鬱っぽくなっても
不思議ではない。

こういう状態で
長い間働いていれば、
やがては脳内のセロトニンは
枯渇して、鬱病になるリスクも高い。

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このような
最悪の事態を避けるため、
どうすればセロトニンレベルを
上げられるのか? 
を考えることは重要だ。

セロトニンレベルを上げるには、
以下のことが役に立つ。
1)質の高い睡眠を取ること。
2)バランスの取れた食事をすること。
3)定期的に適度な運動をすること。

これら3点を日常的に心がければ、
脳内ではセロトニンが
十分分泌されるようになり、

身体の健康も、心の状態も、
より望ましいものになる。

どんなに忙しくても
睡眠時間を削ることなく、
最低でも7時間は
確保した方が賢明だ。

ただし、7時間寝ても
質の高い睡眠でなければ、
あまり効果はないだろう。

質の良い睡眠が取れるよう
努めることも必須だ。

そのために役立つのは、
朝日を浴びながら
ウォーキングすること。

朝日を浴びれば、
体内時計もリセットされ、
夜寝る頃には、
ちょうどよく睡眠物質である
メラトニンが多く分泌される。

熟眠できれば、
翌朝の気分も爽快だ。

食事についても、
偏った食生活は避けて、
バランスを意識することが大切だ。

三大栄養素である
炭水化物、脂質、タンパク質
に加えて、

カルシウム、亜鉛、鉄、
マグネシウム、ビタミン類の
ミネラルをバランスよく取ること。

食物繊維を十分摂取して、
腸内環境を整えることも、
脳の状態を改善するのに有効だ。

運動に関しては、
自分の体力に合わせて、
適度な運動を生活に取り入れること。

虚弱体質で
激しい運動が困難な人は、
ウォーキングするのが一番だ。

どこでも、いつでも、
気軽にできるのが、ウォーキング。

20分でも早歩きすれば、
かなりの健康効果が見込める。

体力に自信がある人は、
マラソン、縄跳び、バスケなど
インテンシブな運動をして、
汗をかいてスッキリするのも
いいだろう。

定期的なエクササイズは、
健康増進には不可欠だ。

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睡眠、食事、運動面で
身体と心の状態を
改善するよう努める際、

最初からいきなり
大きなことをしようと
頑張らない方がいい。

この3つの点で、
今までは特別何もしない人が、
急に幾つものことを
やろうと思い、張り切っても、

今までとの
ギャップが大きすぎて、
三日坊主で終わってしまう。

睡眠、食事、運動面で
身体と心を良くするには、
ある程度、長期間継続しなければ、
効果はない。

残念ながら、即効性は
期待できないので、
3~4日気合を入れて
超頑張ってもダメなのだ。

直ぐにやめてしまえば、
何の変化も見られない。

長期間継続するためには、
自分のペースで
ぼちぼちやることが必要だ。

最初から色々なことを
試そうとはせず、

まずは自分がやりやすいものから、
一つずつやってみるとよい。

たとえば、通勤中に
一つ手前の駅で降りて、
そこから職場まで
歩いてみるのも良いアイデア。

たった10~15分でも、
朝日を浴びて歩ければ、
ちょっとだけでも、
気分は上向きになるはず。

ウォーキングを
通勤のような習慣的なことに
からめてしまえば、
割とラクして継続させやすい。

これは単になる一例で、
自分のライフスタイルに合わせて、
自分がやりやすいように
工夫するのがコツだ。

自分のペースで、ムリなく、
睡眠、食事、運動面で
より良いことを取り入れる。

少し意識してやるだけでも、
数カ月も経てば、
かなり変化が見られるだろう。

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今回の話をまとめれば、

嫌な人間関係で
うんざりした場合、
やるべきことは以下の通り。

避けられる人間関係であれば、
自分から距離を置き、
会わないようにすること。

避けられない関係では、
相手を自分の思い通りに
変えようとはしないこと。

それよりも、
自らの心身の健康増進に徹して、
自分の状態を良くするよう
努めることだ。

具体的には
最低でも7時間の睡眠、
バランスの取れた食事、
適度な運動を取り入れることで、
セロトニンレベルが上がるようにする。

セロトニンレベルが改善され、
自分自身が健康になれば、
心にもゆとりが出てくる。

そうなれば、
相手が多少嫌なことをしたり、
言ったりしても、
さほど気にならなくなるものだ。

「ああ、そうですか」と言って、
軽くスルーできる。

自分がこういう状態に
なれるよう、
自分を変化させる努力が
一番簡単にできて、
一番効き目がある。

人間関係で悩んだら、
まずは自分の身体と心の状態を
良くすることを考えよう。

一旦、健康的な生活習慣が
身につけば、
人生をより良くするのに
大きな力となってくれる。