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「疲れても休めない」はもうやめよう! 自分に許可を出す極意

今回のテーマは、
「疲れたときは、
エネルギーが回復するまで
しっかりと休息しよう!」
というメッセージです。

一見、
当然のような話に思えますが、
実は日本には、これが難しい
と感じる人が多いようです。

疲れているにもかかわらず、
自分に厳しく、
頑張り過ぎてしまう人が
少なくないのです。

そんな方々へ、
この記事はお勧めです。

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疲れているのに、なぜ休めない?

日本には、疲れているのに、
休むことに罪悪感を感じ、
自分を追い詰め、無理に働き続けて
体を壊してしまう人がいます。

明らかに過酷すぎる労働条件なのに、
辛いと感じながらも我慢して
ブラック企業で労働し、
過労死してしまうケースも存在します。

疲れているのに
どうしても休むことができない人は、
一体なぜそうなってしまうのでしょうか?

それはおそらく
「頑張らなければ大変なことが起きる!」
という誤った思い込みや
強迫観念があるからでしょう。

外から見れば「努力家」とか、
「頑張り屋さん」として、
立派に見えるかもしれません。

特に、日本社会では
我慢と努力を美徳とする風潮があり、
そのような人々が
賞賛されることも多いです。

とはいえ、
そのような状態が続けば、
いずれ自分自身を
壊してしまうリスクが高いです。

実際には
彼らはとても哀れな存在です。

心の奥底で
常にデビルと戦っており、
どれだけ疲れていようとも、
休むことができず、
気を抜く瞬間すらないからです。

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強迫観念のデビルはどこからやって来るのか?

「頑張らなければ、大変なことが起きる」
という強迫観念のデビルは、
一体どこから来るのでしょうか?

多くの場合、それは
その人の幼少期の家庭環境や
親子関係に起因します。

では、どのような家庭環境や親子関係が、
心の中にこの「デビル」を
生むのでしょうか?

それにはいくつかの
ケースがあります。

まず一つ目は、
否定的な言葉を連発する
親のもとで育った場合です。

子供が何をしても
「ダメ、ダメ、ダメ」と一蹴され、
「もっとしっかりしないと
社会で生きていけない!」
と言われ続ける環境です。

このような家庭で育てば、
子供は「これではダメなんだ」
と誤った思い込みをして、
その後も頑張らざるを得なくなります。

次に、
親が完璧主義者である家庭でも
似たような問題が起こります。

子供が80点を取ったとしても、
「もっと頑張って、良い点を取らなくては」
というプレッシャーがかかります。

次回に85点を取っても、
その成果を認めるどころか
「最低でも90点は必要だ!」
とさらにプレッシャーをかけるのです。

結局、このような環境では
「もっと良くなれ」が絶えず、
子供も完璧主義者として育ってしまいます。

その結果、
自分ができる部分に目を向けることなく、
できない部分に焦点が当たり、
「もっと良くならなければ」
という強迫観念が
植え付けられるのです。

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親子間の役割逆転という問題

親と子の役割逆転は、
疲れていても
なかなか休めない一因と
なる場合があります。

これは特に、
親が心理的な問題を抱えており、
子供に対して
本来親が果たすべき役割を
遂行できない場合に生じます。

結果として、子供が親のために
その役割を担い始め、
親子の役割が逆転するのです。

このような状況では、
子供は親に甘えたいと思っても、
それができません。

子供は「自分がしっかりしなければ、
お母さんは生きていけないだろう」と考え、
自らの甘えたい気持ちを抑えて、
親のために尽くしてしまいます。

子供に尽くされた親は
「我が子はこんな若いのに
しっかりしている!
私の子供は本当に立派だ!」
と満足することになります。

そんな親は
子供が内心でどれだけ我慢しているのか、
想像する能力さえないのです。

このような環境で成長すると、
この人間関係パターンが身につき、
他人の問題も自分の責任と感じ、
無理に頑張る性格が
形成されてしまいます。

そして大人になった後も、
この習慣は続き、職場でさえも
自分を犠牲にしてしまうような行動を
取ることも少なくないのです。

他人のために
自己犠牲を払って、過剰に頑張りすぎる
という結末になるのです。

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それは単なる思い込み、実際は違う!

「頑張らなければならない」
と思い込む原因は、人それぞれですが、
「休むと大変なことが起きる」という
強迫観念に囚われている点では、
皆が共通していることです。

この強迫観念は多くの場合、
子供の頃に家庭環境や親の影響で
形成されていくものです。

しかし、この思い込みは、
実際には正しいことではなく、
単なる妄想に過ぎません。

ここで重要なのは、
その思い込みに気づくことです。

自分が長らく信じてきたことが、
実は親や環境によって
不当に植えつけられた信念であり、
自分自身の勝手な思い込みであると
認識することが大切なのです。

これが「疲れていても休めない」
という問題を解決する第一歩となります。

実際には、疲れたときに休息しても、
誰かから非難されることもないでしょうし、
悪い結果を招くわけでも、
大変なことが
起きるわけでもありません。

それは、実際に休んでみれば
分かることです。

心の中に潜む強迫観念は、
自分自身が生み出した
単なる妄想に過ぎず、
実際には必要のないものである
と気づくことが大切です

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強迫観念から解放されよう!

子供の頃に親から受けた影響は、
残念ながら、かなり強く、
大人になっても
その影響は容易には消えません。

親から無意識に
信じ込まされた制限を、
自分の心から取り除くのは
簡単なことではありません。

しかし、
そういった心のブロックを
解除することで、
心地良い生活が手に入ります。

すぐにはできないかもしれませんが、
自分自身に何度も真実を告げることで、
かつて信じていた誤った思い込みを
払拭することが可能です。

「私は疲れた時には、きちんと休息して、
気を緩めたり、リラックスしても、
他人に非難されたり、攻撃されたり、
見捨てられたりはしません。

孤独になったり、
死んだりすることもありません。
大変な事態になることも
ないのです!」と本当のことを
自分に教えてあげましょう。

「休んだらいけない!」
という強迫観念のデビルが
心の中で騒ぎ始めたら、
この真実を自分自身に繰り返し伝え、
その誤った信念に
耳を傾けないようにしましょう。

実際に休んでみて、
何も悪い結果が生じなかった
と確認できれば、
これまで信じ込んでいたことは
単なる思い込みで、嘘だった
と分かるでしょう。

疲れたときには、
自分自身に休むことを許可し、
より健康で楽しい人生を
送るための第一歩を踏み出しましょう!