目標は立ててもよいが、それに固執しない方が望ましい

今回は、
目標は立ててもよいが、
それに固執しない方が
望ましいという内容。

なぜそうなのか?
詳しくお話したい。

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その理由は、最近は
私たちを取り巻く環境も
変化がかなり早いから。

今から1年後には
どんな社会になっているのか?
想像もつかないほど
変化の速い時代だからだ。

現時点で起きることを土台にして、
「1年後にはこうしていよう!」
と目標を定めても、
自分のコントロールが及ばないところで、
それができなくなる場合もある。

どんなに綿密に計画を練っても、
どんなに頑張っても、
その努力は
裏切られることもある。

自分には
どうにもできない力が働き、
思い通りにならないことも
多々あるからだ。

そんな中
自分で立てた目標だから、
最後まできちんとやり遂げよう
とムリしても、あまり意味がない。

最後まで
できなかった自分を責めたり、
自信を失ったり、
罪悪感を抱いたりしても、
気分が落ち込むだけで
ろくなことは起きないのだ。

自分を取り巻く環境が
さほど変わらないにしても、
自分自身の気持ちが
変わることもある。

年の初めに目標を立て、
「今年は~するぞ!」と意気込んでも、
実際にやり始めたら、
期待したようには行かず、
「もうやりたくない!」
と思うことも少なくない。

そんな場合は
その目標に執着せずに
サッサと気持ちを切り替えて、
次に移った方がずっとよい。

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人生は試行錯誤の連続だ。

「こうすれば、こうなるだろう」
と頭の中で考えても、
実際にやってみなければ、
その通りになるかは分からない。

「これをやろう!」と思っても、
結局はダメだった!
なんてことも日常茶飯事だ。

色々なことを試しながら、
「これよりも、あの方が良かった」
と分かるもの。

トライして、失敗して、
そこから学びを得て、
次回はまた別のことを試してみる。

様々なことを繰り返すうちに、
最善のものに
出会えるからだ。

自分が決めたことでも、
やってみてイマイチならば、
やめてもよいはず。

「最後まできちんと
やり遂げなければ」と
決めたことに固執するのは
望ましいことではない。

それよりも
ダメだと分かった時点で
即、心機一転して
方向転換する方が賢明だ。

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将来のことを考えるのは、
ある程度はよいだろう。

しかし将来ばかりに
フォーカスが当たり過ぎるのは、
ちょっと考えもの。

なぜなら
「将来こうなるだろう」
と想像しても、
その想像は正しくないことも
しばしばだからだ。

正確に予測できない将来に対して、
あれこれ考え過ぎても、
時間や心的エネルギーを
無駄にすり減らすだけで、
あまり良いことはない。

そんなことをするよりも、
「今ここ」を大切にして、
「今ここ」を精一杯楽しんだ方が
日々の生活もより豊かになる。

人生は「今ここ」の連続だ。

「今ここ」が充実していて有意義ならば、
そんな「今ここ」を
ずっと続けるうちに
充実して意義ある人生を
歩むことも可能だ。

目標を定めて、
自分が進む方向を
おおよそ知ることは大切でも、
目標に執着しすぎれば、
「今ここ」を楽しめなくなる。

A地点(目標)を目指しているうちに、
ちょっと寄り道したくなっても、
「自分はA地点に行くのだから
そっちへ進んではダメだ」
と自分自身を不必要に
縛り付けてしまうからだ。

目標に忠実に従い過ぎて、
柔軟性を失うよりも、
途中で寄り道したくなったら、
気の向くまま寄り道した方がよい。

計画した道から外れることで
意外な発見があったり、
想像もつかなかった
素晴らしい経験もできるからだ。

「この道を進んでゆく!」と
身体や心を強張らせて
ガチガチした心持で進行するよりも、

自分の今の気持ちに素直に従い、
その時その時の自分にとって
「これが良い」と思えることに集中した方が
人生はより楽しい!

こういう姿勢で生きれば、
目標への道から脱線しても
罪悪感や違和感もないはず。

「この目標へまっしぐら!」
と特定の目標に執着するよりも、
ずっと有意義な時間を
過ごせるだろう。

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人生100年時代
と言われるようになっても、
実際自分があと何年生きるかは
分からないもの。

この先、どのくらいの日々が
今世の人生に残されているか?
確実に知る人はいない。

そう思えば、
将来の目標に気を取られて、
「今ここ」を見逃してしまえば、
損するような気がして
たまらない!

将来に目を向けるより、
今自分がやってみたいこと、
気が向くこと、
チャレンジしてみたいこと、
楽しいと思えることを大事にして、
それに専念した方が
幸せになれると考える。

「今ここ」をエンジョーイしながら、
自分の気持ちも
どんどん移り変わるもの。

目標に固執するよりも、
自分の正直な気持ちに従い、
その方向へ進んだ方が
自分もラクだし
楽しいのではないだろうか?

そう考えれば、
目標は立ててもよいが、
それに固執しない方が望ましい
と言える。