究極のポジティブシンキングを目指して、心穏やかに生きる

今回の話は、
本当の意味での
ポジティブ思考をして、

心の平安を保ち、
穏やかな気持ちで生活しよう、
ということ。

ポジティブシンキング、
ポジティブ思考は、
一般的には素晴らしいものとして
称賛されている様子。

でも、がむしゃらに何がなんでも、
「明るく、前向きに」
という部分だけを強調しすぎて、

本当の意味での
ポジティブな姿勢を
見失うこともある。

今回の話は
ポジティブ思考に到達するには、
どのような姿勢を持てばいいか?

具体的に何を実践すれば、
本当の意味でのポジティブ思考に
行き着けるのか?について。

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時々、こんな人を見かける。

失敗したり、
身の回りで悪い事が起きた時、

「もうダメだ」と塞ぎ込み、
気持ちが沈み、
すべてのことに消極的になる。

暫く憂鬱で暗い気分が続き、
何もできなくなってしまう。

逆に、成功したり、
自分にとって良い事が起きた時、

有頂天になって、大はしゃぎする。

「自分はスゴイ! さすが自分!」
と自画自賛して、それが行きすぎて、
傲慢さが出たり、
他人を見下す態度を取ることも…

悪い事も、良い事も、
身の回りで何か起きるたびに、
一喜一憂して、

感情がドカーン、ドカーンと
大きく上がったり、下がったりする。

良い時には、
超ポジティブ側に傾き、

悪い時には、
超ネガティブ側に傾く。

感情の振れ幅が
あまりにも大きすぎるので、

心の平安が得られない。

物事の状況が変化するたびに、
それに応じて、
喜んだり悲しんだりすれば、

心が疲弊してしまう。

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それよりも、
良い事も、悪い事も、
どんなことが起きようと、

もう少し
自分自身から身を引いて、
客観的に物事を観察したほうが、

落ち着いた気分でいられる。

感情に支配されて、
ドカーン、ドカーンと
大きく上がったり、
下がったりすることもない。

常に穏やかで、
心の平安が得られる。

極度にテンションが上がった
ワクワク感の大きな興奮よりも、

ジワジワと心地よく感じられる
静かな幸せを長い間、味わえる。

大きなワクワク感のほうが
魅力的だと思う人もいるだろう。

でも、大きなワクワクがあれば、

落ち込んだ時には、
そのワクワクと同じくらい、
大きな気分の落ち込みを経験する。

振り子の振れ方と似ていて、
振れ幅が大きければ、大きいほど、

ポジティブ側にも、
ネガティブ側にも
両方に大きく振れることになる。

穏やかで、小さな振れ幅の方が、

心の平安が常に保たれ、
穏やかで幸せな気持ちでいることも
ずっと長く続く。

ポジティブ側にも、
ネガティブ側にも
振れ幅が小さい方が、

究極のポジティブでは?
と私には感じられる。

究極のポジティブ思考は
「ニュートラル」に近いもの。

ニュートラルの位置を中心に、
ポジティブ側にも、
ネガティブ側にも
少しだけ振れるという感じだ。

これが一番
穏やかで心が安らぐ状態だ。

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失敗した時でさえ、
すべてが悪かったのではない。

結果として失敗でも、
自分なりに頑張った部分もある。

少しでも良かった点もある。

総合的に見れば、
「失敗」という
レッテルを貼られても、

それでも、
100パーセントの失敗ではない。

逆に、成功したとしても、
すべてがパーフェクトに
良かったわけでもない。

中には、ちょっとここが?
という部分もある。

全体的に見れば、成功でも、
まだ改善の余地がある部分もある。

つまり、
100パーセントの成功も
ないということだ。

それなのに、
失敗の場合には、
「すべてがダメだった」
と酷く落ち込み、

成功の場合には、
「完璧だ。俺はスゴイ」
と有頂天になって、いい気になって、
必要以上に舞い上がる。

100パーセントの失敗、
100パーセントの成功
のようにとらえれば、

上にも下にも
ドカーン、ドカーンと
上がったり、落ちたりするだけ。

あまり前には進めない。

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一番理想的なのは、

悪い事、失敗の時でも、
良い事、成功の時でも、
どんなことが起きようと、

1)何が良かったのか?

2)何が悪かったのか?

両方を考えることだ。

具体的には、
良かった点、悪かった点を
紙に書き出すとよい。

全体的には悪いことでも、
その中でも、注意して見れば、
良い事だって見つかる。

その良い事を
書き出してみる。

全体的には良いことでも、
もう少し改善すれば、
もっと良くなる部分もある。

改善の余地があることを
書き出してみることだ。

そうすれば、
悪い事が起きた時でも、

それでも、良い事もある
と自覚できる。

極度に落ち込むことも
ないはずだ。

逆に良い事の場合には、

それでも改善の余地はまだある
と分かれば、

いい気になりすぎて、
傲慢になることもない。

結果、感情の振れ幅も
小さく、穏やかになれる。

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悪い事の中にも
良い事を見つけ、

良い事の中にも
悪い事見つける姿勢では、

視野が広くなる。

良い部分も、悪い部分も
両方満遍なく見ているから。

この状態が最高に理想的。

物事を広い視野で見つめて、

1)良い事に関しては、
これまで通りにやってゆく。

2)悪い事に関しては、
どのように改善すればいいのか?
考える。

改善方法が出たら、
即、実践することだ。

こうすることで、
前に進むことも可能になる。

広い視野で冷静に物事を見つめて、
必要な部分は改善するから、
進歩、成長が見込まれる。

これこそが
本当の意味での
ポジティブ思考ではないか?

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悪い事が起きた時でも、
良い事が起きた時でも、

その中で、
良い点、悪い点を見つけ、

悪い点に関しては、
改善策を考えることは、

苦しくもなく、楽しくもなく、
淡々とできる作業だ。

ニュートラルな視点なので、
心も穏やかで落ち着いている。

改善策を実施することで、
自己向上にもつながる。

失敗しても、
極度に落ち込むこともなく、

成功しても、
有頂天になるあまりに
傲慢になることもない。

心が不必要に
揺さぶられることもなく、
常に冷静を保てる。

どんなことでも
改善の余地を考えられるので、

前に進んで行くだけだ。

これこそが
究極のポジティブ思考の姿勢だ。

身の回りで起きることに
一喜一憂して、

感情の振れ幅が大きい方が
楽しいと思う人は、それでもよい。

でも、そういうのに
疲れを感じているのなら、

究極のポジティブ思考を目指して、
心の平安を得た方が
幸せになれる。

よかったら、是非、
試して欲しい。