大きな成果を出す人と、そうでない人とは、どこがどう違うのか?

大きな成果を出す人と、
そうでない人とは、
いったい、どこが違うのだろう?

50代後半の私は、
今までの長い人生を通して、
色々な人々に出会い、
様々な人たちと関わってきた。

多くの人たちを観察して、
こういうことではないか? 
と思えるものがある。

今回は、
私が感じたことをお話したい。

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最初に結論を言えば、
「試行錯誤しながら
『工夫』し続けるかどうか?」
の違いではないか? と思うのだ。

一般的には、
生まれながらにして
頭が良く、
秀でた才能に恵まれているとか、

裕福な家庭環境があったとか、

学歴が高かったり、
良い学校を卒業したり
しているとか、

健康状態が良好であるとか、

望ましいと思われるものを
持つ人が有利であり、
大きな成果を出せる人だ
と考えがちだ。

しかし、
色々な人たちを見てみれば、
必ずしもそうではない。

どちらかと言えば、
何らかのハンディーを
背負っている人たちのほうが
大きな成果を出している場合が多い。

たとえば、
身体に何らかの障害を
抱えていたり、

極度に貧乏な家庭に生まれ、
普通の子供が与えられるものを
自分は貰えなかったり、

充分な教育を
受けていなかったり。

普通ならば
「あの人はこういう事情があるから、
ダメだろう!」と思われる人が、
実は、そうではない場合も多いのだ。

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松下幸之助さんは良い例だ。

松下さんは
子供の頃から身体が弱かった。

体調が悪くて、
寝込むこともしばしばあった。

学校へもまともに行けず、
読み書きもきちんと
できなかったのだ。

その上、生まれた家も貧しくて、
小さな頃から、丁稚奉公に出ていた。

こういう状況の人を見れば、
「負け組の人」
と思ってしまうのが一般的だ。

しかし、実際はどうだったか?

経営の神様とも呼ばれる
松下幸之助さんが
インタビューされるのを聞いて、
多くの人たちは驚かされた。

「僕は何も持っていなかったから
成功できた」。

「身体が弱かったから、
誰かから力を借りるしかなかった。
だから、色々な人たちに
協力して貰えるよう努力した」。

「頭が悪かったから、
賢い人の知恵を
素直に借りることができた」。

「お金がなかったから、
お金の価値がよく分かり、
お金を大切にすることができた」等々。

知識もなく、お金もなく、
健康にも恵まれない。

常識的には
ダメダメ人間ではないか!

そんなのでは、
「明るい未来はない!」
と思われて、終わってしまいそうだ。

しかし、実際は違った。

松下さんは
「どうすれば、達成できるのか?」
を考えて、色々な工夫をして、
自分にないものを
他人に補って貰い、成功できたのだ!

松下さんの成功への道のりでも、
「どうにかして、工夫をすること」
が何度も何度も繰り返されたのだろう。

色々なことを試しながら、
「こうやったら上手く行かない!」
「こうすれば順調に物事が進む!」
と学び続けて、
試行錯誤の結果、最終的には成功できた!

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松下さんに限らず、
ハンディーがありながらも
目標達成に成功して
大きな成果を出す人は、
「どうにかして工夫して
やり遂げること」にチャレンジしている。

自分のハンディーキャップのせいで、
こういう目標を達成するのは
絶対にムリだろうと考えられても、

ムリだと思われることを
「どうにか工夫して
やってみる」のだ。

ちょっとやそっとの工夫では
上手く行かないだろう。

それでも、心折れることなく、
工夫を続けてゆける。

身体に障害を抱えるのなら、
この障害が自分の目標達成を
妨げないようにするには、
どんな工夫をすればよいか?

メンタル的には弱い人で、
強い人とは同じ土俵で戦えない!
と感じているなら、

弱いなりに、戦い方に工夫をして
強い人とも戦えるようにするには
どんな工夫をすればよいか?

お金や資金が不足していて
やりたいことができない
と思う人は、

どんな工夫をすれば、
それを可能にできるのか?

その答えを考え続けて、
色々なことを
次々と試しているのだ。

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「自分はこういうことを
成し遂げたい!」
と希望があるのにもかかわらず、

成し遂げたいことを
達成するには、
自分が持つ障害が妨げになる
と思われることも珍しくない。

そんな場合に、人は主に
次の2タイプに分かれる。

一つは、
「だから、ダメなんだ」
と直ぐに諦めてしまうタイプ。

もう一方のタイプは、
一般的にはムリだろう
と思われても、

「上手い工夫をして、
どうにか達成できないか?」 
と考え抜くタイプだ。

抜け道を一生懸命考えて、
工夫に工夫を重ねて、
不可能と思われることを
可能にしてしまう人たちもいる。

これら2タイプの人たちの違いは
困難であっても
「工夫を続けるか否か」。

これが大きな成果を出せる人と
そうでない人の違いだ。

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お金の面でも、健康面でも、
家庭環境面でも、
自分が不利な状況にいれば、
「だから自分はダメだ!」
と結論を出す人もいる。

しかし、もしかしたら、
不利な状況があるからこそ、
工夫する気持ちも
湧いてくるのではないだろうか?

多くの面で恵まれていて、
有利な立場にいれば、
何も問題解決する必要性も
感じないからだ。

健康面で恵まれていれば、
何も困ったことはないから、
このままでよいと思う。

経済面で恵まれていれば、
何も支障がないから、
何かを改善しようと
思うこともないだろう。

そう考えれば、
ハンディーになることを
持つ人のほうが
工夫の余地に気づきやすい。

ハンディーがあるから
ダメなのではなく、

ハンディーのお陰で
工夫の余地に気づけるので、
その点では恵まれている
とも言えるのだ。

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この世の中には、工夫により
不可能だと思われることを
可能にしている人たちも
たくさんいる事実がある。

この事実を知れば、
大きな成果を出す人は、
色々な面で恵まれているから、
そうなるのではないと理解できる。

有利な状況にいるから、
大きな成果が出るのではなく、

不利な状況にいても、
「工夫することで
どうにかやり遂げる」から、
最終的には上手く行くのだ。

最終的に目標達成して
喜びを感じるのは、
工夫をやり続けることが
できたからだ。

試行錯誤を繰り返し、
色々な工夫をして、
目標達成が可能になった時には、
その喜びは絶大だろう。

小さなことでも、大きなことでも、
何かを成し遂げたいけれど、
それを邪魔するものがある
と感じた時には、

どんな工夫をすれば、
抜け道を見つけられるか?
の方向へ動いて、工夫することで
目標達成を目指そう!